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【仮面ライダージオウ】41話 感想 門矢士の真意と安心感

2019年6月30日

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仮面ライダージオウ 41話『2019: セカイ、リセット

ゼミ生の皆様こんにちは、語屋アヤ(@ridertwsibu)です。

最終章の幕開けにしてオーマジオウⅡの復活編でした。
OPのナレーションも最終章仕様になっていましたね。
いよいよ終盤に入ったんだなあと思うと感慨深いです。
正直、この感想と考察ブログは徐々にアクセスが伸びていることと、コメント欄やツイッターでの感想をいただけて続けてこれました。皆さん、ありがとうございます!

世界観が一気に終末っぽくなってまいりました。
何気に去年のビルドで見慣れた雰囲気でもあるせいか、逆に妙な安心感があるのは私だけでしょうかね。

そしてゲイツがレジスタンスの守護者らしい立ち位置に戻ってきました。
うん、最初はこんな感じのキャラだったなあ、と懐かしさが去来します。むしろソウゴにはそこが辛いんですけど。

今回はアクション面も特に見所が満載でしたね。
壁に押し付けてのタイムバーストや振り向きざまの覇王斬り。

後半は大橙丸とデンガッシャーソードモードの二刀流や、過去ライダーのモーションをトレースするキックが熱い!
グランドジオウの応用性は本当に広くて見応えがかなりありました。

同時にグランドジオウが、本当に先週本格登場したばかりとは思えないくらい連敗したのは驚き。
奪い返されたドライブのライダーキックで変身解除に追い込まれましたが、君前回アナザー電王に何発ライダーキックぶち込んでいたよね……その辺のアナザーライダーにも劣るグランドジオウの耐久性よ。

シナリオ面では再び大きく絡んできた門矢士がどう動くかで面白さは段違いになるのではないかと。
ではでは、今週の感想と考察も始めていきましょう。

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アナザージオウⅡの能力はソウゴと同質

ソウゴが現代へ戻ってくると、見知らぬ場所にいて加古川飛流とアナザーライダー達の像が立っていた。
(なお、像でアナザードライブアナザーディケイドが部分的に見えている)
そして世界自体が激変していて、皆がソウゴの存在を忘れている。
これをやらかしたのは新たな魔王となった加古川だった。

アナザージオウもⅡに進化して、未来を書き換える能力まで手に入れた。
元々ジオウとアナザージオウは裏表のような存在だ。
ラストでウォッチがアナザージオウに置き変わる演出が不吉だった。

ならば未来書換え能力はソウゴも本来使える能力だろう。
そもそも未来創造の力はこれとかなり近い性質を持っている。

以前アナザーキカイが誕生したのは、ソウゴが未来の一つとして仮面ライダーキカイの時代を創造したためだった。
アナザーキカイがパスワード入力で停止する機能は、ソウゴがその場で思いついたからそういう設定が創造されたためだとも考察した。

http://kamen-rider.info/zio-24/

これは未来に新たな因果関係を作り過去を改変しているので、要するに歴史書換えである。
ソウゴがジオウⅡウォッチを手にしてから覚醒した力を、アナザージオウⅡになることで獲得したと言える。
ただしソウゴは未だに誰からも未来創造に関する力を教えてもらってないので、なんじゃそら! っていう気分だろう。

恐らく純粋な性能面ではグランドジオウはアナザージオウⅡに勝っている。
実際アナザーライダーをじゃかぽこ出されてもちゃんと撃破できているのだ。
厄介なのは撃破した歴史を書き換えられて実質無限沸きにされていること。
ならば、ソウゴが自分の力を自覚してコントロールできるようになれば、十分にアナザージオウⅡは対応可能だ。

ただ理屈とか関係なく玩具の販促的という視点で、グランドジオウがアナザージオウⅡにやられて大丈夫?
小さいお友達は理屈とか関係なく、超強い最強フォームのジオウがアナザージオウⅡを圧倒するシーンを喜ぶと思うんだけど。

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加古川の復讐心と道化感

もう一つ思うことは現状の加古川についてである。
加古川って元々家族を失ったショックで暗い雰囲気があり、ソウゴへの逆恨みで燃える青年だった。
前回登場時は王になりたいという意思はあまり見受けられなかったので、あまりヘンテコ像立てたり、教祖風の衣装を好き好んで着るタイプには思えない。

となれば仕掛け人はアナザージオウウォッチを与えたスウォルツだろう。
加古川は歴史書換え能力で皆からソウゴの記憶を消した。

ある程度自由に改変できるなら、例えばソウゴを人類の敵として自分が救世主になり、新たな王になる未来も創れるのではないだろうか。
そうしなかったのはソウゴから全てを奪うため。

加古川は未来のオーマジオウが支配する歴史を具体的に教えられたか、連れていかれて直接見せられたのかもしれない。
そこでソウゴの変身像のことも知った。

だから未来を奪うために自分の変身像を作って、わざわざ王っぽい衣装まであつらえた。
要するにダサい像や恰好は全部ソウゴに対する意趣返し。
ソウゴに成り代わって自分が魔王になる。それが加古川の考える復讐だ。

ここで重要なのはソウゴは魔王になる気が毛頭ないことだ。
なろうと思ってないものに加古川がなっても、それは奪ったことにはならない。

それなら加古川が最高最善の王になり、魔王ソウゴをゲイツと共に討伐する未来に書き換えた方がソウゴのダメージは大きくなる。
その状況ならばツクヨミやゲイツもそのまま仲間に取り込める。
ソウゴが二人を説得するにしても、今より難易度がずっと高くなるだろう。

また、加古川は今でもスウォルツが両親の命を奪った元凶だと知らない。
つまり相変わらずスウォルツの掌の上で踊っている状態だ。
像やら教祖姿やらで、むしろ道化感がアップしている。

しかも復讐に我を忘れて、魔王として世界征服まで実行した。
加古川はソウゴ憎しのあまり、自分の都合で関係ない人々の未来や命を奪っている。
スウォルツに利用されて、スウォルツと同じところまで堕ちてしまったのだ。

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お前のことは大体わかってる

ソウゴは最強の力であるはずのグランドジオウを手に入れ、オーマジオウと真正面からの一騎打ちをして、なおも敗れた。

敗因がドライブなのは予想通りだけれど、さも当然のごとくオーマジオウもライダー召喚したのは驚きだ。
というか、もはやモーション再生どころではなくて、こいつら本当に何でもありだ!

そうして現代に戻ると仲間達はソウゴのことを忘れ去り、唯一憶えていたウォズは加古川とタイムジャッカー側へ。
その上アナザージオウにも連敗したのだから泣き面に蜂だ。

ジオウになってから本当の意味でソウゴが一人になったのは初めてだ。
ゲイツ達な白ウォズ側についた時ですらウォズは味方だった。

これソウゴの気持ち的にはほぼ詰んでる。
なんせ自分だけ状況に置いていかれ、もう何をどうしたらいいか分からず、助言をくれる相手もいない。

そこで現れたのは我らが門矢士だ!
良いカメラ使ってもまともに映らない門矢士だ。うん、知ってた!

銃がやたらと強いわアナザーライダーから自力で逃げるわとやりたい放題である。
そもそも加古川は逃さないよう歴史書き換えできるはずだ。

追えと命じるまでに妙な間があったから試して駄目だったのかも。
なんせ相手は世界の破壊者である。
さも当然のようにソウゴを憶えており、歴史書き換えも認識していた。

ジオウのウォッチ継承による歴史改変だって無視して変身できている。
あまりに異物過ぎて士の関わる事象は書き換えられない可能性が高そうだ。
これ全部ディケイドだからで済むせいで、番組レベルでジオウがディケイドに勝てる気がしない。設定の破壊者。

だが、逃げたところで現状は変わらない。
なんせレジスタンスと魔王の両サイドから狙われているため、事実上世界全てを敵に回した。
昔のソウゴなら一人でも気にせず必要だからという理由でトリニティ使いそう(この状況で使えるかどうかは不明)だけど、今は一人の寂しさを知ってしまった。

自分を見守り叱ってくれた叔父さん。
唯一自分の夢を応援し続けてくれた人。
友達と積み重ねてきた時間と約束。
ウォッチよりも大切なものを全て奪われた。

そこに現れたのが門矢士だった。
かつて自分と敵対した相手であり、魔王の未来という現実を突きつけ、唐突に消えた。後ご飯食べられた。
決して良い思い出のある男ではない。

けれど再会した士は厳しいことを言いながらもソウゴを焚きつける。
自分よ力で解決するように促す。

ソウゴは知らない。
目の前の男もまた、世界の全てを敵に回したことがあることを。
全てのライダーを敵に回し、帰る場所を失ったこともあった。
何よりも誰よりも、世界の破滅をひっくり返すことに慣れている。

士はジオウの世界を見て回り、自分の役割を見つけたのだろう。
故に今の士は、我々の知るいつもの士の態度だ。

だから告げた。
「お前のことはだいたいわかってるつもりだ」と。

だから手を差し伸べる。
きっとそれは、自分が他のライダーにしてもらえなかったことだから。

どの世界を旅しても、ディケイドである限り世界の破壊こそが真の役割だ。
願わくば士が破壊した後の残るものは、鳴滝がいつも通りに「おねれディケイド! ジオウの世界も破壊されてしまった!」と叫ぶような、希望あふれる写真が残る世界であってほしい。

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