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【仮面ライダージオウ】26話感想 スウォルツは狙いはアナザーオウマジオウを生み出すこと?

2019年3月5日

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仮面ライダージオウ 26話『ゲイツリバイブ!2019

ゼミ生の皆様こんにちは、語屋アヤ(@ridertwsibu)です。

シノビ編で初めて名前が出てから、待ちに待ったゲイツリバイブの登場でした!
決まらないことに定評のある覚悟を決めたゲイツですが、今回の覚悟は何話持つのかが心配ではありますね。

それと冒頭のネタバレ付きあらすじですが、黒ウォズがゲイツリバイブの誕生を読み上げました。
逢魔降臨暦にあるのはソウゴがオウマジオウに至るまでの歴史。
これまで黒ウォズはゲイツリバイブ側の未来は読めませんでした。
ゲイツリバイブ側の話ではネタバレなしのあらすじになるか、白ウォズが代行してあらすじ役を担ったこともあります。

そもそもゲイツリバイブやら何やらの影響で、オーマの日も早まってきているため、逢魔降臨暦にも何かしら書き換わる事象が発生しているのかも。
ただ読み上げている黒ウォズのテンションは、白ウォズ登場時並に低いのであまり良いことは書かれていなさそうですね。

いつもの前後編構成だと26話は後編のため話がある程度まとまるのですが、状況はむしろ混迷を極めています。
門矢士まで関わってきましたね。
確かに2009年はディケイドですが、番組的には平行世界を旅していたことを加味すると、来る可能性は低いと思っていたので予想外です。

(ゲイツリバイブ編としては成立していますが)
今回は色々あったイベントを整理しつつ話を考察していきましょう。

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ソウゴの孤立が極まってきた感

前回、不謹慎と自覚した上でアナザーライダーが現れればゲイツ達に会えると発言していたソウゴ。
アナザージオウとの激闘で気を失っても、ゲイツ達が手を差し伸べることはなかった。
見かけ大きな怪我もないので眠っているようだが、介抱してもらえず放置される姿は今のソウゴが置かれている状況を如実に表している。

再びオーマの日の夢を見るソウゴだったが、その表情は沈んだものになっていた。
なお、ゲイツはほとんど反撃もせず、何度も倒されて水に浸かる。スーツの痛み大丈夫かなあ……。

結局ソウゴを起こしたのは黒ウォズだった。
今のソウゴにとっての味方は叔父さんと黒ウォズしかいない。
ただし黒ウォズはソウゴにオウマジオウの側面を求めているので、戦いおける味方がいない。

現状、昔からソウゴを支えている叔父さんのおかげで、何とか暗い雰囲気にならないで済んでいる。
バス事故で落ち込んでいたソウゴがあれだけ明るく成長したのは間違いなく叔父さんの功績だ。
日常の象徴的な存在である叔父さんが、ソウゴにとっては精神を支える貴重な糸だ。
それくらい状況的にはかなり極まってきている。

しかもゲイツリバイブにも一方的に押されていた。
ジオウⅡによりオウマジオウの力も一部覚醒して、黒ウォズも自信を取り戻す勢いの性能だった。
そのため、もっと良い勝負するかと思っていたがかなりの戦力差がある。

ソウゴの見たオーマの日ではジオウⅡが一方的にゲイツを攻撃していた
今回の戦いと比べてかなりズレのある状況だ。
夢を見た以上は現実化能力によって、多少の変化はあれど未来はここへと繋がるだろう。

ここからソウゴが巻き返すにはやっぱり思ったことを創造する力しかないのだけど、オーマの日の夢がよりソウゴを追い詰めている。
能力は無意識下で発動している以上、ソウゴの精神状況はかなり重要だ。
精神的に持ち直すカギを握るのは恐らく大叔父の常磐順一郎だろう。

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タイムジャッカーはオウマジオウを生み出すために存在している?

キカイ編で散々な目に遭ったウールが、ついに離反の兆しを見せ始めた。
ツクヨミの掌返しには批判も多いが、ウールには納得の意見しかない。
むしろウールへの接し方がいつも通りなオーラの面の皮が厚すぎる!

とはいえウールが納得いかないのは自分に対する扱いではなくアナザージオウについてだ。
タイムジャッカーは本来、アナザーライダーを王として擁立することでオウマジオウを打倒することが目的だった。
しかしジオウと同等の存在であるアナザージオウが勝ち残った場合、結局はアナザージオウがオウマジオウ化する可能性がある。
これでは本末転倒もいいところだ。

ウールの指摘は客観的で筋が通っている。
そのためスウォルツには他の計画があるのではないかと疑い始めた。
離反の理由が、自分をアナザーライダーの触媒として利用されたことではない。
少なくともウールは、たとえ自分が犠牲になってもオウマジオウを倒したいという強い覚悟があるようだ。
ウールの思想と行動によって、タイムジャッカーサイドの状況は大きく変動する可能性がある。

そしてスウォルツは本当に何かを隠しているようだ。
というか次回予告でめっちゃ着替えている。
スウォルツが10年前に起きた事故に深く関わっているのは疑いようもない。

スーパータイムジャッカーのティードを除けば、タイムジャッカーのリーダー的存在は間違いなくスウォルツだ。
そのスウォルツがアナザーウォッチを生み出して管理しているような描写はこれまで何度もあった。
つまりタイムジャッカーによる計画の大枠はスウォルツが提案して管理している可能性が高い。

ここで重要なのは、序盤からあったライダー継承の流れだ。
ずっと前に第二話感想で書いたけれど、アナザーライダーは結果としてジオウのオウマジオウ化を促進している。

http://kamen-rider.info/zio-2

そもそもタイムジャッカーがアナザーライダーを作るから、ジオウのライダー継承が進むのだ。
失敗すればするほどに状況は悪い方向へと転がっていく。
ジオウを倒すだけなら、それこそバス事故のようなやり方をすればいい。
少なくとも、タイムジャッカーは他人を巻き込むことを躊躇わない連中だ。

しかしタイムジャッカーがジオウを倒すために動いているのも嘘ではない。
未来のライダーやリュウガによる倒せないアナザーライダー作成がその証左だ。
またキカイ編やジオウ補完計画でも解説されたが、アナザーライダーを新たな王にして、自分達の傀儡として都合の良い未来を作ることが目的でもある。
そういう意味だとディケイドは制御不能もいいところなので、オーラが匙を投げるのも頷ける話だった。

もし夢でソウゴへ王になるよう促したのがスウォルツであるなら、そもそもオウマジオウを最初に作りたがったのもスウォルツになる。
けれど、2068年にソウゴがオウマジオウとして君臨していることは望んでいない。
そのため王争奪戦の流れを望み作りだした。

そしてスウォルツはオーマの日が近付いたタイミングで、満を持してアナザージオウを生み出す。
ゲイツリバイブから庇い逃げたことからも、アナザージオウが真の切り札であることは間違いない。
ならばスウォルツはアナザージオウを王にすること……アナザーオウマジオウ誕生が目的になる。

加古川飛流は、ソウゴがオウマジオウになるからツクヨミに命を狙われた。
そのためバス事故はオウマジオウであるソウゴのせいだと思い込んでいる。
ゆえに自分が王になりたいという意思は薄そうだ。
ソウゴを倒した後ならコントロールはしやすそうな人物ではある。

というかアナザーウォッチを管理しているのがスウォルツならば、アナザージオウが王になった後力を奪う方法とか用意していてもあまり不思議はない。
スウォルツはソウゴの願い現実化能力を利用してオウマジオウを生み出して、その力を利用しようとする壮大な計画を立てたのではないだろうか。

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ゲイツリバイブのジオウ特効

ゲイツリバイブは高火力重装甲の剛烈高速移動型の疾風だ。
ものすごくサバイブ思い出すとか言ってはいけない。
変身アイテムが砂時計で二つに分ける構造なのが、フォーム分けと時計を関連付けていて面白い。

【仮面ライダージオウ】26話感想 ソウゴの両親を殺害したのは……
仮面ライダージオウ DXゲイツリバイブライドウォッチ

剛烈は一撃でアナザージオウを吹き飛ばす圧倒的な火力だ。
ドラゴンボールとかマンガ寄りの表現を、実写で再現すると迫力が段違いだった。
アナザーリュウガの威力が高過ぎて跳ね返せないよりも、ずっと分かりやすく強さを感じる。
ただ、丸のこが完全にメリケンサック扱いだけど……。

当記事の更新前に書いたネタとして、今のジオウⅡではディケイド激情態には勝てないという考察をした。
その理由がクロックアップやアクセルフォームによる加速能力である。

未来を予測しようが、それに対応できなければ意味がない。
それにアナザーキカイの攻撃で結構なダメージを受けていたので、攻撃力と未来予知はかなり強力だが装甲はそこまで丈夫ではなさそうだ。

高い攻撃力と高速移動を切り分けられるゲイツリバイブは一見するとシンプルで強いイメージだ。
それも間違いではないだろうが、それだけでなく理論的にジオウⅡを封殺できるように設計されている。

というか、ほぼネタのつもりで書いたのに、本当にゲイツリバイブが高速移動で封殺理論を実行するとは思わなかったなあ。

キカイ編でゲイツリバイブはソウゴがオウマジオウ化の保険として生み出したと考察した。
ならばジオウⅡに対応した性能なのは理に敵っている。

http://kamen-rider.info/zio-24

ゲイツがジオウを倒す覚悟を決めないと変身できないのも、ソウゴがオウマジオウになると核心した時に使えるようになる制御装置として機能する。
ソウゴの人格が変わらないため踏ん切りが付かなかったことを踏まえても効果はあった。

しかし2009年始まりの日でツクヨミが幼いソウゴを撃った(と思い込んだ)ことでゲイツはジオウを倒す覚悟を決めた。
バス事故の原因を追った事実を考えると、ソウゴを守った可能性もあるはず。
そう考えずツクヨミがやっちゃったと思ったのは、白ウォズの刺々しい失望よりも、ツクヨミの「そうなんだ……」の一言の方が重くて怖かったからではなかろうか。

ゲイツは自分の覚悟のなさでツクヨミが追い詰められてしまったという罪悪感を背負った。
根本的にソウゴ倒したいわけではないため、変身前に手が震えている。
ソウゴの気持ちを考えると、ゲイツと和解の可能性があるだけマシだろう。

物語前半はソウゴならオウマジオウになりかねないと匂わせる描写を入れて視聴者を誘導していた。
現在は同じことをツクヨミでやっている
リュウガ偏からのソウゴ絶対倒すウーマンぷりが上手く機能している証拠だ。

しかしこのやり方は一つ問題がある。
そもそもメインヒロインでやるなよ!
機能し過ぎて、SNSなどで視聴からどんどん嫌われているのが伝わってきて悲しい。
オーラといい、ジオウは恐い女子しかいない……。

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