作品情報
作品要素 | Vシネクスト、 仮面ライダーリバイス、 仮面ライダーライブ、 仮面ライダーエビル、 仮面ライダーデモンズ、 王道作品 |
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ネタバレ無しレビュー
※ 本編の核心に触れない程度の軽微なネタバレ有り。
また直球のネタバは伏せ字にしており、クリックで表示可能です。
令和ライダーに入って以降のVシネマ作品は重い作風が続いていた。
途中に入ったオーズ完結編も含め、完成度は別にして賛否両論の作品だったのは事実だ。
リバイスフォワードはそれらの反動もあったのか、かなりド直球の王道作である。
本作のノリを簡潔に表すなら、本編終了後の舞台設定で『リバイス』初期のノリをやった。
キーであるバイスがいないので、初期のノリって部分がわかりにくいかもしれないけれど、基本的に明るく(重くなり過ぎない)テンポよく事件が回る。
デッドマンズ壊滅よりもさらに前、お悩み相談していた頃を彷彿とさせた。
必要な情報はすべて台詞で説明されているので、頭を使って映像から読みとかずとも、ストーリーやテーマ性も理解できる。
とにかくストレスを与えない作品だ。
本作の新ヒロインも重めの設定に対して明るいキャラクターになっている。
見た目よりやや幼い印象で、ネットではヒロミにロリコンの風評被害が出てしまった……。
わかる人にはわかる言い方をすると●●●。
ヒロインが皆の妹みたいなポジションに収まって、全体の作風と上手く馴染んでいるのも大きいだろう。幸四郎の立場が……。
坂本監督らしさの溢れるアクションの連続も、作品の勢いと盛り上がりに拍車をかけている。
今回は本編と特に関係のないとある武器がトレードマークのように大活躍するのだけど、そのシーンがどれも格好いい。
(強いて言うならマーベルの●●●がモデルだろうか)
なお、去年のセイバーVシネマ『深罪の三重奏』から一つだけ、PV付きのテーマソングが引き継がれていた。
OPは非常に勢いがあり熱くてカッコいい!
正直観ていて一番テンションが上がったのはOPだった。
エンディングも、これまた登場人物達によるPVに、過去回想も上手く組み合わせていて完成度が高い。
本作だけでなく『リバイス』という作品の集大成とも言える曲に仕上がっている。
しかも完全に不意打ちのサプライズまで含まれていて、一瞬脳がバグった……。
ただ、わかりやすさとエンタメ性を重視した作品特有の欠点もそのまま搭載している。
良いシーンではあるのだが、(正確には『●●●』の頃から謎だけど)●●●はどういう理屈で出てきたのか……?
他にも最終決戦のオチが、「え、それ今回も適用されるの?」と困惑してしまった。直球で●●●とは違うと言ってたのに。理屈……っ!
また、後味と喉越しが非常にスッキリ良すぎたこともある。
それ自体は純粋に美点ではあるのだ。
リバイスの中盤以後はいろいろと問題も多く、大きなお友達の全体評価は決してよろしくない。
だけどその分、作家性や強いメッセージがあり、噛めば味の出る作品だった。
そこに比較すると、リバイスフォワードだから得られる面白さが、『リバイスの後日談』しかない。
癖がなさ過ぎて、かえって無難に落ち着いてしまったなという印象だ。
最初からリバイス後半の歯ごたえを期待している人にとっては、『ナタデココだと思ったら杏仁豆腐だった』となるかもしれない。
ただし、最初から杏仁豆腐を求めているファンが確実に多数派なので、流行とニーズにはしっかり応えていた。
特に令和以降は小説版が出ておらず、TTFCなどで新作配信はあっても短編が多い。きちんとストーリー性のある作品でいえば、実質Vシネマが最終作になる。
例外的に『リバイス』の小説版は決定しているものの、発売時期が不明で、まだかなり先なのは間違いない。
後半に不満を抱えている人も多い『リバイス』で特撮ドラマとしての締めくくり。
そこで初期に近いエンタメ重視の作品性を打ち出したのは最適解だったと思う。
また締めくくり以外にも、本編後の後日談としても、本作は完成度が高かった。
ネタバレ有りパートでは、その後の物語として見たリバイスフォワードの作り込みについて語っていこう。
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ネタバレ有りレビュー
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