RIDER TIME 仮面ライダーシノビ First 忍POW!『ハッタリの恋はイッポウ通行の巻』
ゼミ生の皆様こんにちは、語屋アヤ(@ridertwsibu)です。
前回は龍騎の感想でしたので、今回は当然シノビ側の感想をお届けします!
シノビは龍騎の後で観たのですが、ノリが軽くて、底抜けに明るい作風。
雰囲気でいえば仮面ライダーよりもスーパー戦隊寄りでした。
元々主演俳優や脚本がスーパー戦隊シリーズから出ているため、あえてそっちに寄せていったのでしょう。
これは完全に視聴順序間違えました。
(人によってはハチャメチャな設定が、龍騎で荒んだ心を癒やしてくれたという意見もありました)
あえて前情報得るの避けていたので、より衝撃も巨大でした。
今回はその衝撃度合いと、その中に見える人間ドラマ部分にも触れて感想と考察を書いていきたいと思います。
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ジオウからの観点も含めたシノビの世界観
シノビの世界観は近未来的な科学技術が発展しながら、市民はその多くが忍者となっている。
もうこの冒頭の世界観説明でポカーンとなった。
いや、まあ、仮面ライダーキカイくらいはるか未来の時代なら、何が起きても大抵は受け入れられる。
だが、シノビは今からたった三年後だ。
スマホ以上の普及速度かよ忍者!
あの正義感はあるがどこか頼りなさげだった神蔵蓮太郎も、三年後には影で暗躍できる忍者マスターになった。
そんな簡単に習得できるものなのか、忍法。
キャラクター的な雰囲気もジオウとは大分異なっており、頼りになるヒーローへと成長していた。
そもそも忍法自体、科学を使わず自然エネルギーを生み出すので、意味合い的にはもはやファンタジーそのもので概念的には魔法に近い。
どこを取ってもかーなーり強引な設定だった。
だがそれを力技で実現した人物がいるとするなら、それは悪の軍団……ではなく常磐ソウゴだ。
ソウゴの夢という名の創造能力によって2121年の世界は人類愛が衰退したように、シノビ世界は一億総忍者の世界になった。ヤリスギ!
ちなみに、未来の分岐が確定したらタイムパラドクスで消えるかもしれないんだよね、この世界。
脱線してきたので話を戻すと、設定上だと忍者を広めたのは『虹蛇(にじのへび)』だ。
今生カンパニーという企業を裏で支配していることから、過去作で言うならファイズのスマートブレインに近い。
リアリティーで言えば、むしろショッカーっぽいけど。
妹の紅芭は義妹で虹蛇の姫君であり、本人も気付いていない。
師匠として不思議な掛け軸『ガマノ師匠』(ちゃんと人間の姿にもなれるらしい)。
今生カンパニーの御曹司にしてイケメンの今生勇道。
同時に蓮太郎の親友にしてライバルの仮面ライダーハッタリ。
そして主人公の神蔵蓮太郎。普段は駄目な兄の役回りを演じているが、その正体は伝説の忍者『仮面ライダーシノビ』に変身する。
闇の忍者軍団『虹蛇』から妹の紅芭を守るために戦う。
仮面ライダー ブットバソウル/DISC-L049 仮面ライダーシノビ 【LOST】
全体的に王道ヒーローとして安定している設定だ。
仮面が正体を隠すマスクとして正しく機能しているのは、平成仮面ライダーとしては何気に珍しい。
未来のライダーでありながらイメージは一昔前のアニメっぽい忍者モノ。
かつ王道ストーリーで攻めるスタイルの作品だ。
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シノビとハッタリは裏表の存在
物語的には第一話というより、二号ライダー登場回って感じだ。
ただ別にオモチャの売上とか一切関係ないためストーリーはかなりフリーダムだ。
初登場の二号ライダーであるハッタリが、素の性能で主役のシノビに圧倒されるという珍しい展開になっている。
なお、私生活においてだと、神蔵蓮太郎は貧乏生活でうだつの上がらないダメ忍者の兄。
対する今生勇道は御曹司であり、女性からもモッテモテだ。
しかし勇道の本命は紅芭であり、当人は自分を助けてくれる伝説の忍者シノビに夢中だ。
変身前と後で、二人の関係が逆転している。
相対的な人物と言っていいだろう。
そしてキャラクター的な伸びしろでいうと、シノビよりもむしろハッタリの方が大きい。
蓮太郎は理想のヒーローとして既に完成している。
仮面ライダードライブでいうなら、後半の進ノ介は刑事として大きく成長していて、精神的に未熟だった剛が終盤で大活躍していた。
その後の展開もドライブよりマッハが主体になることが多く、黒幕であったゴルドドライブまで倒す大金星を上げて、実質最後に主役を食った男とすら言える。
シノビとハッタリはこの関係に少し近い。
今は悪役サイドに回っているハッタリだが、イベントを経てシノビの仲間になり、精神的に成長した姿を見せるという王道的な流れが作れる。
とはいえ今回のシノビは三話完結の上、そもそもスピンオフ作品としてわざわざ生み出したのだ。
第一話の長さは17分弱だったことからも、共闘展開はあり得るが主人公はシノビからブレる心配は特にしていない。
第一話の王道ヒーロー路線からして、二話以降もあまりひねりの効かせた展開にはらないだろう。
龍騎との大きな違いは安心して視聴できるということだ。
残りのストーリーは頭空っぽにして楽しもうと思う。
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