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仮面ライダージオウ 17話『ハッピーニューウォズ2019

新年あけましておめでとうございます。
お年玉代わりに15周年のキュアブラックとホワイトのフィギュアを買いに行ったら、帰りの袋には真骨頂製法のキックホッパーとパンチホッパーが入っていた下駄です。
安かったから衝動的に……。

新年明けてのジオウは第二部に突入
新ライダーもさることながら、ストーリーも大変動して、まさに新章の幕開けにふさわしい展開でした。

シノビは想像以上の格好良さでしたが、やはり気になるのは新たなウォズ。
ニューウォズの格好や行動は、これまでになかった『未来』要素が溢れていましたね。
彼の行動や発言から見えてくる未来予想図も興味深かったので、感想と共に考察してみました。

分岐した未来の仮面ライダーシノビ

ソウゴ、新年早々遂に叔父から『いい年して王になりたがる痛い奴』扱いを受ける!
と思ったら4年後の未来にいた。
いや、大学受験をせず王になると宣うのは、それだけで十分過ぎる程にいい年した痛い奴だけどね。

未来には忍者っぽい敵キャラだけど元々はコズミックな感じに量産されていたダスタード達と、仮面ライダーシノビがいた。
別名のそっくりさんかと思いきや、字幕でもダスタードと表記されていたので、正真正銘のダスタードだった。

シノビはひょうたんからベルトを出す意表を突いて、ゲイツといい勝負しそうなキレッキレの動きで変身だ。
動きや技や量産された黒い敵というイメージから、ものすごい戦隊モノ感がある。
スターニンジャーだからね。仕方ないね。

「神楽蓮太郎。影になりて力なき者を守る」
「誤った力の使い方をする者からな!」

セリフもどことなく戦隊らしさが漂うと思ったのは私だけだろうか。
ただ、ベルトのノリは間違いなく近年の仮面ライダーだった。

『誰じゃ? 俺じゃ? 忍者!』

デザインは普通に格好いい。
これで一年間やってほしいという意見も結構あるけれど、シノビのデザイン的格好良さは普通のヒーローっぽくて、仮面ライダーらしい異形感を犠牲にしているなあとも感じる。
要はライダーとしての制約が少ないから格好いいわけだ。
なお、ダスタードは元々忍者っぽさがあるので、敵と同じ力で戦うという仮面ライダーの定義については押さえている。

なお、あくまでこの未来はジオウ本来の時間軸と分岐したために生じている。
シノビの世界は近未来的だが、わかりやすく今の世界を発展させたようなイメージだ。
少なくとも数年先にこの世界が待っているようには思えないが、これは子供にもわかりやすく未来を想像させるためだろうか。
この後出てくる別時間軸のウォズの演出をわかりやすくするためでもあるだろう。

けれど本来ならオーマの日以降、人類は大きく衰退しているため、この未来は本来起こりえない。
仮面ライダーシノビは本来生まれるはずのなかった存在だ。
そのためタイムジャッカーでは現状を正しく把握できているのは、リーダー格に見えるスウォルツだけのようだった。

つまり現実の世界では、三年後に仮面ライダーシノビが始まることはない
ある種、劇中劇に近いライダー。
それが17話と18話の未来編だ。

未来編は初めてレジェンドライダーが出ない。
純度100%のジオウストーリーでもある。
しかしレジェンドなしに全然不満を感じず、むしろこれまでのレジェンド達があるからこそシノビを活かせていた

オーマジオウが50年先の未来から関わる物語なら、設定の矛盾さえ取っ払ってしまえば、その間に未来のライダーが出てきたも違和感はない。
それもシノビ自体の完成度も高かったため、ジオウという物語として『これはこれで有り』という評価だ。

分岐した歴史のウォズから想像できる未来とは?

仮面ライダーウォズはウォズだけどウォズじゃなかった!
分岐した未来から新たなタイムマジーンと共に、もう一人のウォズが登場だ。

これまで出てきた未来の住人達は、タイムマジーンやファイズフォンXこそ未来感のあるアイテムだった。
時間や武器に関する部分は現代を越えたテクノロジーを強調している。
しかし服装は案外そうでもなかった、現代とは違う雰囲気ではあるけれど、あまりわかりやすい未来っぽさはない。

ゲイツは少しは近未来的な趣はあるものの派手さはなかった。
設定上レジスタンスで兵士のためだ。
ウォズも謎の予言者という胡散臭い立ち位置としては実にそれっぽいが、衣装的にはむしろ地味ですらある(現代にそぐわないので、目立ちはしている)。
ツクヨミに関しては未来っぽさより神秘性の方が色濃く出ている。

これはタイムジャッカー達にも割と共通していた。
全体的に目に見える未来感や派手さよりも、現代との違和感を作ることでむしろ異世界性を意識していたのではないだろうか。
オーマジオウに支配され人類の半数が滅んだ歴史は、変わり果てていて異世界的な雰囲気もあった。
極端にいうと、様変わりしすぎてここが地球の未来だとすぐにはすらわからなかった猿の惑星と同じような意味合いだ。

彼らに比べるともう一人の白いウォズは、見たままボクの考えた未来の服装な雰囲気が出ている。
白ウォズがきた未来は、ゲイツリバイブによってジオウが倒されたことで分岐したもう一つの歴史だ。
つまり、荒廃せず順当に発展していった未来と言えるだろう。

分岐した50年後に先立って途中経過の2022年が出てきたことで、ある程度2068年の世界が連想しやすくなっている。
とても4年では到達できそうにない近未来感は、このために行った演出という側面があるのかもしれない。

白ウォズが扱う技術も、単に未来の歴史が出力される書物ではなく、タッチパッド機能や音声認識のあるタブレット型だ。
未来を指名したらその通りになるチートアイテム!
白ウォズ曰く未来を導いているとのことだが、時間停止を無効化させて自動車の位置すら変わるのだから、未来操作そのものとしか思えない。
ウォズも十分高性能だったが、技術面では白ウォズが完全に先をいっている。

変身後の仮面ライダーウォズはSFっぽさが強く、白ウォズの衣装以上にバリバリの未来的デザインだ。
宇宙船の中で変身や戦闘をしても違和感なさそう。
カラーと丸が多いデザイン性がすごいネクロムっぽくて、デザイン性の近さでいうならデルタも思い出す正統派三号ライダーな感じだった。

ただし武器のネーミングは『ジカンデスピア』で、まさにヤリスギなセンスは分岐してもあまり変わらない。
後『ジカンデスピア』というネーミングセンスは『時間です+スピア』だけじゃなく『ディストピア』も連想した。
現段階ではゲイツリバイブが作る未来が具体的にどういうものか見えないので、武器のネーミング一つで想像を掻き立てる。

また必殺技もジオウやゲイツに比べてエフェクトのSF感がアップしていた。
ただし仮面ライダーウォズがシノビや他の未来ライダーのウォッチを使用するので、次回からはフォームチェンジがメインで、素のライダーキックは見る機会が少ないかもしれない。

ゲイツリバイブがそれぞれの立ち位置に与える影響力

前回までのウォズは、ジオウが魔王になる決意を固めて歴史の変革に狂喜乱舞していたが、生じた歴史分岐は完全に予想外のものだった。
仮面ライダージオウとは今のところソウゴだけではなく、ゲイツの成長物語という側面も大きい。
前回の感想でも書いたが、ゲイツはソウゴとの絆を結んだことにより、もはや歴史から排除できない存在となった。

当初のウォズはゲイツが歴史書に登場したことに危機感を抱いて排除しようと企んだ。
けれどソウゴがゲイツの退場を嫌がったため、ディケイドを投入するという飛び道具のような奇策を用いた。
結果的にソウゴは魔王になる決意をより強く固めて、オーマジオウになる道が開けたようにウォズは感じたのだろう。

だが初期の目的であるゲイツの排除についてはむしろ逆効果だった。
その結果がゲイツリバイブという新たな救世主の登場である。
白ウォズは『我が救世主』としてウォズにおけるジオウのように敬っていた。

結果としてゲイツが成長した結果、皮肉にもジオウが倒され歴史から退場するという真逆の結果だ。
しかし二つの未来から別々の使者がやってくるというのは実に矛盾している展開だ。
未来はジオウかゲイツ、どちらも王になる可能性をもっていて、まだ確定していないと見るべきだろう。

これまでオーマジオウに至る未来を変えるだったが、これからはジオウとゲイツのどちらが王(救世主)になる未来を迎えさせるか、という新たな戦いも浮上して新たなステージへと入った。
いきなり救世主と呼ばれて、未来の歴史を左右する存在となったゲイツは、作中期間で一週間くらい前にジオウが最善最高の魔王になるのを受け入れ、協力すると決めたばかりだ。

せっかくブレブレだった軸が定まったのに、新たなブレ案件がきてしまった。
当然ながら迷うだろう。加えて今回ツクヨミはどうするのかという問題も出てくる。
今のところゲイツが救世主になる未来は、今のところ詳細不明だが正しく科学の発展した世界だと考えると、頭ごなしに否定はしづらい。

タイムジャッカーも、今後どういう動きを見せるのかもまだ未知数だ。
特に分岐した未来におけるライダーのウォッチを持っていたスウォルツは、何か大きな情報を掴んでいる可能性は高い。
次回から起きるスタンスや立ち位置の変化にも注目していきたい。

それにしてもリバイブって、めちゃくちゃサバイブを連想してしまう単語だ。
一体どこまでゲイツを秋山蓮に寄せれば気が済むのか……!