あらすじ
第12話『勇気爆発の、その先へ!!』
ブレイバーンを失い、戦う意思をくじかれたイサミ。
絶体絶命の危機に陥るイサミとルル。
自分はヒーローにはなれない、それでも死にたくないと叫ぶイサミは、縋るようにコクピットに駆け込む。そこでイサミがみたものとは――「キミなら、その先に行ける」
「勇気爆発のその先に」
託された勇気を胸に、イサミは再び立ち上がる。
君たちは本当の勇気に出逢う。出典:勇気爆発バーンブレイバーン 公式サイト
あらすじ
第12話『勇気爆発の、その先へ!!』
ブレイバーンを失い、戦う意思をくじかれたイサミ。
絶体絶命の危機に陥るイサミとルル。
自分はヒーローにはなれない、それでも死にたくないと叫ぶイサミは、縋るようにコクピットに駆け込む。そこでイサミがみたものとは――「キミなら、その先に行ける」
「勇気爆発のその先に」
託された勇気を胸に、イサミは再び立ち上がる。
君たちは本当の勇気に出逢う。出典:勇気爆発バーンブレイバーン 公式サイト
渇望する死を叶えたその先へ
ポーパルチープムはマグマチューチューしているうちに爆発に飲まれて死んだ。
貧食を司るデスドライヴズであり、彼の願いは満腹感で満たされた死だったので、結果的にそれを叶えていた。
怠惰のセグニティスといい火山組は基本的に戦いでの死を目的としていないので、わざわざ出張らない者達が多い。
過去の戦いだとイサミとブレイバーンだけでどうにかできたのは、イーラ以外に戦意がなかったからなのだろう。
そして憤怒のイーラも、怒り狂いながらそこに歓喜を見出して倒される。
怒っているけれど、望む死は得られたという演出がわかりやすかった。
敗北を悟りルルを下ろしたスペルビアもまた、結果はどうあれ武人としての誇りある死を得られた。
生き残ってほしかったなと思う反面、多くの人々の命を奪った事実が消えるわけではないので、残念ながら妥当な結末だったのかもしれない。
これでデスドライヴズ達は全滅かつ、それぞれが望む形での死を迎えられたのだった。
すると母艦が動き出し、九体目のデスドライヴズ『ヴェルム・ヴィータ』が出現する。
ヴェルム・ヴィータは直訳すると『真実の命』。
デスドライヴズの八つの死を体験したことで生まれた最終存在。
そうして導きだした答えは『死にたくはないが、様々な死を経験したい』という矛盾した願望だった。
それを擬似的に叶えるため、人類に様々な形での死を与えようとする。
皮肉にも『死にたくない』はメンタルが弱った時のイサミと同じだ。
それはそれとして、見るだけで体感できない死は娯楽たり得るのだろうか。
身体を張って死を体験してきたデスドライヴズに比べるとやはりヘタレなのかもしれない。
しかも追い詰められたら人類を一気に殲滅しようとした。
死を恐れずに戦う以前の八機に比べると、性能は最高であってもメンタル的には弱い。
力があっても心の強さがなければ意思を貫けず、勝つことはできないのだった。
スミスは何故イサミの勇気を信奉するようになったのか
ブレイバーンは大胆不敵なループロジックにより話の筋を作っている作品だけれど、細かい所は勢いで誤魔化している部分も多い。
その中でも一番大きなものが、スミスのイサミに対する『勇気』の信頼感であると私は思っている。
これを言うと本当に見てたのかとエアプ扱いする人もいるだろう。
けれど、落ち着いて考えてほしい。スミスが何故イサミを特別扱いするようになったのか。
これは大きく分けて二つあり、一つは技術面である。
これは第一話の序盤からイサミの卓越した操縦能力はハッキリ描かれていた。
同時にイサミのメンタル部分における脆弱さをスミスは知っている。
もちろんボクシングの試合で評価した部分もあるけれど、その前からスミスはイサミのことを信頼していた。
そこで登場するもう一つの理由が、ブレイバーンに選ばれたことである。
ブレイバーンから絶大な信頼を寄せられつつ、スミス自身は生理的に無理と拒絶された。
まずブレイバーンからの信頼度がハチャメチャ高くて、スミス以外の皆もブレイバーンのことを戦力部分以外でも特別視している。
イサミ・アオとは『ブレイバーンが選んだ男』だからデスドライヴズの戦いでも高評価されていたのだ。
でも、そのブレイバーンはスミス自身だった。
じゃあブレイバーンになったスミスはどうしてイサミのことを特別視扱いするようになったのか……とタイムパラドクスのループへと陥ってしまう。
そもそも理論上はイサミが乗らずにスミスがブレイバーン化する一周目が存在したはずだ。
これ自体は不可能じゃない。
何故ならクーヌスはブレイバーンでもイサミでもなく、『スミス』を特別扱いしていたからだ。
ならば、その一周目でスミスはイサミと戦友になった。
そしてクーヌスとの戦いで戦死してブレイバーンとなり、イサミを選んだことになる。
イサミはヘタレだ。
しかしブレイバーン抜きでも艱難辛苦を乗り越えて精神的に成長して、スミスにブレイバーンの操縦役を託されたことになる。
ヘタレの中にある使命感と覚悟。イサミの中にある勇気爆発のその先があることを、スミスは知っていたのではないか。
それが花開いた結果がバーンブレイブビッグバーンだったのだ。
ひたすらダサいバーンブレイブビッグバーンのセンス
バーンブレイブビッグバーンとなったイサミが放つ異様なダサさが際立つ。
スミスはなんだかんだ言って頭の悪さとヒーローとしての格好良さがそこにあった。
これはスミスが割とガチめなヒーローオタクであり、長年夢見た『僕の考えた最高のヒーロー』に本気でなりきっているからだ。
ブレイバーンという名前がダサいと言われてしまえば返す言葉がないのだけどね。
それでもブレイブ+バーンがちゃんとバーンという爆発音と『勇気爆発』のダブルミーイングになっており、ヒーローとしての力強さがありつつも、一捻りして考えられたネーミングになっている。
しかしこれに対してイサミはダサい。
未来戦士ルルという唐突なネーミングセンスなどとにかくダサくて、行動にも一貫性がない。
ヴェルム・ヴィータと対話を試みるべきだと宣う前に先手必勝で攻撃をぶち込む。
そしてこの矛盾はルルにも突っ込まれれていた。
イサミはヒーローについて知識が子供時代で止まっている。
だからヒーローになった時に出てくる知識が誰でも知っているテンプレヒーロー像。
それがウルトラマンの登場ポーズだったり仮面ライダーだったりのオマージュである。
ここから外れるとヒーロー知識の蓄積がないため、未来戦士ルルやヤケクソみたいな技名の安直なセンスになってしまう。
そして『ヒーローとしての在り方』がブレイバーンのフォロワーなのだ。
先手必勝はイサミの軍人的な戦闘センスである。
それとは別にヒーローはこうあるべきという思想はブレイバーンから学んだもので、ヴェルム・ヴィータがとりあえず会話できそうなら、「ブレイバーンならこうするな」と彼の過去の行動に倣って話を聞く。
ブレイバーンがそうしていたから自分もテーマソングを自分で歌うぞとなるわけだ。
ヒーロー的なネーミングもやはりブレイバーンを踏襲しようとして、けれどイサミ自身にはセンスがないので、なぞるかダサくなる。
これが結果的にバーンブレイブビッグバーン(イサミ)とブレイバーン(スミス)の差異を生み出している。
最終話でどう見ても尺が足りなく駆け足展開の中で、このギャグとキャラ付けはしっかりねじ込んでくる辺りに、ものすごいこだわりを感じた。
ブレイバーンの総括
先に残念だった部分を挙げると、尺の短さが全体的に響いている。
サブキャラクター数も多く、それぞれに強い個性を持っているのに個々の出番は少ない。
イサミの友人ヒビキ、スミスにフラグが立っていたアキラをはじめ、掘り下げできる話はいくらでもあった。
また、イサミとブレイバーンのバディも、スミスの死後から急激に好感度が上がっていく。
本作の尺では、イサミとスミスの絆を描くだけで精一杯だったのだ。
これらはたとえ単話でもサブキャラの個別回がよあれば、より世界観が広がるし、その中でバディ系作品としてイサミとブレイバーンの絆を時間をかけて深めていくこともできた。
スペルビアも同様に尺の犠牲になった部分はある。
せっかくライバル&二号機扱いなのに、仲間になったのが終盤過ぎて、戦闘での活躍はブレイバーン戦を除けば最弱のセグニティスを倒しただけだ。
例えば、「セグニティスとポーパルチープムが、一見ネタキャラと思わせて本気になれば実はそれなりに強い。
そこでルルと一体化したスペルビアが激闘の末、最後はルルを手放して引き分けるみたいな展開で、キチンとデスドライブズ相手に活躍する姿が見たくない?」と言われたら「見たい!」と答える人はそれなりにいると思うのだ。
ただ、同時に最終回の勢いは尺がないことに開き直り、恐ろしい程テンポよく必要な展開を詰め込んだ結果でもあると思う。
ブレイバーンを失ったことでイサミは再びヘタレる!
スペルビアは元々の願いを叶えて退場!
勇気融合合身することで、『バーンブレイブビッグバーン』が誕生!
真のラスボス降臨!
仲間たちが駆けつける!
ルルもオジサマと融合!
さらにデカい剣になった!
小学生が考えたみたいなデタラメな必殺技名でラスボスを撃破!
ブレイバーンとしての役目を終えたスミスも人間に戻る!
なんかわからんがとにかく良し!!
ブレイバーンならではの、オマージュだらけなロボットヒーローアニメであり、別人が下手に似せて再生産すると一気に白けるだろう。唯一無二のスーパーロボットの特異点がここに誕生してしまった。
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