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大神ミオと泉彩のAI魔女狩り騒動とは?炎上の経緯と問題点を徹底解説

2025年2月19日

出展:tomatomati1211

ホロライブ所属のVtuber・大神ミオさんと、担当イラストレーターの泉彩さんがAIイラストを巡る問題で炎上しました。

配信で使用したイラストが「AI生成ではないか?」と指摘され、大神ミオさんが「AIイラストと判明」と発信したことで、紅ちゃん絵師への誹謗中傷が発生。

その後、大神ミオさんは誤断定(早計だった)と認めて謝罪しましたが、絵師・紅ちゃんは殺害予告を受け、Xアカウントを削除する事態となりました。

さらに、紅ちゃんが「みじゅ23」という名前でココナラに出品していたことが発覚し、「AIイラストを販売していたのでは?」という新たな疑惑が持ち上がっています。

本記事では、この一連の騒動の経緯と問題点を整理し、ネット上で起こった「AI魔女狩り」の実態について詳しく解説します。

この記事を読むとわかること

  • 大神ミオのAIイラスト誤認と炎上の経緯
  • 泉彩の発言が「AI魔女狩り」と批判された背景
  • 紅ちゃんへの誹謗中傷と「AIイラスト販売疑惑」の真相
  • Pixivのタグ改ざんが誤判断を引き起こした問題点
  • AIイラストと手描きの境界線の曖昧さと課題
  • 誤情報拡散による魔女狩りのリスクと今後の対策

泉彩の発言と「AI魔女狩り」への関与

大神ミオさんの「AIイラスト誤認騒動」が拡大する中、公式イラストレーターである泉彩さんの発言も大きな注目を集めました。

泉彩さんは今回の騒動において、見分けが付くからとAI排除を主張しました。

しかし、この発言が結果的に「AI魔女狩り」の流れを助長したのではないかという指摘もあります。

「AIイラストにファンアートタグつけてはいけない」と発言

騒動の最中、泉彩さんはX(旧Twitter)上で「AIイラストにファンアートタグつけるのはやめようね」と投稿しました。

これは、AIイラストと手描きイラストの線引きを明確にする意図だったと考えられます(ホロライブ内でのルールにも抵触する)が、一部のユーザーからは「AIイラストを描く人たちへの攻撃ではないか」と受け取られました。

特に、「本人は騙せてもワイは気づいてるからね」という発言が、「AI使用者を暴き出そうとする姿勢」として批判を浴びました。

大神ミオの発言と連動する形で、AIイラスト排除を強調

泉彩さんの発言は、大神ミオさんが「AIイラストと判明」と投稿したタイミングと重なっており、両者の意見が連動しているように見えました。

このことから、「大神ミオが誤認断定する背景には、泉彩の影響があったのでは?」という憶測も飛び交いました。

また、泉彩さん自身がAIイラストに強い否定的な立場を取っていたことが、今回の「魔女狩り」的な展開を加速させた可能性が指摘されています。

騒動後も謝罪せず、追加の疑惑を拡散

大神ミオさんは今回の判断を早計だったと認め謝罪しましたが、泉彩さんは騒動に対する明確な謝罪を行いませんでした。

さらに、X上で紅ちゃんに関する追加の疑惑をリツイートするなど、むしろ騒動を拡大させるような行動を取ったことが問題視されています。

この対応により、泉彩さんに対して「一方的にAI使用者を断罪しようとする姿勢ではないか」という批判が強まりました。

被害者の紅ちゃんが殺害予告を受け、Xアカウントを削除

大神ミオさんの「AIイラストと判明」という発言と、それを支持する形での泉彩さんの発言が拡散されたことで、イラストの作者・紅ちゃんは厳しいバッシングにさらされることになりました。

「AIを使っていたのではないか」「手描きと偽っていたのではないか」といった根拠のない疑惑が広がり、誹謗中傷がエスカレート。

生成AIではないとの声明を出しています。
その後も手書きの配信を行ったり、問題の当該イラストについてレイヤーを見せたりなどで、嫌疑を晴らそうとしました。これは一定の効力があり、逆に大神ミオさんらが炎上する切っ掛けともなりました。

それでも、一部の過激なユーザーから殺害予告が届くまでに発展し、紅ちゃんはX(旧Twitter)アカウントを削除せざるを得ない状況となりました。

紅ちゃんへの誹謗中傷がエスカレート

騒動の中で、紅ちゃんに対する攻撃は次第に激しさを増しました。

「AIで作った絵を手描きだと偽っている」との疑惑がSNS上で拡散され、証拠のないまま“AI使用者”と決めつける声が増えていきました。

一部のユーザーは、紅ちゃんの過去の作品までさかのぼり、「AIイラストを利用していた証拠」を見つけ出そうとする動きを見せました。

その中には、AIイラストであることを自白したなどのデマも含まれています。

身の危険を感じ、アカウント削除へ

誹謗中傷に加えて、殺害予告が送られる事態にまで発展したことで、紅ちゃんは身の安全を確保するためにXアカウントを鍵アカへと変更し、その後に削除しました。

通常、このような状況では警察に相談することも考えられますが、紅ちゃんはSNS上での攻撃を避けるために自主的に活動を停止する選択を取ったと考えられます。

しかし、アカウントの削除がさらなる憶測を呼ぶことになります。

「逃亡」との憶測が拡散される

紅ちゃんがXアカウントを削除したことで、一部のユーザーは「やはりAIイラストだったから逃げたのでは?」という根拠のない疑惑を持ち始めました。

「もし手描きなら、堂々としていればいいはず」「AIイラストがバレたから逃げたのでは?」といった憶測が拡散。

しかし、殺害予告を受けた以上、アカウント削除は自衛手段として妥当であり、「逃亡」は憶測の域を出ません。

このように、誤情報の拡散とバッシングが、ひとりのクリエイターを追い詰めた形となりました。

紅ちゃんに「AIイラスト販売疑惑」が浮上

また、殺害予告が入る少し前から、紅ちゃんに対し、新たな疑惑も持ち上がっていました。

それは、紅ちゃんが「みじゅ23」という名前でココナラでAIイラストを販売していたのではないかというものです。

この情報が拡散されることで、「やはりAIを使っていたのではないか?」という憶測がさらに広がることになりました。

ココナラで「みじゅ23」として活動していた?

騒動の最中、紅ちゃんと同一人物ではないかとされる「みじゅ23」というアカウントが、ココナラでイラスト販売サービスを出品していたことが発覚しました。

このアカウントのイラストには、「背景が生成AIっぽい」「生成AIツールでアウト判定が出た」といった指摘がされ、AIイラストを販売していた可能性が疑われることになりました。

しかし、アカウント内で生成AIを使用している旨の表記はありません。出品サンプルはすでにすべて削除されており、現在は詳細を確認することはできない状況です。

サンプル画像削除、サービス終了との関連性

さらに、「みじゅ23」のココナラでのサービス自体もすでに終了していることが確認されました。

これにより、「Xアカウントの削除と同時に隠蔽工作を行ったのでは?」という疑念が生まれました。

しかし、鍵付きにした時点では殺害予告が入ったためとの発言があり、またサンプル以外にイラストの受注自体も停止しているため、意図的な証拠隠しと断定するには不十分な状況です。

生成AI判定の信憑性と誤認リスク

紅ちゃんの作品がAIイラスト判定ツールで「AI生成の可能性が高い」と判定されたとの情報も拡散されました。

しかし、この判定ツール『HIVE』は精度が高くないことでも知られており、絶対的な証拠にはならないことが指摘されています。

また、手描きイラストであっても、色塗りの手法や加工の仕方によってはAIと判定されることが珍しくはなく、判定結果だけで「AI使用者」と断定するのは危険です。

余談ですが、HIVEは他人を読み込ませて判定することはHIVEの規約違反にあたると言われており、推奨されない行為でもあります。

証拠不十分なまま新たな炎上へ

紅ちゃんに対する「AIイラスト販売疑惑」は、確たる証拠がないまま拡散されました。

しかし、Xアカウントの削除とココナラでの出品停止が重なったことにより、「怪しい」とする声が広がり、さらなる誹謗中傷を生む結果となっています。

また、謝罪した大神ミオさんとは対照的に、泉彩さんはこの情報を自らのアカウントでRPして拡散している状態でもあります。

このような不確かな情報によるバッシングの連鎖こそが、「AI魔女狩り」と呼ばれる問題の本質と言えるでしょう。

【まとめ】大神ミオと泉彩の炎上騒動が示した問題点

今回の騒動は、AIイラストをめぐる誤解と情報操作によって引き起こされました。

特に、外部の第三者がPixivのタグを改ざんし、「AIイラスト」と偽装したことで、大神ミオさんが誤判断を下した点が問題視されています。

このような状況を受け、「AIか手描きかを明示するルールを作れば解決するのでは?」という意見もありますが、今回のケースでは、そのルールが機能しないことが明らかになりました。

情報を断定することの危険性

大神ミオさんが「AIイラストと判明」と発言したことで、作者に確認せずに決めつけるリスクが浮き彫りになりました。

実際にはPixivのタグが改ざんされていたことが後になって判明し、そもそも「AIイラストだったのかどうか」も確定できないまま炎上が発生しました。
(当初は誤操作として発表していましたが、外部からのタグ編集機能を知らなかったため、後に外部の者による操作だったと訂正しました)

このような事態を防ぐためには、外部の情報だけで判断せず、必ず作者に確認を取る仕組みを設けることが重要です。

AI技術とクリエイターの共存の在り方

今回の騒動では、AI技術をどのように扱うべきかについて、明確なルールがないことが問題となりました。

現在の状況では、AIを活用すること自体が批判の対象となりやすく、クリエイターは「AIを使っているかどうか」を疑われるリスクを常に抱えています。

このような状況を改善するためには、AIイラストを排除するか共存するかの基準を明確にする必要があります。

誤情報拡散による魔女狩りのリスク

紅ちゃんに対する「AI使用疑惑」は、根拠が不十分なまま拡散され、誹謗中傷につながりました。

また、泉彩さんが紅ちゃんの追加疑惑を拡散したことで、騒動がさらに大きくなりました。

この一連の流れは、「魔女狩り」のような状況を生み出し、ひとりのクリエイターを社会的に追い詰める結果となりました。

今後求められる対応

今回の騒動を踏まえ、AIイラストの扱いについて新たなルール作りが求められます。

  • AI判定の精度向上:誤判定を減らすための新技術の開発
  • 誤情報の拡散防止:作者への事前確認を必須にする仕組み
  • クリエイター保護策の導入:誤認による誹謗中傷を防ぐための対応策

AI技術が今後も進化し続ける中で、「AI vs 手描き」の対立を煽るのではなく、適切なルールのもとで共存する道を探ることが重要となるでしょう。
(非常に難しいことではありますが……)

この記事のまとめ

  • 大神ミオが配信のサムネイルに使用したイラストをAIイラストと誤認し、差し替えを行ったことが発端
  • Pixivのタグ改ざんによる誤判断が明らかになり、AI・手描きの明示ルールが無意味であることが指摘される
  • 公式イラストレーターの泉彩がAI排除を強調する発言を行い、「魔女狩り」と批判される
  • イラスト作者の紅ちゃんが誹謗中傷を受け、殺害予告によりXアカウントを削除
  • 紅ちゃんに「AIイラスト販売疑惑」が浮上するも、確固たる証拠はなく憶測が拡散
  • AI技術と手描きの境界線が曖昧であり、誤情報拡散による新たな炎上リスクが浮き彫りに
  • 今後、AIイラストに関するルール整備と、誤認を防ぐ仕組みの構築が求められる

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