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衝撃すぎるサソリオーグの過去と設定:長澤まさみだけじゃない! 漫画版の魅力

衝撃すぎるサソリオーグの過去と設定:長澤まさみだけじゃない! 漫画版の魅力

『シン・仮面ライダー』に登場するサソリオーグは、SHOCKERの上級構成員として異彩を放つキャラクターです。彼女は猛毒とサソリをモチーフにした鋭い武器を駆使し、戦闘では冷酷かつ残忍な一面を見せつつも、ハイテンションでユーモラスな言動を繰り広げます。

本編の出番は短く仮面ライダーとの対決もありませんでしたが、彼女の真の魅力は漫画版でこそ発揮されたと言っても過言ではありません。

今回はサソリオーグの出番や設定を振り返りながら、その裏で起きていた衝撃の事実を解説・考察していきます。

この記事を読むとわかること

  • サソリオーグのデザインや能力の詳細
  • 彼女の冷酷さとユーモラスな二面性
  • サソリオーグ誕生の背景と破滅の経緯

サソリオーグの魅力とは?

『シン・仮面ライダー』に登場するサソリオーグは、その独特なデザインと能力、そして個性的な性格で多くの観客を引きつけました。

彼女は冷酷で残忍な怪人でありながらも、どこかユーモラスでハイテンションな一面を持ち、短い出番にも関わらず多大なインパクトを残しました。

まずは彼女のデザインや能力、性格についてを振り返ります。

サソリをモチーフにしたユニークなデザイン

サソリオーグのデザインは、その名の通りサソリをモチーフにしています。

左腕はサソリの鋏を模したような形状をしており、攻撃や防御においてその形状が活用されます。

さらに、頭上には黒いサソリの装飾が配置されており、彼女の威圧感を増幅させる要因となっています。

これらの要素は単なる外見上だけでなく、彼女の能力や戦闘スタイルとも密接に結びついています。

冷酷さとユーモアが同居する性格

サソリオーグの性格は非常に濃い二面性を持っています。彼女は常にハイテンションで、英語混じりの喋り方で観客の印象に残ります。

しかしその一方で、彼女の行動は冷酷そのもので、戦闘中には仲間を平然と盾にするなど、人間味のない残虐性を垣間見ることができます。

こうした性格の描写は、SHOCKERにおける改造人間の非人間性や残酷性を示すことになりました。

サソリオーグの過去とは?

サソリオーグの背景には、彼女の冷酷で残忍な性格を形作る悲劇的な過去が隠されています。

SHOCKERの強化人間「サソリ」としての始まりや、彼女が抱えるトラウマに迫ることで、彼女のキャラクターを深く理解することができます。

ここでは、サソリオーグの人間としての過去とその後の変化について詳しく解説します。

強化人間「サソリ」としての始まり

サソリオーグは、もともとSHOCKERの強化人間プロジェクトの一環として「サソリ」というコードネームを持つ存在でした。

本名は「詩織」であり、SHOCKER内では特に毒物の研究や開発に携わる科学者的な側面も持っていました。

彼女は組織内での重要な任務を遂行する傍ら、緑川イチローやクモ(後のクモオーグ)と過ごすことが多く、仲間たちとのコミュニケーションではムードメーカー的な役割を担う明るい性格を見せていました。

また強化人間時代の彼女は年齢相応の可愛さで、外見も劇中のサソリオーグとは大きく異なり、クセの強い性格ですが普通に会話のできる人物でした。

サソリオーグ化する以前の危険な片鱗

劇中でのサソリオーグは過激かつセクシーな衣装が印象的でした。これはサソリ時代からの趣味で、普段の衣装からして網目状のワンピースで下着が透けて見える過激さです。

下ネタ好きで、SHOCKER授業中も年下の少年、緑川イチローにエッチな単語を教えてからかう場面が見られました。

また体育の授業(という名の本気バトル)ではクモと戦い、痛めつけるサディスティックさと、首を絞められてエクスタシーに達しかけるマゾヒズムを見せています。
サソリオーグのベースとなる異常性はこの頃から既にありました。

暴力的な家庭環境と形成されたトラウマ

サソリオーグの過去は、非常に暴力的な家庭環境の中で育ったことに由来します。

幼少期、彼女は自堕落な父親から母親と共に暴力を振るわれる日々を過ごしていました。母親を失った後、さらに父親からの暴力はエスカレートし、彼女の心に深い傷を残しました。

この経験が、彼女の中にもう一つの人格「サソリ」を芽生えさせ、冷酷で残忍な性質を形成する大きな要因となります。

詩織の人格がまだ表に出ていた頃に彼女は家から逃げ出し塞ぎ込んでいたところをSHOCKERに勧誘されました。

その、SHOCKERで強化人間となり組織内の不穏分子を排除する掃除屋となっており、その過程で詩織の意識は完全に引きこもりサソリへとすべて任せるようになりました。

また、彼女は自らのトラウマを隠すため、ハイテンションな言動や英語混じりのユーモラスな話し方を採用するようになりました。

このギャップこそが、サソリオーグの魅力と深みを生み出しているといえます。

緑川イチローを救ったサソリと詩織の優しさ

サソリは自分とSHOCKERの異常性には自覚的であり、彼女はまともな世界ではもう生きられず、SHOCKERにしか居場所がない状態でした。

しかしSHOCKERにやってきた少年、緑川イチローと接するうちに彼はまともな人間であり、本当に大事な仲間と認識するようになります。

そして、これ以上この世界に浸って抜け出せなくなる前に彼を元の世界に連れ出すため、一緒にSHOCKERから逃げようと持ちかけました。

けれどイチローはまだ幼く危険なサソリやクモも本当は心優しい人たちだと信じて、SHOCKERをもっと良いところにしようと前向きに逃げることを拒否しました。

サソリオーグの誕生へと至るまで

サソリオーグの物語は、彼女の誕生から破滅まで、数々の試練と実験によって形成されました。

その過程には、仲間との戦闘、SHOCKERの内部闘争、そしてサソリオーグとしての人格崩壊が絡み合っています。

ここでは、サソリオーグがどのように誕生し、どのように破滅へと向かったのかを追っていきます。

クモオーグとの戦闘と左腕の喪失

サソリオーグが初めてその恐ろしい戦闘能力を発揮したのは、創業派のアジトでの出来事でした。

彼女は暴走状態のクモオーグを止めるために戦闘を開始しますが、クモオーグの副腕から繰り出された一撃によって、左腕を切断されてしまいます。

この一撃は、サソリオーグにとっても致命的なダメージとなり、その後の運命を大きく左右する出来事となりました。

オーグメント手術による左腕の再生と怪人化

クモオーグとの戦闘後、切断された左腕はSHOCKERの下級構成員によって回収され、接合手術が施されます。

この手術は単なる再生ではなく、実験的な側面もあり、「人体にオーグメント手術を施す」という目的も含まれていました。

その結果、サソリの左腕は自由自在に怪人化できるようになり、さらなる戦闘能力を得ることとなります。

SHOCKER内部闘争とサソリの人格消失

SHOCKER内での激しい内部闘争が原因で、「サソリ」の人格は一時的に消失し消息不明となります。

その後、彼女の「プラーナ」を見つけたルリ子によって復元の手段が試みられますが、そのプラーナは崩れかけており、非常に不安定な状態でした。

プラーナの暴走を止めるため、サソリオーグを復元する実験が強行されますが、その結果、彼女は無理やり復活を果たします。

暴走と自爆を食い止めるサソリ

プラーナが不完全な状態だったため、復元されたサソリは精神的に不安定で、暴走状態に陥ります。

しかし、暴走するプラーナが施設の自爆を引き起こそうとする中、サソリオーグはイチローの心を救い、自爆を食い止める役割を果たします。

この時、彼女の心は既に崩れかけており、精神のバランスが大きく乱れていました。

サソリオーグの人格崩壊とあるかもしれなかった可能性

時間が経つにつれて、サソリオーグの精神はさらに崩れ、ついには完全に狂人へと変貌していきます。

元々のサソリの人格は消え去り、彼女は自分の存在すらも理解できなくなり、イチローの元を離れていきます。

その後、SHOCKERは政府からの攻撃を受け、時間稼ぎのために崩壊したサソリオーグを差し向けます。

イワンの冷酷な指示とサソリオーグの捨て駒としての運命

サソリオーグは、SHOCKERの冷酷な男イワンによって強化人間として改造され、その後捨て駒として使われることとなります。

イワンは彼女に強化人間としての改造を施し、実質的には使い捨ての兵器として指示を出しました。

サソリオーグが何も理解せずに死地へ向かう命令出したのは、彼女を拾い改造してきたSHOCKER幹部イワンという冷酷な男でしたが、その運命に対して罪悪感を抱きすまないと謝罪するほどでした。

狂人と化したサソリオーグの最期

最終的に、サソリオーグは自分がかつて大切にしていた思い出をほとんど失い、ただパーティを楽しむ狂人へと変貌します。

あのメチャクチャな暴れ方や、部下を盾にする行為すら、時間稼ぎとしては正しい行為だったと言えるでしょう。しかし、それも数に押されてやがて限界を迎えます。

イチローとのわずかな思い出をかろうじて思い出しながらも、それが何であるかすらも理解できないまま、彼女はその命を終えることとなりました。

緑川イチローを救えたかもしれなかった唯一の存在

最終的に心が壊れてこの世に絶望を覚えて、ハビタット計画を実行しようしよとした緑川イチロー。彼がまだ純な少年時代にまともではなくなることを予見し、SHOCKERから実際に引きなさそうとしたのがサソリでした。

サソリがもしあそこでイチローと共に組織を脱走して共に逃げていれば、緑川イチローは仮面ライダー第0号にならず、まともな人間として生きていけたかもしれません。

それはまるで本郷猛を仮面ライダーとして導いた緑川ユリ子の写し鏡のようにも思えます。

そう、サソリとは緑川イチローにとってのユリ子だったかもしれない女性なのです……。

この記事のまとめ

  • サソリオーグは、冷酷かつユーモラスな性格を持つ強化人間である
  • 彼女の左腕は、クモオーグとの戦闘後に怪人化し、戦闘能力が向上した
  • 内部闘争と復元実験により、精神が崩壊しサソリオーグは狂人となった
  • 最終的に、SHOCKERの冷酷な命令で捨て駒として投入され、破滅的な最期を迎える

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