作品情報
作品要素 | アクション、 仮面ライダーガッチャード、 特別編、 平行世界、 無料配信 |
スポンサーリンク
レビュー
※ 無料公開されている作品につきネタバレ前提。
配信用の新ライダー・仮面ライダーレジェンドとガッチャードが出会うお話。
外見も中身も、どう見てもディケイド型のライダーだ!
便利すぎて他の記念系ライダーを食っちゃうんでディケイドを墓に入れたのに、掘り返すのが早すぎる……。
門矢士だけは眠らせてあげたので、今回は主にガワと能力だけのリサイクルで、中身は新キャラ。噎せ返るほどにゴージャスな男、カグヤ様だ。
ここ暫くはご無沙汰だったけど、ギーツから再び出てきた俺様系のキャラ付けだ。
それも門矢士と被るからかヨホホイ系をガッチャンコ。
カグヤ様の一人称がカグヤ様。周りがカグヤ様と呼ぶからそれが自分の名前と認識した犬みたいだな……。
良くも悪くもレジェンドライダーを使用する記念系の印象が、ゴージャスで中和されている。
本人だけでなくベルトまでゴージャス連呼するので、もうこれ仮面ライダーゴージャスでいいのでは?
能力としては召喚も変身もできるので、おおよそディケイド+ディエンドである。
レジェンドライダー達をゴージャスと褒め称えているので、彼なりに敬意は払っている……のかなぁ。
今のところ仮面ライダーレジェンドについては好感触で、カグヤ様については好き嫌い以前に『味付け濃いなぁ』が正直なところ。
敵組織のハンドレッドが廉価版オーマジオウ軍にしか見えない。
無策で堂々と敵の根城に突っ込んできて、カグヤ様にはサンドバックとすら呼ばれる。
仮面ライダーレジェンドと、ガッチャードのレジェンド系フォームの試し切り用に出している舞台装置であることを隠す気すらねぇ!
次回はバールクスが出てくるので、きっとこれも再生怪人的な劣化バールクスとしてサクッと倒されるんだろうなと思ってしまった。
ストーリーはあってないようなものと考えていい。というかそう考えないと見れないタイプのやつ。
東映特有の最新ライダーを持ち上げるために過去作ライダーを使う悪癖がちょっと出ているので、思考停止しないとストレスになり得る。
その分、映像と演出はめちゃくちゃ脂っこくて楽しい。
ゴージャス演出で召喚されるライダーと、それをノリノリな演技で解説するバトラー。
本作陰の功労者はバトラーとその演技であると真面目に思う。
戦闘の流れで、ガッチャードもレジェンドライダーをガッチャンコしたフォームへと変身。
デザインがダサいのはこの手の特殊フォームではもう宿命なのだろうか……。
それ以上に、クウガ+ファイズの特別感が戦闘からあまり感じ取れないのが残念。
逆に仮面ライダーレジェンドの電王はデザインにレジェンドの意匠を少し残しつつ、必殺技をゴージャス化。本物と同じ姿になりつつ、本物以上になれることを見せた。
映像的にも見応えがあって満足度が高い。
総評
レジェンドライダーのカードを売り込みたいという思いがよく見える、販促ライダーによるスペシャルストーリー。
ストーリーは雑なんてもんじゃないので、考えたら負けの精神でゴージャスな画面だけを楽しむ姿勢で挑む方がいい。
戦闘とバトラーによる解説の組み合わせが良い味を出している。
電王の必殺技ゴージャスバージョンの演出はかなり凝っていて、これだけでも見る価値があった。次回以降の必殺技にも期待したい。
人気記事
- 1
-
何故アメリカでゴジラが愛されるようになったのか【解説・考察】
2014年にハリウッドでギャレス版ゴジラが公開され、2021年には『ゴジラVSキングコング』が激闘を繰り広げました。 流石に注目度の高い人気作だけあって、様々な場所で様々なレビューが飛び交っています。 ...
- 2
-
ゴジラ-1.0【ネタバレ感想・考察】マイナスの本質と終戦直後に戦う意義
2016年、庵野秀明監督は懐かしくも革新的なゴジラを生み出した。 シン・ゴジラは純国産ゴジラとして、間違いなく新たなムーブメントを迎えた。 しかし、そこからゴジラの展開は途絶える。 新作はアニメ方面や ...
- 3
-
【仮面ライダーアギト 考察】伝説の続きが創った平成ライダーの基礎&イコン画解説
ドゥドゥン! ドゥン! ドゥドゥン! アー! 令和の世で需要があるのかと思っていたクウガ考察でしたが、本編だけでなく小説版まで予想以上の反響をいただけました。 中にはブログを読み小説版を購入してくださ ...
- 4
-
仮面ライダーBLACK SUN【ネタバレ感想・考察】敗者達の希望と悪の連鎖
前書き:仮面ライダーBLACKの特殊な立ち位置 50年に渡る仮面ライダー史において、仮面ライダーBLACKはかなり独特な立ち位置にあると私は思っています。 熱狂的な直撃世代が多数いながらも、そこから外 ...
- 5
-
なぜSNSのオタク界隈は荒れるのか ~特撮界隈から見るSNS社会とオタク文化の闇~
前書き:叩かれなければ生き残れない 『特撮界隈は民度が低い』 『特撮界隈は荒れやすい』 Twitterを眺めていて、これまで何度これらのワードを目にしてきたことでしょう。 民度が低い。私の苦手な言葉で ...