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ブレイバーン 第4話【ネタバレ感想・考察】あまりに残酷なルルの正体

2024年1月30日

あらすじ

勇気爆発バーンブレイバーン 第4話『イサミ、キミはまだ、人というものを分かっていないようだ』

ハワイを開放した多国籍任務部隊(ATF)は次なる目的地を日本に定める。

各々が戦闘に備えて準備を進める中、スミスは謎の少女ルルの監視を命じられた。

しかし、ただ遊んでいるようにしか見えないスミスに対し、イサミは不満を募らせる。
その姿をみたブレイバーンは、イサミを連れてとっておきの『いい場所』へと向かう。

出展元:バーンブレイバーン公式サイト

ルルの残酷な正体とスミスとの関係

前回からの流れで、ルルはスミスの監視下に置かれた。
第二話でイサミが受けた拷問をルルまで受けるのは、画的にも倫理的にも無理筋なのでどう回避するのかと思っていたら、『ほぼ赤ちゃんなので意思の疎通が取れません』だった。

おそらくルルの態度が演技ではないことは、事前の身体検査で確認されているだろう。
その上で拷問用の水タンク飲み干してキャッキャッされたら打つ手がない。

それでも嘘だと決め付けて拷問にかける選択肢もあっただろうが、そこはスミスの監視でカバーされた。

ルルは四六時中スミスにベッタリだが、その関係性は完全に保護者と娘である。
うっかりカレーを食べさせて医者達に怒られるスミスは、不慣れな子育てに四苦八苦する父親の姿そのものだ。

周囲もルルを子どもとして見ているので、攻撃的な視線を向けず、むしろ癒し枠として世話を焼いている。
ただ一人と一機、イサミとブレイバーンを除いて。

ブレイバーンは彼女に対してルルという『名前』以外の言及をまったく行っていない。
イサミへのフォローでもルルの人格や現状については一切スルーしている。

あれだけ周囲にフレンドリーで、かつどこから救援に向かうかまで口出しするロボットがだ。

またブレイバーンはイサミが乗ることで強くなり、敵の人型兵器とシステム的な類似性がある。
つまり何か知っていて、あえて黙っている可能性が高い。

ブレイバーンなのでそこに悪意はないだろう。
そうなると今は話さない方が人類側のメリットになると考えた。

その条件を満たすとすれば、まず敵兵器には基本的に人間が乗っている。
しかし、彼らにはまともな知性がなく食事も謎の液体のみ。固形物は一切与えられない。

つまるところ敵ロボットにとってルルたち人間は操縦者ではなく、自分たちの性能を底上げするための生体パーツなのだ。

それを人類側が知ってしまうと、人類側は戦う時に躊躇いや罪悪感が生じるかもしれない。
今のイサミに限って言うなら、またヘタレる未来しか見えない。
だから心に負担を与えないため、ブレイバーンはあえて黙している。

それならば、スミスの役割は本当にルルの父親役なのだ。

イサミが抱える不満の本質

イサミはスミスがルルと四六時中イチャコラしていてご機嫌斜めだ。
スミスが話し合いの場を持とうとしても拒絶するので、もう取り付く島もない。

周囲がスミスに理解を示して強力する程度には話せばわかる状況なので、これはイサミの方が理不尽である。
スミスがあまりに良い人過ぎるので、ルルが視聴者の代弁者がごとく殴った。

なお、新しいパイロットスーツについては、デザインに不満がありそうなものの受け入れる姿勢を見せている。
この二つは一見無関係なようで、実はそうでもないと思う。

イサミの憤りとは「俺が必死に戦ってる間に、スミスのヤツは裸で女と乳繰り合ってやがった」みたいな感じだ。
けれど、イサミだって丸っきりバカじゃないので、ただの誤解であることは気付いているはずだろう。

スミスとしっかり話し合ってしまえば、それを認めて許すしかなくなる。
言い換えればイサミは怒りたいがために和解を拒んでいるのだ。

そして意外(?)にも、ブレイバーンはこのことにちゃんと気付いていた。
だからイサミを気晴らしにとバーへ連れて行く。

そこに集まっていた兵士たちは、イサミに心から感謝の意を述べて、英雄扱いして全力で労った。
バーで過ごしたイサミはそこでようやく笑顔が戻る。

イサミが抱えいていた不満とは「なんで俺がこんなことをしなくちゃいけないんだ」なのだ。
拷問や強制全裸も含めて酷い苦労を背負わされて、しかし世界を救う戦いだと理解はしているので、仲間たち当たり散らすこともできない。

パイロットスーツもこれに類している。
デザインが気に入らないけれど、物資も乏しいだろう中で、仲間が自分のために急遽開発してくれた装備品だ。
しかも機能性までバッチリとくれば不満は漏らすに漏らせない。

だからイサミには理不尽に対する捌け口が基本的になかった。
その唯一の例外がスミスなのだ。自分をブレイバーンに乗せた相手でもあったから、反動で恨みも大きかっただろう。

スミスを許してしまうと、イサミはまた引き籠もってブレイバーンに当たることぐらいしかできなくなってしまう。

そこでブレイバーンはイサミに怒りの向け先ではなく、戦いの報償を与えた。
必死に頑張ったことを肯定されて、皆がヒーロー扱いしてくれる。
苦労が報われたことでイサミの心は安らいだ。

だから、その後にブレイバーンがスミスへのフォローを入れた時は、和解には至らずともイサミの態度はかなり軟化していた。
あのブレイバーンがちゃんとヒーローロボットとして、相棒のフォローをしてるぅ!!

とまぁ、理屈の上ではこうだろうと思うのだ。
けれど、ルルが全部スミス扱いして喜ぶ姿にイラッとするイサミは、スミスが自分以外の誰かとイチャイチャしてるのに嫉妬してるように見えてしまう。
もとい、そう見えるよう計画的に映してるように思えてならない。
ああ、BLが! エンディングのBLがわたしの脳を侵食してくるよっ!!

前回の感想


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