※ 当記事で使用している画像は、全てAmazonが許可している商品画像です。

仮面ライダージオウ 1話『キングダム2068』

どうも、ジオウの各種アイテム名称が良い感じに頭悪くて嫌いじゃないゲタライドです。

平成ライダー20作目という節目にして平成最後を背負う仮面ライダー、『ジオウ』がついにスタートしました。
出だしの感想としてはストーリー展開が最初からクライマックスで、最後までぎゅうぎゅう詰めだったなと。

とにかく第一話で重要な設定を解説しようと、隙間なく話を詰め込んだ感じです。
ストーリー構成はロジカルに作られて入ると思うけれど、その分複雑化もしていますね。

今回は出だしということも有り、話の重要なキーと設定。
そしてゲストのレジェンドライダーであるビルド達の扱いについても考察していこうと思います。

ジオウはディケイドと電王のリスペクト作品

ジオウスタート前に、平成二期は平成一期をリスペクトした仮面ライダーであるという記事を書いた。
やはりというかジオウのスタートも、過去のライダーを強くを意識しつつ独自の世界観を入れた駆け出し方になっている。

平成ライダー十周期であったディケイドは、歴代平成ライダー達がディケイドと戦うも歯が立たず壊滅するという出だしだった。
ディケイドとは何者なのか、なぜ世界を破壊するのかという謎を重要な軸として展開している。

ジオウは50年後の未来で最強最悪の仮面ライダーと化し人々を苦しめていた。
他のライダー達は像があるのみで、オウマジオウが絶対君主としていた存在している。

主人公は世界の平和を願う少年『常盤ソウゴ』で、初変身から魔王にならないことを誓う。
彼が50年後になぜ魔王になってしまうのか。
そこがジオウの重要なキーになるようだ。

また今回のジオウは『時間』によるタイムトラベラーという要素も重要だ。
これもジオウが初めての試みではなく『電王』が既に時の列車という切り口で描いている。

実際、ディケイドは当初『電王2』として、時間旅行により平成ライダーの世界を回るという企画だった。
またツクヨミの『黒髪ロングで主人公を導く勝ち気な美少女』というキャラ性も相当ハナに近い。

主人公のキャラ性においても似通っている部分はある。
良太郎はずば抜けた不幸体質というあまり現実味のない設定だった。

対するもソウゴも負けていない。というかもっと酷い。
高校生で王様になりたいから受験はしないが、現実的な展望があるわけでもない。
もはや夢見がちなんてものじゃない。小学生から精神年齢成長していないのではと疑うレベルだ。

その在り方は友達や叔父からも奇怪に見えている。
巴投げで路上の階段に落とす友人も別の意味で人として大分ヤバいが……)

タイムマシンが『タイムマージン』というロボになっている等の変更はあれど、ジオウは設定段階で電王の影響もかなり受けた作品であると思われる。
ならばこそ、どう電王との差分を付けていくのかも重要だ。

常盤ソウゴはなぜ魔王になったのか

先にも書いたが、オーマジオウがただ一人の王として大暴れするという、ディケイドとは別方向にフルスロットルなスタートだった。
銅像となっている他のライダー達はまるで封印されているようにも見える。

ドライブから継承されている『悪のライダー=ボスキャラ』ポジションの流れを汲んでいるようで、初っ端からかなりのラスボス感があった。

このデザインは大物さが出ており、よく見ると顔に『王』と書き込まれまくりで自己主張がハンパない。
金と黒の腕時計ってそれだけで高価感あるよね。

オーマジオウというのは『逢魔時』を意識した名前だろう。
意味としては夕方のうす暗くなった時間帯を指している。
これは闇堕ちしたという意味か、それとも別の理由かはまだ不明だ。

ただオーマジオウは自分は生まれながらの王だと語っている。
ツクヨミはよく調べているでしょうと自画自賛していたけど、ジオウが初変身した日はある意味ただの切欠でしかないとも言える。
ソウゴの出生や王を目指すようになった動機の方が大事だったのかもしれない。

もう一人魔王化の手掛かりとなるのは、ソウゴにベルトを渡していたウォズだ。
彼はもう見るからにオーマジオウの家臣だろう。
けれど、ソウゴの「最高最善の魔王になる」発言でフツーに驚いていたので、全てを知り尽くした物語の核心を突くキャラではない模様。

テンポはいいが少々強引な展開

第一話はとにかく展開が早かった。
テンポが良いとも言えるが、流石にこれは話を追う側にも負担がかかる

  • オーマジオウが未来で大暴れ。
  • 主人公の登場から自分を狙う謎の存在に襲われる。
  • ヒロインに助けられたら状況説明されいくつもの世界にタイムトラベル。
  • その途中でビルド世界へもオジャマシマス。
  • 現代に戻ると友達が謎の怪物に襲われている。
  • 謎の人物にベルト貰って変身して怪人撃破。
  • ゲイツが現れてこっちも変身してジオウに襲いかかる。

重要なファクターだけでもこれだけある。
かーなーり、詰め込んできた。

これを第一話で収めきったのは評価したいし、第一話から仮面ライダーの伝統芸、水落下をやったのは笑った。
そういうとこも含めて、すごい平成ライダーの教科書みたいな感がある一話だったと言える。

しかしながら、その分ストーリーも結構犠牲にされている感は拭えない。
ナザービルド誕生のくだりは流石にアッサリし過ぎという印象が強い。物分り良すぎぃ!

タイムマージンに襲われる部分も、普通に自転車で逃げられている感が強い。
重要アイテムとしてどうなの? と思ってしまった。

こういうの漫画やアニメならば、たとえ逃げ切れても絵の迫力や構図とかで凄さを表現できるのだけど、実写特撮だと色々辛い。
演出でロボを強く見せるにしてもやはり尺が足りなかった感がある。
そしてこのテンポの速さで次々と様々な陣営が登場しソウゴと関わってきた。

  • ツクヨミ
  • ゲイツ
  • ウォズ
  • タイムジャッカー
  • ビルド組

これら全て別々の思惑で動いてソウゴと関わっていて、今の所ソウゴはそのどれにも属していない。
ソウゴが話の軸になってはいるが、ビルドの二人以外は初登場のことを考えれば処理しきれないのは当然だ。
そりゃあ話がバタバタするわけだよ。

過去世界の仮面ライダーの扱い

尺という意味では今回最も割りを食ったのはビルドになるだろう。

何だか、サラッと出てきてサラッと出番が終わった
しかも出番の最後は555好きヒロインに『ファイズフォンX』で撃たれて放置……。
前作の主人公達への扱いとしては如何なものか。
あ、ビルドとクローズのダブルライダーキックはカッコ良かったです。

過去の公式サイトで過去の仮面ライダーから逃げない。
だから直接タイムトラベルして原作の世界に関わっていくという説明だった。
うん、確かに関わっているけどメチャクチャ浅い。
くるぶしくらいのところでチャプチャプ川遊びしてる感じ。

そもそも現代が2018年だとするなら、既に戦兎が世界を改変し終えた状態になっているはずだ。
ここから過去に飛ぶと世界改変が行われた後の2017年でないと辻褄が合わない。

だが時間移動した世界ではスカイウォールが存在しており、ソウゴはビルドの存在を認知していなかった。
新世界前の歴史から現代に繋がっているなら、仮面ライダーは世間一般に周知された存在だからだ。
この辺の設定が解説されていないので混乱する視聴者も結構いた。

ディケイドは直接原作世界との関わりは避ける方向性を選んだ。
これは元々それぞれに独立した世界観を持っていた原作世界への配慮とも言える。

特に平成一期組はそれぞれに世界観が違い過ぎているというか、それぞれに独立した世界観を前提で作っていた。
ここは未確認4号を出しておきながら別世界だと割り切ったクウガとアギトの関係が一番わかりやすいだろう。

だからそもそも平成ライダー作品を繋げるなら、平行世界でしか成り立たない。
それでも直接原作世界に介入する場合、それら各世界観の設定や整合性に大きく踏み込まねばならなくなる。

ディケイドはそういう設定的矛盾を解決して、『世界を見事繋げて垣根を破壊する』という快挙をやり遂げた。
『オールライダーVS大ショッカー』が売れたのも頷ける話だ。

ジオウは既にディケイドが作った『繋げた世界』を引き継いでいる。
そういった事情の上でビルドへの介入が今回の一話なのだから、いささかお粗末ではないかなと思ってしまった。
遠回しにディケイドを『逃げた』と揶揄するべきではなかっただろう。

もっともこれもやはり尺の事情というのも大きい。
ディケイドは最初の一話については、ほぼほぼ世界観の解説に振り切った。
本格的な平行世界への介入は二話眼からである。
ストーリーの尺を考えれば通常この判断は当然だ。

それをジオウは一話で自分の世界観の解説と、ビルドへの介入を平行して行った。
そりゃ尺が足りるわけもなく、結果としてビルドが犠牲になっている感が否めない。

結局パッと見て『ビルドらしい世界観』とはスカイウォールであり、これを出すだけでビルドという記号としてはほぼ完成する。
改変後の世界を舞台とするならビルドらしい話作りはかなり難易度が上がるだろう。
これはまだ次週次第ではあるが、少なくとも第一話はスカイウォールを『出しただけ』で何の活用もしていない。

この時点だとジオウは『ビルドの世界観からは逃げなかった』が『ビルドの設定から逃げた』というのが私の結論となる。
もしもっとビルドの世界観に尺を割けていたなら、もっと別の描き方があったろうになあと思う。
新世界になっていない理由については流石に何かしらあるとは思うので、早めに解説してもらえるのを願うばかりだ。

これが続くならジオウはお祭りモノなんだから細けえことはいいんだよ!
という視点で見たほうが精神衛生上よろしいという流れになりそうだ。
(それは結局、ディケイドと同じ逃げの姿勢なんだけどね)

ジオウとゲイツ

ジオウの変身ギミックでベルトの回転演出は素直に格好良かった
これまでにもありそうで無かった感じであり、平成ライダーっぽさがすごく出ていて好き。
変身中の演出も格好良くてかなり満足だった。

武器についてはお約束のギミック剣で、名前は『ジカンギレード』だ。二重の意味で切れてやがる!
ライダーの顔文字に併せて、わざわざ『ケン』と表記してきており、いつものダサ格好良いも健在だ。
武器について賛否両論はいつものことだし、むしろデザインで賛否両論がないライダーなんてライダーじゃない。
そういう意味ではビルドのデザインは個人的に平成二期で一番好きだったけど、どいつもこいつも格好良すぎた。

この絶妙なダサさと格好良さの融合で、強引に視聴者の記憶にこびり付かせる感じは間違いなく平成ライダーだ。
と、平成最後のライダーという部分も絡めて、私はかなり評価している。

そしてゲイツはゲイツで二号ライダー感がすごい。

  • 主人公に合わせて、顔の文字がひらがな。
  • 赤いデザインの仮面ライダー二号やギャレンを思い出す。
    (正式なブレイドの二号ライダーはカリスだけど、同型で一緒に出てきたという意味での二号っぽい)
  • 変身前の人の雰囲気や髪型が秋山蓮に似てる。
  • 最初に主人公と敵対している。
  • 主人公ライダーの性能を踏襲してて、キャラ性にどこかスタイリッシュな感がある。

まさに二号ライダーのお手本みたいになっている。
どこに出しても恥ずかしくない立派な二号ライダーだ。

しかし独自性という部分で、まさか一話で変身して見せるとは思わなかった。
バロン等のほぼ顔出しのみの演出を除けば、これはそれこそギャレン以来だろう。

初登場でフォームチェンジも含めると平成ライダー初と言える。
個人的にはゲイツがどこまで二号ライダーっぽさを貫けるかも、ジオウという作品の魅力に関わってくると思っている。


最後に総括として、ストーリー構成と設定に関しては割とフルボッコに書いてしまったなあと思う。
けれど滑り出しという意味で不安があるのは拭えない。

ただ平成最後の仮面ライダーという意味ではそれらしさはとても出ていた。
そしてストーリーにおいても、まだまだ面白くなる余地というか楽しみな伏線は沢山出ている。
最初は微妙でもグングン面白くなっていった平成ライダーは結構あるのも事実だ。

なぜ最高最善の王を目指すソウゴが魔王になったのか。
そしてゲイツをどう動かしてストーリーを膨らませていくのか。
これを主軸にどう話を展開していくのか期待して視聴したい。


仮面ライダージオウ VOL.2 [DVD]


【早期購入特典あり】仮面ライダージオウ Blu-ray COLLECTION 1(全巻購入特典:「平成仮面ライダー20作品記念ロゴ20 RIDER KICKS ピンバッジセット(20種)+収納ケース)」引換シリアルコード付)


平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER コレクターズパック [Blu-ray]