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『プリンセッション・オーケストラ』第1話感想|プリキュアの皮をかぶったシンフォギア!?ライブ×変身×肉弾戦の衝撃デビュー!

『プリンセッション・オーケストラ』第1話感想|プリキュアの皮をかぶったシンフォギア!?ライブ×変身×肉弾戦の衝撃デビュー!

この記事を読むとわかること

  • 『プリオケ』第1話の導入としての率直な感想
  • シンフォギア的な戦闘構成と女児向け演出の融合
  • 仮面ライダーと同時間帯という視聴環境の不安点

『プリンセッション・オーケストラ』第1話「このすばらしきせかい」を観ました。

見た目は完全に女児向けアニメ。でも中身には明らかに「シンフォギア」感があって、そのギャップにちょっと戸惑いつつも、妙に気になる空気を感じました。

今回は『プリオケ シンフォギア』『プリオケ 一話 感想』などのキーワードで検索してきた方に向けて、第1話時点での導入としての印象をまとめてみます。

作品評価

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第1話を観終わった直後の印象としては、「気になる点はあるけれど、完全には見限れない」そんな位置付けの作品でした。

明らかに女児アニメ枠でありながらも、そこに“シンフォギア味”をブレンドしてくる方向性は面白いです。

とはいえ、プリキュア+シンフォギアな作品性であるため人を選ぶタイプの作品なのは確実です。導入としての完成度や作り込みに関しては、今後の展開を見て判断したいというのが正直なところです。

『プリオケ』第1話の基本情報とストーリー概要

『プリンセッション・オーケストラ』は、2025年4月から放送開始となった完全新作のオリジナルアニメで、通称「プリオケ」。

制作はアニメーションスタジオSILVER LINK.企画原案はシンフォギアシリーズの金子彰史さん、音楽は上松範康さんが総指揮という、豪華な布陣です。

“歌いながら戦う”というコンセプトをベースに、王道の女児向けファンタジーとバトル要素を融合させた構成となっています。

アリスピアと呼ばれる不思議な異世界

物語の舞台は「アリスピア」と呼ばれる、女の子だけが訪れることのできる異世界。現代のネット経由で移動できる設定などは、ちょっと現代風にアップデートされた異世界モノという感じですね。

この世界では「歌」や「ダンス」など、自分の“好き”を表現することでエネルギー(ミューチカラ)を得ることができ、ヒロインたちはそれを武器に変えて戦います。

ただしリアリティはそこまで重視されておらず、設定はかなりファンタジックかつ軽め。正直なところ、まだ作品世界の厚みは感じづらい段階です。

第1話の流れをざっくりと

第1話では、主人公・空野みなもと親友の陽乃下なつが、アリスピアで人気の歌姫・調辺かがりのライブを観に行くところから始まります。

しかし、ライブ中に突如として怪物「ジャマオック」が出現。会場はパニックになりますが、そこへ謎のヒロイン・プリンセス・ジールが登場し、戦闘へ。

次の日には再び怪物が現れ、みなもが親友を守ろうとした時に「歌のカケラ」が発現し、ついに「プリンセス・リップル」へと変身します。

導入としての印象:テンポは良いけど軽さも目立つ

話の流れはテンポ良く進みますし、キャラの動きもわかりやすく構成されています。ですが、変身ヒロインものと呼ぶのは同時に違和感もあります。理由は後述。

アリスピアの仕組みや敵の目的など、背景設定がやや説明不足なのもあり、感情移入するにはちょっと情報が足りない印象です。

あくまで第1話なので、今後の描写次第では大きく印象が変わる可能性もありますが、現時点では女児アニメ向けらしいファンタジー世界観vという受け取り方が自然だと思いました。

女児アニメの皮を被った“シンフォギア”感とそのギャップ

第1話を観てまず感じたのは、展開と戦闘構成がまるっきりシンフォギアだった、ということ。

確かに登場キャラやセリフまわしは女児向けアニメらしく、見た目はプリキュアっぽさがあります。

でも、ライブ中に敵が襲撃し、歌いながら戦闘する流れは完全に“あちら側”の作品でした。

ライブ中の襲撃、そして変身バトルの王道シーケンス

調辺かがりのライブが盛り上がったその瞬間、突如現れるジャマオック――この流れ、完全に既視感がありました。

そしてヒロインが歌のカケラを手にし、変身して肉弾戦開始。歌の力で戦うという構造自体が、まさにシンフォギアのノリと展開です。

「フォニックゲインが抑えきれていない」という冗談が出るのも納得の展開でした。

世界観はあくまで“女児向け”だけど

アリスピアの設定や、妖精のようなアリスピアンの存在は、非常に軽やかで夢のある世界観です。

キャラ同士の会話や演出もキラキラしていて、確かにターゲット層は女児なんだろうなとは感じました。

でもその一方で、バトル演出やテンションは明らかに“大人の適合者”にも届く設計になっていた気がします。

“あえて”の混在構造?脳がバグる絶妙な違和感

結果として、「これはプリキュアの仲間かな?」と思って観たら、気づけば“完全にシンフォギア的な流れに乗せられていた”という感覚がありました。

しかもこれがニチアサで、仮面ライダーの直前に放送されているという事実。勝負を挑んでるのか、という気配すらあります。

全体的に見て、第1話時点では世界観の軽さと展開の重さが同居していて、ある意味“脳がバグる構成”でした。

とりあえず、レイプ目で精気なく倒れるなつの姿が『ガチ過ぎる』ので、女の子はショック受けるか泣くのではと本気で思うレベルです。

良い部分

正直、「これ、ほんとに女児向け?」って疑いたくなるくらい、第1話にはシンフォギア味が濃いシーンがいくつかありました。

もちろん、世界観や設定は女児アニメらしいんですけど、その上での見せ方がどこか“挑戦的”で、大人でも引き込まれる要素が多かったんです。

以下では、第1話で「おっ」と思わされた良かった点をいくつか挙げてみます。

歌いながらの肉弾戦に思わず引き込まれた

一番印象的だったのは、やっぱりリップルが歌いながら戦うシーンです。

変身してすぐにパンチやキックを繰り出していく姿は、もう完全に「観れば観るほどシンフォギア」。

演出自体は派手すぎないんですが、そのテンポと熱量に“何か来るぞ”ってワクワク感がありました。

妖精キャラの顔芸やセリフ運びが絶妙にツボ

戦闘パートに目が行きがちですが、妖精キャラたちのコミカルな動きや顔芸も地味に良かったです。

ニチアサ好きな大きなお友達も同時に引き込もうとする姿勢が強く見えます。

ギャグっぽい空気と、戦闘の熱量がしっかり分けられていて、緩急の付け方は上手だなと思いました。

曲がちゃんと“戦える音楽”になってる

ライブ曲も戦闘曲も、ただ流してるだけじゃなくて、アクションと音がきちんと噛み合ってるのがよかったです。

かがりのライブシーンも印象的でしたし、曲のノリが戦闘のリズムと自然に合っていて、違和感がなかった。

演出として“音で戦う”っていう構成がちゃんと機能してるのは、かなり評価できる部分じゃないかなと思います。

悪い部分

導入としての第1話、全体としては気になる作品ではあるものの、やっぱりいくつか気になるポイントもありました。

その多くは「良くも悪くも女児向け作品」としての作法から来ている部分で、ここをどう捉えるかで評価が割れるんじゃないかと思います。

以下は、わたしが視聴していて少しひっかかった点です。

どうしても“人を選ぶ”ジャンル感がある

世界観もキャラデザも、かなりファンタジーでカラフル。ターゲット層が完全に“女児”向けなんですよね。

そこにシンフォギア的な熱量や構成を乗せているので、大人が見ると「ギャップが面白い」と感じる一方で、どうしても好みが分かれやすい印象でした。

実際、「シンフォギアすぎて、子どもが楽しめるのか心配」と感じる瞬間もありました。

下手をするとどっちつかずになり、本来の客層が離れてしまう問題も同時にあるわけです。男性視聴者層を意識したプリキュアという、ある意味本家が避けていたことへの実践でもあると思います。

変身バンクがちょっと物足りない

リップルの初変身シーン、かなりアッサリしていて驚きました

第一話の一番盛り上げるべき主人公の変身シーンなわけで、もっと“ここぞ!”という演出が来るかと身構えていたんですが、演出は短めで、キラキラ感も控えめ。

もちろん今後フルバンクが来る可能性もありますが、“1話で変身が見せ場になりきれていない”というのは、導入としてもったいなく感じました。

仮面ライダーと似た客層の得方で仮面ライダーに挑む不安

放送枠がまさかのニチアサの仮面ライダー直撃というのも、少し不安要素です。

仮面ライダーは平成以降で大人の視聴者を同時に取り込む戦略としてはむしろ老舗にして元祖。25年以上続く圧倒的なブランド力を持つシリーズです。

そこに真っ向からぶつける構成は強気で面白いとは思いつつも、視聴者の選択肢として並べられた時に、どれだけ太刀打ちできるかはやや未知数だと感じました。

『プリオケ』第1話の感想まとめ|“まだ始まったばかり”だけど、気になる一作

第1話を観終えて感じたのは、まだ全体像は見えてこないけれど、妙に引っかかるポイントがある、そんな不思議な作品だということです。

女児アニメらしい世界観や演出の中に、シンフォギア的な熱量や構成が唐突に現れるギャップが、とにかく新鮮でした。

現時点ではキャラクターや世界設定の掘り下げは浅めですが、それだけにこれからの展開に期待したくなります。

特に気になったのは、「プリンセス・リップル」や「ジール」たちの関係性がどう深まっていくのかという部分。

そして、かがりのライブ中に現れた怪物や、なつとの関係にどんなドラマが待っているのか……。

SNSを見ても第一話からシンフォギアを知っているか否かで評価が分かれてしまっている印象はありますが、とりあえず次回を観たくなるパワーはちゃんとある。そんな導入回でした。

今後の展開で、どこまでこの不思議なバランスを保てるのか――静かに、でも確実に注目していきたい作品です。

この記事のまとめ

  • プリオケ第1話の感想を導入重視で紹介
  • プリキュアの皮を被ったシンフォギア的展開
  • 戦闘と楽曲演出は大人向けでも成立する構成
  • 放送枠が仮面ライダーと被る挑戦的な配置

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