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仮面ライダージオウ 36話『2008:2019:ハツコイ、ファイナリー!』
36話視聴後の感想はこちら
http://kamen-rider.info/zio-36-2/
ゼミ生の皆様こんにちは、語屋アヤ(@ridertwsibu)です。
前半戦もかなりの井上敏樹脚本らしいケレン味溢れるストーリーでしたが、後半もすごそうですね。
というか後半のために爆弾埋め込んでいる要素も結構あったので、36話はもっと激しい展開になると予想されます。
そうなると気になるのはジオウ本筋のテーマである『王』と、仮面ライダーギンガとは何者かという部分です。
ただし、どちらも後半の尺を考えたら掘り下げる余裕があるのかは怪しいところですが……。
とはいえ、特に仮面ライダーギンガには何かしら納得のいく解説がほしいと考える人は多いでしょう。
個人的にギンガは何者なのか、ジオウの世界観で何を示すものか。予想や考察はまとめてみました。
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アナザーキバと王になる要素の掘り下げ
北島祐子はアナザーキバは珍しくちゃんと王を目指す、アナザーライダーでも稀少な存在だ。
王の擁立が目的なのに王を目指すアナザーライダーが少ないのは、それ自体がいかがなものだろうかとは思うけど。
女王になろうとした契機はアナザーライダー化による影響もある可能性は高い。
(アナザーライダー化によって人格の変化が発生した例は過去にいくつもあった。わかりやすいのだと神から着地点が大きくズレた壇黒斗王)
ソウゴじゃないんだから、現代日本で常日頃から本気で王になろうとする人(しかも今回はソウゴよりも良い年した大人)がいるとは思い難いし。
けれど、わざわざ服役中に六法全書を持ち込んで独学している精神性からして、普通ではなく法律に対する極度の不信と憤りがあったのは間違いない。
元々強い執念があり、それがアナザーライダーの力を手にしたことによって『法を支配する絶対の女王』という目的に昇華された。
監視される囚人から支配する者への転身を描くために、どう見ても尺がしんどいのにわざわざ脱獄後にメイクアップしてキメッキメになるシーンを入れるキャラ作りっぷりだ。
ここまで積極的に王へ至ることを主目的とするアナザーライダーはそれこそ壇黒斗以来である。
王になろうとする者には、相応のカリスマ性とキャラの濃さが必要になるのだとよくわかった。
壇黒斗王を相手に、ソウゴは王とはどういうものかを学ぼうとしていた。
ただし、壇黒斗王は王になることそのものが目的で、王になることに対する展望は皆無だった。
北島祐子にはハッキリと具体的に法を支配する目的がある。
今回だと初恋の人と再会したと思い込んでいるソウゴは、『冤罪被害者のため』という大義名分を背負い女王になろうと思想に賛同していた。
明らかに復讐も兼ねてはいるが、目的そのものは本気である。
王になりたい意思はあっても理由がなかった檀黎斗王とはここが大きく異なる点だろう。
久しぶりに王になろうとする意識と理由がアナザーライダー経由で描かれている。
残すライドウォッチが四つになっているので、オーズ編よりも『王になる理由』は今後より直接的に関わってくる事象だ。
次回の王に対する掘り下げ方によっては注目すべき事柄になるかもしれない。
ただまあ、王を目指すのは『仮面ライダージオウ』全体を通しての物語。言わば話の縦軸だ。
アナザーキバが王になりたがるのは、『仮面ライダーキバ』――というかキバ自身がファンガイアの王という強い要素を持っているためだろう。
また、キバ編の横軸は王云々よりもソウゴの初恋を主眼に置いている。
女王は法を支配するための手段だとも現段階でハッキリしている。
なんだったら他に手段があるなら王になる必要性は薄く、案外『王』をテーマにして見ると掘り下げられる要素は浅い。
その上、仮面ライダーギンガという大型乱入者までいる始末だ。
王に至るまでの要素は重要だが、キバ編でそこまで掘り下げる容量があるかと考えると厳しそうではある。
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仮面ライダーギンガが登場した意味と理由
現状一番よくわからないのが仮面ライダーギンガである。
バックボーンとか一切なく仮面ライダーを名乗って暴れている、アポロガイストもビックリな迷惑存在だ。
プレミアムバンダイから出るミライドライバーには、ギンガの変身音声も追加の続報が入っていた。
つまり未来ライダーの一角になると思われるのだけど、根本的に白ウォズ時空は消滅している。
ちなみに変身シーンについても、とはいえ演じている人が声優なのでまずないだろう。
ミライドライバー限定の特典みたいになった。
そうなればキャラクター的な掘り下げも難しくなる。
なんかよくわからないまま出てきて、なんかよくわからないまま倒されて強化アイテムになる流れも割とあり得そうだ。
ギンガの登場時、ウォズが歴史書を気にしていた。また、ウォズの強化パーツになるということからもオーマジオウに至る歴史とはまた異なる分岐したライダーの可能性が高そうだ。
つまり本来の歴史でも、白ウォズの歴史どでもない。
ソウゴがジオウトリニティになったことで新たに分岐した未来の可能性がある。
仮面ライダーギンガはどう見ても敵で問題児だが、その分手に入る力も大きい。
それはゲイツリバイブと同じく、本来オーマジオウも知らない存在だ。
新たな未来、そして新たな歴史を作る一手だと考えることはできる。
ただし、そうなると次郎が時の門で出現を予見していたことが矛盾する。
最近過去視まで始めたので、仮面ライダーギンガが降ってくる未来までの道のりを創るため、過去ごと歴史を書き換えたのかも。
ジオウは『時の王者』なのだから、未来しか創造できない理屈はない。
視聴者視点だと、ギンガが降ってくる流れはどう考えても唐突だ。
けれど、作品視点だとキカイ編だって、たまたまソウゴが昔遊んでたオモチャが出てきて仮面ライダーキカイが生まれたのだから、同じくらい唐突で無理筋だった。
ならギンガも同じ理屈で説明が付いてしまう。
そもそも今のソウゴが残るウォッチを集める理由は、王になるためだけでなくオーマジオウと対等に戦える力を欲しているためだ。
ソウゴが心のどこかでオーマジオウに対する力がほしいと望んで創造された存在が仮面ライダーギンガ。そしてギンガのミライドウォッチなのかもしれない。
望んだ力が宇宙からやってきたギンガなのは何故だろう?
例えばニートになったことで暇をもて余したソウゴが、今話題のアベンジャーズを観た影響で夢見たことをスッカリ忘れているだけかも。
バイトすらしないニートが原因で世界が滅びかける。最低最悪の魔王だ!
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