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【仮面ライダージオウ】37話感想 カブト一話とジオウのクロックアップ対策は別物!

2019年5月28日

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仮面ライダージオウ 37話『2006:ネクスト・レベル・カブト』

ゼミ生の皆様こんにちは、語屋アヤ(@ridertwsibu)です。


どうも、前回の感想でTwitterにて『冥王星はもう太陽系じゃない』と三件ものツッコミをいただきました。

言い訳すると冥王星が準惑星に降格したのは知っていたのですが、本筋の感想とあまり関係ないので説明を端折っておりました。
個人的には三件もご指摘ただける程に読者が増えてきていると考えておりまして、これはむしろ喜ばしいことです。ありがとございました。

ライダー関係ないネタついでに、冥王星が降格した時真っ先に思った感想は「ゼオライマーの立つ瀬がなくなった……」でしたね!
そしてその話をしたらフォロワーさんにゼオライマーΩをやたらエロ推しで勧められたので、積んでる本消化したらまとめ買います。
昔最初の2~3巻くらいまで読んだことはあるのですが、変則的な疑似寝取られプレイみたいなシチュが出てきて、原作からやたらマニアックな方面に進化したなと思ったことだけは覚えてます。
もう表紙からしてこれだからね!

ただでさえ雀の涙くらいしかいなさそうな女性読者を、完全に壊滅させるようなネタをぶち込むのはそろそろ自重して、今回のお題について。
37話感想のコメント欄で『カブト本編の第一話から既にクロックアップの設定無視してるよね?』という旨のご指摘をいただきました。
これは見解の相違というか解釈違い的な問題かなと。

http://kamen-rider.info/zio-37/

カブト一話のアクションはすっごい格好良いのだけど、短い中に情報めっちゃ敷き詰められていて分かり辛いとは思うんですよ。
実際、私もTV放映時は普通に内容を勘違いしていました。
なので、前回の補足としてカブト第一話におけるクロックアップ攻略法も一緒に解説していきましょう。

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カブト第一話とジオウⅡにおけるクロックアップ対策の違い

まずは私が補足を書くことになった直接のきっかけとして、件のコメントを引用させていただきます。

クロックアップの問題点については。原作カブト1話でも、カブトがマスクドフォームのまま、クロックアップしたワームを倒しています。しかもディケイドの時よりも、かなり無理のあるやり方で。正直この辺の設定は、気にしてもしょうがないと思いますよ。

クロックアップの問題点というのは、恐らく前回書いた記事でジオウⅡの未来予測が理論上あり得ないという考察についてだろう。
もしくはウォズの範囲攻撃がスピード遅い部分かもしれないが、どちらも問題の本質は同じだ。

これすごく重要なのだけどクロックアップは超高速移動であると同時に、超高速移動ではない。
なんのトンチだよって話だけれど、クロックアップは体内に流れるタキオン粒子を操作して、自分に流れる時間を速くする能力だ。
原理は異なるが、ボクシングや格闘漫画などでよくある相手の動きがゆっくりに見える現象を意図的に引き起こしていると考えればわかりやすいだろう。

カブト本編ではそれを表すように、クロックアップ発動後は加速して動くのではなく、ライダーの主観として周囲が(ほぼ)静止する世界での戦いを描いている。
降りしきる雨は空中で停止し、銃の弾丸はごくゆっくりと進んでいく。

なぜこの解説が必要なのか。察しの良い人ならもうわかったかもしれない。
今回のソウゴ、というかジオウⅡの演出は本来絶対にあり得ないのだ。
どれだけ未来を予測しようが、ジオウの攻撃モーションはパンチホッパーからするとごくスロウリィ。カウンターなんぞ当たろうはずもない。
(当たるのだとしたら、ゆっくり放たれる攻撃にキックホッパーわざと自分からぶつかる以外にはない)

コメントを頂いてからネットを彷徨ってみると、カブト第一話でのクロックアップ攻略とジオウⅡのカウンターが実質同じか近いものだと勘違いしている人が結構多い。
第一話で天道はクロックアップしているワームに対して、粉塵を巻き上げガラス片とレーザーポインターにより位置を把握、粉塵の中から飛び出してきたワームへカブトクナイガンを突き刺し倒した。

ここだけを説明するとジオウⅡの未来予測からのカウンターに似ていると思う人は少なくないだろう。
実際のところ似ているだけの別物だと私は思っている。

前提としてクロックアップには時間制限がある。
第一話でもワームが倒される前段階で、先にクロックアップしてカブトを殴り飛ばしており、その後に一旦解除されるシーンを挟んでいる。
(そもそも第一話なのでこの手の解説は映像として丁寧に入れているのだ)

ちなみにこれはライダー側も同じで、理由としてはクロックアップは肉体に負荷がかかるため。
要するにセーフティ装置的なものだと考えればわかりやすいだろう。

さてここからが本題。
できるだけわかりやすいよう順を追って、カブトがマスクドフォームでワームを倒した際の行動を解説していこう。

一度目のクロックアップで、カブトは一方的にふっ飛ばされて地面を転がる。
そこで小麦粉と鏡を発見して瞬時に打開策を考えついた。

先に銃撃で粉塵をばら撒き、次に鏡を同じく射撃で破壊。
そこにクナイガンのレーザーポインターを当てて乱反射させる。
クロックアップ中は基本的に視覚で捉えるのは不可能なので道具を使用してカバーした。

前回の感想でクロックアップは範囲攻撃に弱いと書いたが、これも同じ理屈だ。
閉鎖空間では粉塵とレーザーポインターを避けながら移動することは難しく、移動箇所に制限が生まれるのも、機動性が落ちるのもクロックアップの弱体化に繋がる。
しかも直接的な攻撃ですらないので、ワームがあえて無視したとしても不思議はないだろう。

とは言え映るようにしたからと言って超高速で移動するワームの位置を補足し続けるのは容易ではない。
これでなんとか視えるようになったのは、根本的に天道の超人的な身体能力をライダーで底上げした併せ技もあるだろう。
そもそもカブト本編でもクロックアップ時の速度倍率は度々異なる。

これは速度差の演出を映像で魅せることを優先にしているためであり、ここを否定するのはそれこそ意味がない。
こういう部分を指摘し出すと、「先にクロックアップされてしまったら、キャストオフやクロックアップ装置作動させる時間もないよね」とかそっちの問答へとシフトする。

解説を続けよう。
粉塵の中をワームが動いている合間に、カブトは立ち上がり自分の立ち位置を確保する。
これ何気に重要。テストに出ます。

粉塵から抜け出たワームはカブトへと襲いかかる。
この襲いかかる瞬間、ワームの姿はこれまでの演出と違ってハッキリ目視できる。
大事なのことなので二回言う。『ハッキリ目視できる』のだ。

要するに、この時点でワームのクロックアップは解けている。
頂いたコメントでは『カブトがマスクドフォームのまま、クロックアップしたワームを倒しています』とあるが、ここが厳密には違う。
正しくは『クロックアップを解除した直後のワームを倒した』のである。

天道の狙いは単純な可視化だけではない。
ワームの動きを視ることで、クロックアップの時間切れを見切ることが一番重要だったのだ。

この時点でジオウⅡの未来予測カウンターとは攻撃の本質が違う。
そもそもこのシーンは天道が頭脳明晰であることを示す目的もある。

これまた第一話なので、瞬時の戦略組み立てはキャラ付け的な意味合いもあるのだ。
『仮面ライダーカブト』という番組はライダーの凄さだけでなく、天道の万能性も魅せる必要がある。
別にジオウがすごくないと言いたいわけではなく、もっと根っこの部分でベクトルが異なるから比較対象として成立しない。

そしてもう一つ、カブトの周囲には移動を阻害するサイズの瓦礫が散乱している。
そのためワームは攻撃の前に跳び上がる必要があった。
カブトはその距離感を測って落下地点に『置き』の攻撃を仕掛けた。
この時点でワームは攻撃を避けられない運命にあったといえる。

そこまで考えられていたのかは描写がないので不明だが、跳んでしまったのは明らかにワームの失策だ。
落下地点に攻撃置かれたら、たとえクロックアップ中であっても避けられなかった可能性は高い
天道は予め二段構えの対策を取っていたとも考えられる。

対してジオウは地に足付けて真っ向からカウンター攻撃をしている。
攻撃の当て方一つでも、クロックアップ対策としてカブトはかなり練られていた。
ただしこれも、天道は事前知識があった上で戦略を立てている。
初見で対策を講じたソウゴが一方的に劣っているとは言えない。

こうして細かく整理すると、カブトとジオウのクロックアップ対策は同じようでいて、まるで別物だとわかるだろう。
(ギンガのミニ惑星落としとキャストオフの原理は近いと思う)

半分は、流石にクロックアップ本家が一話目から堂々と設定無視はしてないよと語りたかった目的もある。
『仮面ライダーカブト』は色々とツッコミどころが多かった作品である事実は否定できない。
しかしながら、序盤のクロックアップに関する映像演出や描写は本当に素晴らしかった。

そもそものお話で、私のブログを読んでくださっている方々ならご理解いただけると思うのだけど、仮面ライダー作品においてこうういう細かな設定の指摘などはこれまであまりしていない。
クロックアップだけやたらつついているのは、『クロックアップ』というシステムがカブトの世界を表現するのに直結する大きな要素だからだ。

ジオウにおけるレジェンドライダー達の活躍だって本当に面白い。
地獄兄弟が大好きな私にとっては天国のような地獄回だった、

ただ、それでも私がジオウのカブト編で予算的に難しいなと思いつつも、一番望んでいたのはカブト本編を再現したクロックアップ描写だった。
クロックアップの演出なくして、心からカブト編はカブトを再現していたと、私はどうしても言えないのだ。
(※ なお、格好つけて語っていますが、リアルタイムの視聴ではさっぱりわかってなかった上、これらの原理を理解するまでにアホほど戦闘シーン見直してます)

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ディケイドのカブト編も大きな設定矛盾をしている

コメントだとディケイドも触れられていたので、ついでにディケイドの設定指摘もしておこう。
ディケイドについては完全に巻き添えくらった感じだけど。
いやほら、いつもだいたいブログ書く時は項目二つにしているので、もう一個増やすためのオマケということで。

といってもディエンドによる召喚からの弾幕や、アクセルフォームでの高速戦闘については今更なので置いておく。
ディケイドにおける最大の問題点は『カブトの世界』における大前提。カブトがクロックアップ解除できない問題についてだ。

既に解説した通り、クロックアップは使用者に負担がかかるため時間制限が付いている。
ある程度は短い間隔で連続使用可能なことから、短時間ならそこまで大きな負担ではないのだろう。

とはいえ、流石に解除できずに失踪扱いになるくらいクロックアップし続けているのは、もはや体に負担がかかるってレベルじゃない事態だ。
そもそもクロックアップは同じ時間軸を、高密度に時間圧縮して生きるに等しい。

クロックアップの倍率は不明だが、『カブトの世界』ではアクセルフォームと互角だったので1000倍くらいのはずだろう。
つまり常人が1秒過ごす合間に、ソウジは1000秒の時間を過ごす。もっとわかりやすく言うと、人の1000倍速で老化していくのだ。

ここまでくるとクロックダウンシステムが完成以前に老衰で死んでいてもおかしくない。
にもかかわらず、人より年取っているらしき描写すらない。
クロックアップという現象の本質を見事にスルーした物語だったと言えよう。

じゃあ面白くなかったの? と言われると『カブトの世界』は見どころが多くてめっちゃ面白い
クロックアップという異なる時間軸に取り残された人間の孤独を、カブトの重要なテーマ『家族愛』へと繋げた。
カブト本編でも扱わなかった独自路線で『仮面ライダーカブト』の世界を再構成したのは実に素晴らしい発想だったと今でも思う。

ちなみに途中まで、マスクドフォームは常時クロックアップ状態という設定だった。
そのためライダーシリーズの商品展開として、ある意味一番大事なオモチャである『DXカブトゼクター』にはクロックアップ関係の音声が付いていない。
『カブトの世界』はこの設定をあえて流用しかたのだとしたら、それはそれですごく面白いなと勝手に妄想している。

ていうか『仮面ライダーディケイド』だとこの程度の設定矛盾はよくあること過ぎて、視聴時はわかっていても普通にスルーしていた。
そう、『龍騎の世界』での蒲田カッター事件に比べればとても些細な問題に過ぎないのだ。ちくしょう、アビスは格好良いんだ。アビスは……。

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