このページにはプロモーションが含まれています シン・仮面ライダー 仮面ライダーシリーズ

『シン・仮面ライダー』興行収入と観客動員数の全記録:シリーズ最高記録達成だけど……?

2024年11月22日

『シン・仮面ライダー』興行収入と観客動員数の全記録:シリーズ最高記録達成だけど……?

庵野秀明監督が手掛けた『シン・仮面ライダー』は、公開直後から注目を集め、多くのファンを魅了しました。その最終興行収入は23.4億円に達し、歴代仮面ライダー映画の中で最高記録を樹立しました。しかし、他の「シン」シリーズ作品と比較すると、賛否両論が起こり興行成績に差が見られたことも事実です。

この記事では、『シン・仮面ライダー』の興行収入と観客動員数の推移を詳しく解説するとともに、歴代仮面ライダー映画の興行収入ランキングも交えて、興行成績が伸び悩んだ要因を徹底分析します。特典や特別上映の影響、今後の仮面ライダーシリーズに向けた課題も考察します。

『シン・仮面ライダー』の成功と課題を通じて、映画業界のトレンドや次の展望について一緒に探っていきましょう。

この記事を読むとわかること

  • 『シン・仮面ライダー』の最終興行収入と観客動員数の詳細
  • 歴代仮面ライダー映画の興行収入ランキングトップ10
  • 興行成績が伸び悩んだ要因とその分析

歴代仮面ライダー映画興行収入ランキング

『シン・仮面ライダー』は、歴代仮面ライダー映画の中で最高の興行収入を記録しました。以下では、興行収入と観客動員数を基にしたトップ10ランキングをご紹介します。

歴代仮面ライダー映画ランキングTOP10

順位 作品名 公開年 興行収入 (億円) 観客動員数 (万人)
1 シン・仮面ライダー 2023 23.4 174
2 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー 2009 19.0 150
3 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル 2011 17.6 135
4 平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER 2018 15.6 122
5 仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010 2009 15.4 120
6 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト 2003 15.0 118
7 仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ 2010 14.7 115
8 仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE 2010 13.8 108
9 劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生! 2007 13.8 108
10 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー 2017 12.8 100

興行収入と動員観客数の推移

公開日数ごとの興行収入と観客動員数を以下にまとめました。

公開日数 興行収入 観客動員数
3日間
3/19まで
5.4億円
5億4190万3750円
34.5万人
34万5446人
10日間
3/26まで
11.4億円
11億4708万3810円
75.1万人
75万1518人
17日間
4/2まで
15.0億円
15億375万550円
100.8万人
100万8634人
24日間
4/9まで
17.3億円
17億3731万6950円
116.8万人
116万8162人
31日間
4/16まで
19.0億円
19億422万5220円
128.3万人
128万3086人
38日間
4/23まで
20.2億円
20億2003万90円
136.4万人
136万4495人
45日間
4/30まで
21.1億円
21億1119万2410円
-
52日間
5/7まで
22.2億円
22億2447万3070円
151.2万人
151万2554人
59日間
5/14まで
22.5億円
22億5877万7100円
153.7万人
153万7185人
66日間
5/21まで
22.8億円
22億8433万9000円
155.5万人
155万5375人
73日間
5/28まで
23.0億円
23億355万3550円
156.9万人
156万9398人
80日間
6/4まで
23.2億円
23億2760万9110円
158.6万人
158万6566人
最終興収 23.4億円 -

公開初週の記録

公開初週末における興行収入は約6億円で、動員ランキングでは2位を記録しました。この数字は庵野監督作品のシン・シリーズとしては控えめであり、観客の初動が鈍かったことを示しています。

最終興行収入の結果

最終的な興行収入は23.4億円に達し、歴代仮面ライダー映画の中で最高の収益を達成しました。同じシリーズである『シン・ウルトラマン』の43億円、『シン・ゴジラ』の82億円、『シン・エヴァンゲリオン』の102億円と比較すると、大きく水をあけられる結果となりました。

興行成績が伸びなかった要因と対策

キャスティングが地味過ぎた

『シン・仮面ライダー』では、主要キャストの知名度が他の庵野監督作品に比べて控えめだったとの指摘があります。

多くの観客が映画に期待する要素の一つにスター性が挙げられる中、キャスティングの選択が大衆的な集客力に影響を与えたと考えられます。

しかしながら、演技力やキャラクターの再現性を重視した選考はコアなファン層から高い評価を受けました。

作品内容の評価

作品の内容に関しては、原作ファンにとって満足度の高い仕上がりとなった一方で、一般観客にとっては難解と感じられる部分もありました。

特に、庵野監督特有の演出やストーリーテリングが、幅広い層の観客にとって親しみにくいものだった可能性があります。

またキャスティングについても、演出や作風に合わせたものだったとも考えられます。

それらを要因として、口コミ効果が限定的であったことも、観客動員数の伸び悩みにつながったと考えられます。

来場者特典と特別上映

『シン・仮面ライダー』では、来場者特典として「シン・仮面ライダーカード劇場版 エヴァンゲリオンコラボver.」が配布されました。(これは最初から企画されていたものです)

さらに、「シン・エヴァンゲリオン」ブルーレイ&DVD収録の特典映像「EVANGELION:3.0(-46h)」が期間限定で上映され、ファン層の注目を集めました。

これらのエヴァコラボは観客動員数の増加に寄与し、伸び悩んだ興行成績を押し上げる施策として実行されたと思われます。

まとめ:期待を超えた『シン・仮面ライダー』の興行成績

『シン・仮面ライダー』は、歴代仮面ライダー映画の中で最高の興行収入を記録しましたが、他の「シン」シリーズ作品と比較するとさらなる改善の余地があることがわかります。

これらはキャスティングや作風に華やかさが足りず、コア層向けの作品なったことが理由として考えられます。

今後の仮面ライダーシリーズの映画作品がどのような施策を取り入れ、さらなる成功を目指していくのか注目されます。

この記事のまとめ

  • 『シン・仮面ライダー』の最終興行収入は23.4億円、歴代仮面ライダー映画で最高記録を達成。
  • 歴代仮面ライダー映画の興行収入ランキングでは他の大作と比較可能な詳細を提供。
  • 興行成績が伸び悩んだ要因としてキャスティングや作品内容の評価が挙げられる。
  • 来場者特典や特別上映が興行収入の底上げに貢献した点を解説。
  • 今後の仮面ライダーシリーズの映画戦略に求められる改善点を考察。

人気記事

何故アメリカでゴジラが愛されるようになったのか【解説・考察】 1
2014年にハリウッドでギャレス版ゴジラが公開され、2021年には『ゴジラVSキングコング』が激闘を繰り広げました。 流石に注目度の高い人気作だけあって、様々な場所で様々なレビューが飛び交っています。 ...
【感想・考察】ゴジラ-1.0 王道を往くマイナスの本質とは 2
2016年、庵野秀明監督は懐かしくも革新的なゴジラを生み出した。 シン・ゴジラは純国産ゴジラとして、間違いなく新たなムーブメントを迎えた。 しかし、そこからゴジラの展開は途絶える。 新作はアニメ方面や ...
【仮面ライダーアギト 考察】伝説の続きが創った平成ライダーの基礎 3
ドゥドゥン! ドゥン! ドゥドゥン! アー! 令和の世で需要があるのかと思っていたクウガ考察でしたが、本編だけでなく小説版まで予想以上の反響をいただけました。 中にはブログを読み小説版を購入してくださ ...
仮面ライダーBLACK SUN 敗者達の希望と悪の連鎖【感想・考察】 4
前書き:仮面ライダーBLACKの特殊な立ち位置 50年に渡る仮面ライダー史において、仮面ライダーBLACKはかなり独特な立ち位置にあると私は思っています。 熱狂的な直撃世代が多数いながらも、そこから外 ...
なぜSNSのオタク界隈は荒れるのか ~特撮界隈から見るSNS社会とオタク文化の闇~ 5
前書き:叩かれなければ生き残れない 『特撮界隈は民度が低い』 『特撮界隈は荒れやすい』 Twitterを眺めていて、これまで何度これらのワードを目にしてきたことでしょう。 民度が低い。私の苦手な言葉で ...

-シン・仮面ライダー, 仮面ライダーシリーズ