語屋アヤ

好きなものを調べて掘り下げて、知識とか考察とか、ひたすら語るのが大好きなブロガー兼VTuberです。

得意ジャンルは特撮・アニメ・映画、それとオタクの歴史と文化。

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FMO1章 第10節『夜想曲♭キバの鎧』≫3

2024/4/24  

 その鎧は、滅びを与える王の鎧。  その力がどれだけ強大で厄介かは、かつて戦った経験のある士は理解している。  あの時はコンプリートフォームの力が解放されたことで逆転できたが、今回はこのまま相手にしな ...

FMO1章 第10節『夜想曲♭キバの鎧』≫2

2024/4/23  

 潰れた街を見たカルデアの一同は檄文の配布を諦め、一気にキバが占拠した村へと向かうことに決めた。  ヤガ達は強者に従う習性がある。あれだけの圧倒的破壊を見せられた者達に叛逆を促すのはほぼ不可能だと判断 ...

FMO1章 第10節『夜想曲♭キバの鎧』≫1

2024/4/23  

 吹きすさぶ吹雪の中で、銃声とヤガ達の悲鳴が断続的に響いている。  ヤガ達は皇帝に対して敵意を抱いている盗賊連中だった。  駆紋戒斗が貴族達をまとめた反皇帝派のリーダーとなったことに納得ができず、グル ...

FMO1章 第9節『Lの世界/ジェノサイドを食い止めろ』≫3

2024/4/22  

 虐殺の混乱に加えて街が燃え上がったことで、パツシィも冷静ではいれなくなった。  殺戮猟兵(オプリチニキ)の大多数を退けても、まだ混乱の収まりきらないヤガの波を掻き分けながら、彼は戦場となった町を走 ...

FMO1章 第9節『Lの世界/ジェノサイドを食い止めろ』≫2

2024/4/22  

「市民を撃つな! 殺戮猟兵(オプリチニキ)を狙え!」  部下のヤガ達へと叫んだ悠の言葉は届かない。いや、届いても叶えられないものだった。  叛逆軍、市民、殺戮猟兵(オプリチニキ)は混ざり合いもはや ...

FMO1章 第9節『Lの世界/ジェノサイドを食い止めろ』≫1

2024/4/22  

 殺戮猟兵(オプリチニキ)は機械的に街を巡回する。  彼らは皇帝の畏怖そのもの。ヤガであればまず逆らう者はいない。  もしいたとしても、武力によって無慈悲に即刻排除される。その性質から、彼らはもはや ...

FMO1章 第8節『夢路の外で世界は回る』≫2

2024/4/22  

 神父――言峰綺礼がイヴァン雷帝に呼び出されたのは、コヤンスカヤが去って暫くしてからだった。  いつも彼はマカリー司祭として、皇帝(ツァーリ)の元へと出向く。  彼もまたサーヴァントであるが、クリプ ...

FMO1章 第8節『夢路の外で世界は回る』≫1

2024/4/22  

 銃声が響く。  私(わたくし)に映る視界を、ずっと僕は見ていた。  軍服を着込んだ男達が、僕(わたくし)を見下ろしている。  痛みが加速していく。  恐怖の坩堝に引き込まれる。  嘲笑う。嘲笑う ...

FMO1章 第7節『Armour Zone』≫4

2024/4/22  

 バロン達のアジト内部は、外の廃村風景とは違って、しっかりと補修されていた。外装は殺戮猟兵の目を欺くため、あえてそのままにしているのだろう。  中には隠れ家としては見合わない高価なインテリアも所々に見 ...

FMO1章 第7節『Armour Zone』≫3

2024/4/22  

 廃墟の村で、四人の仮面ライダーが二つの陣営に分かれて争っている。  一人は仮面ライダーディケイド。彼はカルデアから持ち出した簡易の召喚システムで現界した。  残りの三名は人類史が消えるという危機に応 ...