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【仮面ライダージオウ】29話感想 カリスとブレイドの演出が尊すぎる件

2019年4月1日

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仮面ライダージオウ 29話『ブレイド・ジョーカー!?2019

ゼミ生の皆様こんにちは、語屋アヤ(@ridertwsibu)です。

未来編を終えて久しぶりにレジェンドライダー達の流れへと戻ってきました。
リュウガ編があったとはいえ、ギスギスした不協和音も解消されて今回の空気感には懐かしさがありました。
やっぱり「ダーメだこりゃ!」とか言っちゃうツクヨミの方が良い。

しかしながら物語はこれまでのレジェンドとはかなり異なる流れでした。
また、白ウォズについても思うことが色々と……。
もちろん大暴れしたディエンドの件も含めて、今回も色々と語っていこうと思います!

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ディエンドの進化がマジスゲーイ

今回はブレイドの要素が非常に色々あったが、ディエンドの衝撃も全くそれに負けてなかった。
冒頭から得意の料理を振舞うディケイドの流れを踏襲して、そのままライドウォッチをまるっと盗む。
(なお、士は逆にソウゴの飯を取って食べている)
尺の問題(全体的にすごい密度だった)からか盗みの流れは簡略化されていたが、海東大樹らしさという人物を思い出させるのには十分な演出。

新武装であるネオディエンドライバーの性能を見せるように、ナイトとバロンの二人召喚。
ディエンドの召喚ライダーには高確率で何かしらの繋がりがある。
ナイトとバロンは騎士繋がりや、ウォズを絡めた槍繋がりでもあった。

【仮面ライダージオウ】カリスとブレイドの演出が尊すぎる件
仮面ライダージオウ DXネオディエンドライバー

後半二人はちょっとわからなかったが、純粋にスピード対策という意味では、バイク変形するアクセルと射撃武器で狙撃できるバースのコンビでの対策だろう。
ディケイド時代はアタックライド無しだと基本武装以外は単純な戦闘しかできなかったが、アクセルはバイクフォームへチェンジしたりバースがセルバーストぶっ放したりとやたら派手だった。


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なおインビジブルもネオインビジブルに変化している。
どうネオだったのかよくわからないけど……。

色々強化されている割にはウォズ達といい勝負って感じだった。
ディケイドが純粋な戦闘力でジオウとゲイツを圧倒していたのでちょっと意外。

召喚ライダー達も珍しく普通に倒されて消滅している。
カリスは逆にジオウを押していたので、やはり所詮は魂のない傀儡ってところだろうか。

足元を掬われる結果となった要因はウォズとゲイツの妙な信頼関係を見誤ったためだった。
スーパーヒーロー大戦から妙に友情信じるとしくじるところが同じだ!

なお、Twitterで門矢士(井上正大氏)には既に先週から出てくるなと邪険にされている。
(その後、井上氏のYouTubeチャンネルで仲良くゲスト出演しているけどね!)

ネットでは基本的にヤンデレ系のサイコホモというトンデモキャラ扱いになった海東だが、これには残念ながら理由がある。
ディエンド登場時は強力なトリックスターであり、士視点だといけすかないライバルポジションから始まった。

終盤は厄介だけどいざというときは頼りになる仲間という、安定かつお約束のポジションに落ち着く。
そこまでは良かった。

問題は完結編よりも更に後、スーパーヒーロー大戦である。
途中まではメインキャラの一人として事件解決に奮闘していたのだが、終盤で士に騙され振り回されていたことを知り大激怒。
士への想いが強すぎるあまり、まさかのラスボス化。

「僕が味わった痛み、君達にも味わってもらう」
ライダーと戦隊が揃う超豪華なお祭作品で何やってんだお前って話である。


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一応補足しておくと、同じく仲間に騙されていた他のメンバーにも共感してキレていたため、自分だけが被害者ならラスボス化するまでには至らなかったらしい。
ただし本編ではそのことが語られず、ライダーと戦隊双方に無差別攻撃しているので、残念ながらやはり面倒くさいクレイジーなホモにしか見えなかった。

朝食作って登場。
ジオウとゲイツからウォッチを盗む。
ウォズやゲイツ達と戦う。
既に今週でやるべきことは大体やった感のあるディエンド。
後は真に狙っていたお宝として、白ウォズのノート盗んで士が会いに来ると書き込むことくらいか。

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仮面ライダーブレイドが続編状態で尊い

これまでのジオウは過去の世界でアナザーライダーが生み出され、元のライダーは消滅していた。
けれど今回はアナザーブレイドが現在で生み出されている。
そのため毎回刻まれている年代も今年で、ライダーの歴史が無かったことになっていない。

しかもアナザーブレイドにされたのは、まさかの大人になった天音ちゃんだ。
ブレイドでは最初から最後までごく普通の女の子だったのが、いきなり事件の当事者に変わった。

それも15年経っても相川始に抱き続けた淡い恋心を利用している。
ずっとゲス野郎だった白ウォズだけど、今までとはゲスの方向性が一線を画するぞ。

そんなことはつゆ知らず、ソウゴは何時も通り被害者を助けるために戦う。
けれどやってきた始は天音を護るためカリスへと変身してジオウに襲いかかる。

変身もデザインも今のライダーと比べて大人しいのだけど、だからこそ時代と変わらぬ良さを感じる。
ライダーキックも今のCG技術でしっかり再現されていて、迫力も格好良さも格段にアップしていた。
これまでの通常登場したレジェンド達と扱いが全然違う!


S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーカリス

しかも今度は剣崎一真まで現れて変身。
しまいにはバトルファイトの続きを初めてしまった。


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こいつら、どっちもまともに対話をしない!
ものすっごくブレイドらしいやり取り(の無さ)だ。
ディスコミュニケーションによる不協和音こそブレイドのブレイドらしさ。
良くも悪くも成長しないジョーカー共である。

とはいえ、元々始と剣崎はどちらもジョーカーの力を使わず離れて生きることで、バトルファイトを事実上崩壊させて人類を守った。
始が力を使うならそれを止める役目を担うのが剣崎なのだ。
お互いに再開を望みながら再開してはいけない哀しい関係がそのまま続いている。

なお、剣崎はディケイドと戦ったり、エグゼイドでジョーカー能力使って世界崩壊させたり、ブレイドとしてちょいちょい力を使っていたけど。
後は劇場版とか劇場版とか劇場版とか。

感想で何度か書いているけれど、これまでのジオウではレジェンドが力を失うため、演出やストーリー構成で過去作の雰囲気を作ってきた。
現在にはいなくても無かったことにはしないのがジオウの流儀である。

http://kamen-rider.info/zio-7/

しかしブレイド編はそのままのレジェンドが現代にいて、しかもかつてのままに変身して戦っている。
時代が過去から地続きで、アナザーライダーという新たなきっかけはあれど、世界観もそのまま話が進行していく。
おかげでソウゴが状況を理解できておらず、最後は半ば蚊帳の外だ。

つまり仮面ライダージオウの中で仮面ライダーブレイドの続編が始まった
これまでジオウの番組がなくなるという演出の悪い面はいくつか取り上げたけど、番組が消えてないままレジェンドが活躍したらこうなるという、これ以上無くわかりやすいサンプルケースになっている。

すごい尊さや懐かしさがあって非常に良いのだけど、これを毎回やるのは『仮面ライダージオウ』として成立しない。
ブレイド後編に登場するトリニティフォームやディエンドの存在は、この番組をジオウとして維持するために必要な存在と言えるのかもしれない。
流石に話を盛りすぎじゃないかとも思うけど。

また不思議なのはアナザーブレイドとブレイドが両立できていることだ。
何らかのタイムパラドクスが生じているのだろうが、理由は解説されなかった。

それに何故都合よくこのタイミングで剣崎と始は事件現場に現れたのか。
15年間も意図的に離ればなれになっていたのだから、そりゃあ始も突然の再会に驚くよ。
それに「お前まで」と言っているので、何かしらあるとわかってこの場に現れたのは間違いない。

それに始は人間になるため必要なスピリット以外のラウズカードは、全て烏丸に返却していたはずだ。
何故当時のカードをそのまま所持しているのか。その理由も明かされていない。

一番わかり易い理由だと、次回予告でバトルファイトを生み出したモノリスが出ており、大体碌なことしないコイツが何かやらかしたのだろう。
人間を反映させた存在のにに、安定と信頼の諸悪の根源みたいに扱われて特に同情心も沸かないモノリスだ。
モノリス的にはバトルファイトの再会はそれ自体が目的足り得る。

モノリスが別の時間軸から剣崎と始を呼び出して戦わせているのだろうか。
それだと本来の時間軸にいる剣崎と始は歴史改変の影響でただの人間になっていてもおかしくない。

つまりジョーカーの能力も失っているので、この時代に呼出した二人のうちどちらかが封印されれば最後のジョーカーとして世界崩壊が始まる。
ジオウというかディケイドみたいな世界の破壊的展開になってきた!

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黒ウォズと白ウォズはどこで差がついたのか

前回、スウォルツとの繋がりが明らかとなった白ウォズだったが、冒頭から見限られるような扱いを受けている。
白ウォズはスウォルツの目的をある程度把握しているはず。

その上でスウォルツの『崇高な目的を理解できない』側として扱われている。
白ウォズも全ての事情を把握できていたわけではないということかもしれない。

スウォルツの使う者と使われる者の論理は白ウォズにも強く当てはまる。
これまでの白ウォズは、重要な情報を伏せてゲイツをゲイツリバイブという救世主役へと当て込もうとしていた。

追い詰められている白ウォズは再度ゲイツを誘うが、当然ながらキッパリ断られている。
どっちつかずな態度で踊らされていたゲイツは、ソウゴを魔王にしないという目的を明確化させたことで、使われる者側から脱却した。

ウォッチを奪う作戦として海東大樹を選んだが、海東は元々誰かに縛られるタイプではなく、利用するつもりが全然上手くいってない。
この辺、制御はできなかったがディケイドを使い歴史を書き換えることには成功した黒ウォズの方が計算高いとも言える。

手駒を失った白ウォズは、もはや使う者ではなくなっており、ただ情報を伏せられてスウォルツに使われる者へと転落した。
せっかくジオウⅡやゲイツリバイブのウォッチを入手したのに、早速想定外のことが起きている。
白ウォズはもっと今回で色々と見えているかと思ったが、案外そうでもなかった。
次回退場が決定しているだけに、色々と隠したまま消えることになりそうだ。

黒ウォズとゲイツの関係性も明らかになった。
隊長という立場を利用して、ゲイツやツクヨミ達レジスタンスへ大きな痛手を与えていた。
元上司と部下の関係だとは想像しておらず、思ったより根が深い関係だ!

一見すると黒ウォズはオーマジオウに使われる者側だが、これまでの動きは魔王のためと言いつつ独断で実行している雰囲気が濃い。
ディケイド呼んだり白ウォズの企みを壊すために色々と画策したりその場の判断で適宜動いている、
決定権があるようでない白ウォズと、決定権がないようである黒ウォズ。
似ていたはずだった二人の役割は、今や全く別物になっている。

そもそも、元々レジスタンスの隊長クラスだったというのなら、オーマジオウへの忠誠も一気に怪しくなった。
何かしら心の中に何かを隠してオーマジオウに従っている振りをしているだけの可能性もある。

黒ウォズ、白ウォズ、スウォルツ、タイムジャッカー。
未だに中身が不明な事案だらけだが、出すと色々話がひっくり返る内容が多そうだ。
これら全てに重い事情が絡んでいて、また一段と複雑化してくる未来が見えてきた。

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