『THE 仮面ライダー展』の翌日に暴太郎戦隊ドンブラザーズの『あとのまつり展』へと行ってきた。
まさか大阪で、東映二大特撮の展覧会が同時期に開催されることがあるとは……。
とはいえ、こちらは作品単体であり、規模も内容も仮面ライダー展とは大きく異なっていた。
仮面ライダー展が全年齢向けのかなり大規模なイベントだとすれば、こちらは大きいお友達向けに寄せられており、小粒ながら密度は高め。
展示物はスーツと作中の衣装や小道具が中心。
ただし道具系は全てが撮影禁止となっている。
撮影可能なのはスーツ系と度々登場する掛け軸、そして撮影用スポットのみだ。
なお、小道具類は喫茶ドンブラの立て看板やメニュー。
ドンブラザーズメンバーにおける作中の主要な小道具はかなり揃っていた。
しかも、各出演者による直筆のメッセージも添えられている。
めちゃくちゃ豪華仕様だ。
さて、何故本イベントが大きなお友達向けかと言えば、まずメインの掛け軸が入口にかけてある井上敏樹氏の直筆品である。
小さいお友達は、まず井上敏樹氏って誰なの状態だから! それどころか親御さんすら「誰?」ってなりかねない! そもそも脚本家をクローズアップされて喜ぶのはファンの中でも相当なコア層だよ!! 私がそうなんだけどな!!!?
そしてもう一つの目玉がキャスト達のトーク映像である。
これも喜々として視聴するのは大きなお友達がメインなのは間違いない。
しかも椅子はないので立ち見が前提であり、合計すると30分ぐらいはあったと思うので、小さいお友達はモニター前で集中してじっとしているのが結構つらいと思う。
映像の内容は大きく分けて三部構成。
冒頭のオープニングはドンブラザーズ九名が和気あいあいかつノリノリでトークしていた。すごい仲良くて楽しそう!
第二部は脳人を除いたメンバーが一人ずつ登場し、それぞれのお気に入り回の紹介+名場面VTR。
加えて、キャラ毎にキャラソンと本編映像を合わせたPVもある。
ちなみにそれぞれが選んだ話数は以下だった。
桃井タロウ:50話 えんができたな
猿原真一:48話 9にんのドンブラ
鬼頭はるか:50話 えんができたな
犬塚翼:44話 しろバレ、くろバレ
雉野つよし:34話 なつみミーツミー
桃谷ジロウ:45話 カカむらガガむら
それぞれが終盤の重要回にあたる話を選ぶ中、雉野だけは『他にも色々あるけど、あえて皆が見たいだろう、犬塚を通報した悪魔の笑顔シーンをチョイスした』という理由だった。
ファンサービス精神と衝撃シーンが多いキャラだからできるやつや!
(イヌブラザーVSキジブラザー回は翼が、最終回は二人が選んでいて、話数の被りも避けられている)
最後に、脳人三人衆が揃ってフリートーク。
さらに脳人三人のキャラソンが順番に流れるPVも有り。
個別のお気に入り話はない代わりに、
タロウモードのソノイ神輿、三人の初名乗りなど、しっかりとPV内で名場面は押さえてある。
なお、脳人コーナーの展示物にも気合いが入っていて、ソノイの描いた絵や封印されたドンムラサメまであった。
ちなみにマスターはトークメンバーに含まれてないが、展示物は専用コーナーが設けられていた。
衣装の他に劇中に登場した写真集二冊も飾られていた。
本人メッセージでは、めっちゃマスター写真集をリアルで発売させたがっている。
映像はPVも結構多めとはいえ、かなり見応えはあった。
撮り下ろしのトーク番組まるごと一つ放送しているようなものだ。
スーツ展示は冒頭部分と脳人コーナーの二カ所に分かれている。
ドンブラザーズメンバーは六人セットだ。
キジブラザーが大きすぎて、羽が壁にもろぶつかっているのだけが残念だった。
しかし、改めてこうしてみると本当にデカい……。
脳人も三人セットで展示されている。
全体を撮ると光の照り返しが強いので、個別に撮った方がイケメンになった。
その後は撮影スポットが二つ。
一つはお約束の御神輿。実際に乗ってもOK。
二つ目はおでん屋の屋台だ。小道具におでんも用意されている。複数人で撮影するならこっちの方が撮りやすいかも。
衣装や小道具、書き下ろし掛け軸の閲覧。特別トーク映像。フォトスポット。
入場料は800円だけど、このボリュームならむしろかなりお得だと素直に思った。
あとのまつり展は、最後を飾る祭りだったのだ。