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小説 機動戦士ガンダム【ネタバレ感想・考察】水星の魔女 2巻

2023年7月13日

作品情報

【感想・解説】小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 2巻
タイトル 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女(2)
作品要素

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レビュー

本編は一巻の評価と基本的に同じなのでこちらを参照。

http://kamen-rider.info/g-witch-novel-1/

アニメを観ている前提だと、四話のラストでチュチュの感情が爆発して暴れだすシーンは、文章の方が伝わりやすくてちょっとグッとくるかも。

レゴリスの説明に加えて、ディランザが戦略的に絡めとられるシーンは、文章的な説明が解説として機能していた。
ただしやられる直前まで足掻いてファラクトを猛追するシーンの迫力は全然なくなっている。

いずれもアニメの補足としてならば良いかもって感じ。

続いてオリジナル部分について。
前巻のラストでスレッタとユーシュラーによる決戦の流れだったが、物語としてはむしろ風呂敷を広げにいった。

今回はミオリネサイドも描かれている。
株式会社ガンダムが正式に立ち上げられた以後なので、時間軸がアニメだとシャディク戦以後だと判明した。

アニメだと苦労しつつも順調に軌道へ乗っていったように見える。
実際はそんなことなかったんだよというのがわかるので、本編の補完としても純粋に面白い。

初めての社長業でありながら、プロスペラとタケモトピアノペイル社CEO達の二大妖怪女に挟まれるミオリネの気苦労がよくわかる。
この妖怪達が油断ならないことはデリングもよくわかっているだろうから、そりゃあ娘の仕事を個別にチェックして添削するよねと思った。

前巻もなのだけど、オリジナルストーリーパートはアニメをなぞらない分、文章の描写量が多くやはり面白味が増している。
その分本編に比べて話の進みが遅く、もっとこっちを書いて……! となるのは当然の心境だ。

ホント、全編このノリで書いてくれたら純粋に小説として読み応えあるのになぁと思う。

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総評

オリジナルパートは次巻が楽しみになってくるぐらいに面白い。
本編側の評価は一巻と同じで、どうしても足を引っ張っている状態だ。

全編オリジナルストーリーか、まだしもオリジナル部分と同じ密度の文章なら名作と呼べるのが惜しい。

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