原作はネット上でも何かと話題になっており、昨年遂に完結した人気作品『ゴールデンカムイ』の実写映画化が公開されました!
本記事では、それらのネタバレを含んだ感想ついてを正直に語りつつ、考察や解説を語っていきます。
ゴールデンカムイ実写版の概要
ゴールデンカムイの原作
『ゴールデンカムイ』は、野田サトルによる漫画作品。
明治時代の北海道を舞台に、退役軍人の杉元佐一とアイヌ少女アシリパが、アイヌ民族の埋蔵金を巡る冒険を繰り広げる。
この物語は、アイヌ文化への深いリスペクトと緻密な歴史的背景に基づきながら、独特な演出と高い画力で読者を魅了してきた。
原作の特徴は、そのリアルな描写と独特のキャラクターたちだ。登場人物一人ひとりが個性的で、彼らの背景には深い物語である。
また、アイヌ文化に対する丁寧な取り扱いは、多くの読者に新たな知見を多く与えてきた。とりあえず読むとリスが食べたくなると評判である、
この漫画は、アクション、冒険、歴史、文化といった多様な要素を融合させ、独自の世界を創造してる。
そのため、実写化にあたっては、これらの要素をどのように映像で表現するかが重要なポイントとされてきた。
映画のあらすじ
本作は、日露戦争の英雄である杉元佐一が主人公。
戦後、彼は北海道で金塊を探しているところ、アイヌ少女アシリパと出会う。
二人は、アシリパの祖父が隠したとされる大量の金塊を探す旅に出る。
この金塊を巡って、多くの勢力が絡み合っていく。
陸軍、犯罪者、アイヌの人々、そして謎の個人たちが、それぞれの目的で金塊を求めて争う。
映画は、これらのキャラクターたちの複雑な関係と、それぞれの背景を巧みに描き出している。
映画の中心となるのは、杉元とアシリパの関係。二人の絆は、冒険を通じて深まっていく。
アシリパのアイヌとしての知識と杉元の軍人としての技能が、多くの困難を乗り越える鍵となる。
ネット上の評価
ゴールデンカムイの実写映画版は、ネット上で様々な評価を受けている。
特にファンからの期待値が高かったこの作品は、多くの視点から分析されている状態だ。
ここでは、ネット上での高評価と低評価の内容を分析していく。
高評価の意見
高評価の声の多くは、原作の忠実な再現に対するものだ。
特に、キャラクターの見た目や性格、物語の細部に至るまで、原作の雰囲気を忠実に再現した点が高く評価された。
実写映画化は何よりも原作へのリスペクトが重視されるため、そこはしっかりクリアできていると感じているファンが多い証拠である。
また、アイヌ文化への敬意ある描写も、多くの視聴者から賞賛されている要素の一つだ。大自然の中にあるアイヌの集落など映像的な評価が高い
実写化にあたり、特に注目されたのは、主要キャラクターのキャスティングだ。
主演の山崎賢人をはじめ、各キャラクターを演じる俳優たちの演技力と役へのはまり具合が、ファンから高い評価を受けている。
彼らの演技によって、原作の魅力がさらに引き立てられたとの声が多く聞かれた。
また、映画のビジュアル面での評価も高い。北海道の壮大な自然を背景にしたシーンや、迫力のあるアクション。
これらのシーンは、映画ならではの魅力として、多くの視聴者を引き込んでいた。
物語の展開に関しても、原作のファンはもちろん、原作を知らない視聴者からも肯定的な意見が多く見られる。
ストーリーの緊張感とドラマチックな展開が、観る者を最後まで飽きさせないと評されていた。
低評価の意見
概ね好評ではあるものの一部からは、低評価の声も存在している。
その中で最も多いのは、映画の尺の制限による物語の圧縮。
原作の豊富なエピソードや細かい背景が省略されたことに対する不満が挙げられている。
また、一部の視聴者は、実写化特有の違和感を指摘していた。漫画ならではのオーバーアクションや表現が、実写映画では自然に見えないという意見がある。
これは、原作のファンにとっては特に敏感な問題として扱われやすい。
そして、映画の終わり方に関する不満も見受けられる。物語の終結が急であったり、続編を強く匂わせる終わり方に対して、物足りなさを感じる視聴者もいる。
これは、原作の未読者にとっては「え、ここで終わりなの?」と拍子抜けした印象を与えてしまった。
手堅い原作再現の魅力とその欠点
『原作通り』は心地よく楽しめる
全体的に日本の実写化の中でも原作再現度はかなり高い部類の作品だった。
リス猟やチプタプなどのアイヌ文化描写もしっかりとやっている。チプタプが食べてみたいレベルで美味しそう……。
美しい大自然の中でゴールデンカムイのリアルな世界観が再現されるのは、これだけでも原作ファンには感動モノだろう。
北海道の壮大な自然を背景にしたアクションシーンも、緊張感とドラマがきちんと両立できていた。
実写化としては、期待通りのものを期待通りに出してくれたといえる。高評価の意見が多いのはこのためだろう。
第一話から作品性を崩さず実写化できる範囲も、キリの良い部分で考えれば『ここまで』だろうというのも、個人的には予想通りだった。
杉元の動機をあえて最後に持ってきくることで感動的な雰囲気を作り、序章として割り切って締めくくる構成も上手い。
各キャラクターの個性も実写映画として現実的な範疇に落とし込んでおり、一つの作品として手堅くまとまっている。
原作の長さを考えて、続編を最初から視野に入れるのは当然と考えれば、ファンが喜ぶ実写映画化としては十分及第点の作品だった。
手堅いが故の勢い不足
本作の欠点は、手堅くまとめた部分そのものでもある。
原作を意識した結果、序章で終わっており、原作の展開をテンポよく消化していく構成になっていた。
ギャグシーンも現実的なレベルに落とされており、原作のようなインパクトがない。言い換えれば薄いのだ。
この手のギャグはリアル重視で再現しても、強調しなければ体を張っている感が弱く『微笑ましい』のレベルで終わってしまう。
ドストレートに言えば、アシリパさんのヒロインにあるまじき顔芸集が弱い。序盤こそ観客の掴みにそれが大事でしょという気持ちがある。
白石の妖怪じみた鉄格子抜けの動きがあったのだから、その水準で振り切ってほしかった。
また、原作のグロテスクさを誤魔化すことをしなかったのは、個人的には高評価だった。素人でもヒグマの恐ろしさが嫌でも伝わる容赦のない演出は素晴らしい。
ただし、腸を盗むシーンは流石に現実だと画的にチープさが出てしまった。全体的に映像のレベルが高いからこそ目立つ。
あれ以上リアルにするとえげつな過ぎて、観れたものじゃなくなってしまうから仕方ないけど……。根本的にゴア表現が苦手な人は要注意。
結果、映画としては無難過ぎて、メリハリがあるようであんまりない。そして盛り上がりきる前に終わってしまう。
実写化に溶け込ませる原作再現の希釈と、ファンを大切にし過ぎる構成で、原作を知らない勢を置いてきぼりにしている感が否めない。
ゴールデンカムイ(実写映画)の評価まとめ
原作を大切にした再現度の高さは実写映画化としては、とても魅力的なレベルでまとまっていた。
ゴールデンカムイの世界観をリアルに現実へ落とし込んでおり、大自然の風景や生活感は現代邦画の本気が見れる。
原作序盤の尺があまり実写化に向いていない部分があり、序章として割り切ってみないとカタルシス不足を感じてしまう人もいる。
特にこれは展開を知らない原作未読者にとってはマイナス要因になりやすい。
一つの作品として綺麗にまとまってはいるので、予め知っていれば印象は大きく変わるかもしれない。
全体的には、原作を実写化するために良い感じに希釈した作品。ただし続編前提の序章といった感じ。
実写化独自の魅力は美しい画以外はあまり見当たらない。
『原作通りならあえて実写化を観る必要なくない?』と思う人には向かない。
『原作通り丁寧に作ってくれたなら観たい!』と思うなら高確率で満足できる作品。
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