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仮面ライダージオウ 46話『2019:オペレーション・ウォズ』
ゼミ生の皆様こんにちは、語屋アヤ(@ridertwsibu)です。
真の完結編と言われる劇場版も公開されました。 https://kamen-rider.info/rzi-o-over-quartzer/
ジオウは物語の性質上、各ライダー作品に関わるアナザーの事件を解決しながら、その中にジオウ本筋の物語を仕込んでいく形式で進めていたため作品としての歩みはややローペースでした。
現在は流石に終盤と言うべきか、動きの少なかったこれまではとは違いイベント目白押しですね一次回予告の情報量もここ数話は特に増えていますね。
テンション高い方のウォズとして個別の人気を獲得していた白ウォズが復活。これから何をしでかすのか。
そもそもダークライダーと呼べるのかも怪しげな存在ですぜ。
そして、タイムジャッカーも関係性が目まぐるしく変わっていきます。
特にウール君またオーラにハメられる展開はかなりの衝撃を受けた人が多いようですね。
白ウォズ以上にウールの安否を気にする人もいるでしょう。
ウール復活の芽はまだあるのかも考えてみたいと思います。
では、今回の予想と考察を始めましょう。
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白ウォズは本当にダークライダーなのか
ここにきて白ウォズ復活! 白だけどダークとはこれいかに。
そもそも士の語ったダークライダーという縛りはちょっと怪しげだと思っている。
士は総括するためにダークライダーと呼んだが、ダークライダーの定義自体が曖昧だ。
最初に出てきたG4、レイ、風魔の三人だって純然たる悪党はレイだけである。
G4は元々怪人であるアンノウンを倒す目的で製造された。
内部システムと運営管理が問題なのであり、仮面ライダー単体としてだと中の人間を含めて『道具』という感覚が強い。
風魔についても、変身者の南雲影成は確かに悪事を働いている。
ただしその動機は重病で余命幾ばくもない娘を、VRの仮想空間で生き永らえさせることで、せめて心だけでも救おうとしたため。
ダークと呼ぶにはあまりに人間味のある動機だ。
むしろ南雲が所属していた企業の方がよっぽどあくどい。
どちらもダークと言うよりブラックだ。企業的な意味で。
(なおG4の制作元は自衛隊のため正確には企業でもないけれど)
ダークライダーのダークを、純粋に心が悪に染まった者だと仮定しても、仮面ライダーに負けなかったIFの歴史から呼んでいるので、根本的な部分は変わらないだろう。
ならばG4はどこまで言っても人間を消耗品にした兵器であり、南雲は娘を救うために戦う父親だ。
パラドックスロイミュードについても本来は既に倒された存在なので、恐らくはエターナル達同様にアナザーワールドから召喚された可能性が高い。
そしてパラドックスロイミュードはダークドライブの力ではなく、アナザードライブを使用している。ダークライダーどこいった!
士はエターナルのみを見てダークライダーだと判断している。
多分いつもの『大体わかった』感覚で言ったのではないだろうか。大体は大体だ。
そうなると、白ウォズがダークライダーだとは限らない。
白ウォズの目的はゲイツリバイブによるジオウの打倒と、それにより生じる歴史分岐だ。
性格には色々問題のあった白ウォズだけど、目的そのものは当初ゲイツが目指していたものと同じで悪とは言えない。
問題はどういうIFの分岐を迎えたのかで、白ウォズの行動は大きく変わる。
少なくともソウゴとの和解はオーマの日であり、白ウォズが消える寸前だったことから敵対したままの世界分岐になりやすい。
逆を言えばゲイツが救世主になってジオウを打倒したか、その流れ近い分岐にいる確率は低くないだろう。
公式サイトの予告内容でも、ゲイツがアナザーワールドに囚えられたのを見過ごさず、むしろ協力してくれる流れになっている。
実はブレイド編の全部壊れてしまえ思想モードではないことを祈ろう。
なお、白ウォズでもう一つ楽しみなことはウォズ役の渡邊圭祐氏による演じ分けだ。
ウォズが黒ウォズとなって白ウォズと対峙して、クジゴジ堂で居候するようになって以降、黒と白の性質は混じり合うようになっていった。
祝福の鬼になったりキバ編で大食い設定が発覚(元々あったらしい)したりとコミカル化が進んでいく。
これは性格が変わったというよりクジゴジ堂に住むことでソウゴを始めとした周囲に感化されて、素が出やすくなったと考える方が自然だと思う。
ならば元々黒ウォズにも白ウォズの要素はあった。白も黒もなくウォズはウォズなのだ。
ただし演技という面ではそうもいかない。
退場していた白はあまり変化がなく、黒だけが白にキャラ付けが寄った状態で再び白黒を対峙させないといけなくなった。
この演じ分けをどうするのか、私は次回に向けての密やかな楽しみとしている事項である。
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ウールの死とオーラの裏切りは本物?
いやあ、ウールとオーラは終盤で大変な目にあってツケを払うことになるだろうとは前半部分から考えていたが、まさかこんな流れになるなんて当時は思いもしなかった。
ウール役の板垣李光人氏は、いつかタイムジャッカー三人が協力し合う展開になればいいと語っていたが、現実は非常である。
ここで希望的観測も含めて考えてしまうことが、『ウールは本当に死んだのだろうか?』という疑問だ。
ソウゴの反応からしてどう見てももうダメなのだけど、まだ直接的に死が告げられたわけではない。
カブト終盤における、眠ったようにも見える影山のラストシーンみたいなものだ。
いやまあ、この展開はジオウのカブト編でやっぱり駄目でしたという結論が出てしまったけれどね。
展開上は詰んだようには見える。生きていたとしても現段階では映像のみだと判断が難しい。
なので少し視点をズラして考えてみよう。
メタ視点で言うなら板垣李光人氏がクランクアップしたという情報がない。
レギュラーキャラが先に退場するなら、どこかしらでクランクアップした報せが入るものである。
(私が気付いてないだけかもしれないが)そういう話を一度も聞いたことがない。
また、当人のツイッターだと、よりハッキリ感じてしまうことがある。
EP45、ご視聴ありがとうございました。 pic.twitter.com/A448hpr95f
— 板垣李光人✖️スタッフ (@itagaki_rihito) July 28, 2019
貫かれた衣装と視聴ありがとうございますのみだ。
ウールの出番量や活躍の仕方はひとまず置いといて、これで終わりとは到底思い難い。
退場の仕方も、かなりあっさりになってしまっている。
最初は人間味を感じない不可思議な美少年って感じのキャラ付けで、真実を知りたいと考え始めるようになって以降は男の顔をするようになっていった。
そういう積み重ねを全部崩してしまうのは勿体ないと素直に思ってしまう。
ウール生存の鍵を握るのはやはりオーラだろう。
あまりに外道過ぎてネットでは風都の女じゃないかとちょくちょく言われている。
熱い風評被害だ……というには設定とストーリーからWの女性は悪女が多いと公式でも認められている。
でも私の知る風都市民、手から謎のエネルギーみたいなのを出さないよ!
あの力がどこからきたのかは不明だが、スウォルツに再度力を与えてもらったか、最初から持っていたのどちらかだろう。
ウールとオーラがそれぞれ別の時空から呼び集められたのなら、実は隠し持っていた自分の力なのかもしれない。
もし自分の力だったのら、加減したり実は殺害したふりをしているだけ、とも理由付けはしやすくなるだろう。
裏切りの理由も、自分が生き残るためだという理屈もよくわからない。
普通に考えて、時を止められるウールは利用価値が高い人物だ。最悪でも二手に別れて囮として扱うことも出来た。
裏切ったという筋書きを作るための裏切りだったのか。
それとも外道ルートを突き進むのか。私としてはどっちも面白いので純粋に結果を楽しみにしていよう。
ちなみに、オーラに比べてウールはそこまでの悪人ではないから扱いが酷い! という意見もちょくちょく見た。
けれど少し待ってほしい。
ウールが擁立しようとした中にいた一名、アナザーゴーストの所業を思い出してみよう。
アナザーゴースト当人は妹を庇っての事故死だった。
けれどその後、アナザーゴーストは人の魂を吸収、戦闘で取り込み消費することで自分を更に強化している。
まだ奪っただけの段階でなら、倒せば被害者は復活するようなイメージはあった。
けれど強化に使ってしまった魂はどうなのだろう。
エネルギーとして消耗しちゃった以上、もう被害者は助からないかもしれない。
だとしたらウールは、間接的でこそあれオーラとは比べ物にならない程の大量殺人を起こしているぞう!
悪人の改心を受け入れるには、相応に清濁をあわせ飲まねばならない。
ゲイツとソウゴのぶつかり合いは、そういう面もあるのだろう。
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