ケンガンオメガ 20巻のネタバレ感想と考察
光我VS理人の決着
龍鬼戦で既に全てを出し尽くしたも同然の光我では、覚醒した理人に手も足も出ずにアッサリ敗退。これは順当な結果だ。
泣いて喜ぶ理人。長きに渡る苦節を乗り越えた姿に、こちらまで目頭が熱くなる。
それにしても流石は若槻の解説。前巻で予想していた理人が光我に胸を貸す展開にすらならない一方的な闘いだったよ!
ちなみに賞金は社員に還元したり、ドストレードな善行で使っていたりする様が、描き下ろしの本編で描かれていた。
関林ジュンVS大久保直也の名勝負!
話の流れでしれっと組まれた好カード。
プロレスラーとしてとてつもないタフネスを誇る関林に、大久保が技で対抗する。
人外級の能力を二つも持つ赫に対して、純粋な格闘家のスキルで圧倒してみせた大久保の技術。
プロレスの『受け』は相手の動きに対して息を合わせる必要がある。
大久保は得意のシームレスな総合技術を噛み合わせず、それを狂わせていく。
しかし、それでもなお自分のペースに持ち込ませてしまう天性のプロレスラー関林。
どちらも見事な技の応酬でものすごく見応えがある。
大久保は新技である『黄金の八秒』も披露した。
地味で持続時間も短いけれど、任意のタイミングで発動可能。しかも深刻な負荷はかからない降魔と考えれば普通に強い。
結果としては、大久保の噛み合わせない技術によるプロレスの攻略ができなくなり、関林を倒しきるには至らなかった。
ちなみに、赫は死角からの一撃で大ダメージを受けていた。
というか、絞め技以外でダウンを取れていない辺り、やはり尋常じゃないタフネスだ。
それを延々と受け続けるも同然の状況だと考えれば関林のどれだけ桁外れな耐久性かよくわかる、
本当は八秒のラッシュで滅多打ちにし、そのまま絞め技に持ち込んでフィニッシュにしたかったのだろうなあと思う。
決着シーンで使用されたシャイニング・ウィザードは有名なプロレスラー武藤敬司氏が開発した技だ。
この仕合の少し前に引退となったので、正直これを使って関林が勝利するのは予想できていた。
大久保は安定して強いのだけど、そのせいで却って噛ませ犬扱いになりがちなタイプだなと思う。
キン肉マンだと善戦超人って言われる類だよ!
それでもシャイニング・ウィザードで決まらず、DDTによってようやく倒れた(そしてすぐ目を覚まして喋っている)大久保も、レフェリーの言うとおりかなりの頑丈さである。
とりあえず、本筋にまったく関係がない仕合だったのに、『コスモVSサーパイン』や『サーパインVS理人』と全く引けを取らない名勝負。完全に20巻のメインとなった。
片原烈堂VSヒョルメン
本巻の表紙でもある片原烈堂。
ケンガンアシュラでは端折られた高い戦闘力がついに拝めた!
三朝を師匠とする、シラット主体の戦場格闘技だ。
素手と武器、総合的な技術力の高さが光るタイプで、その実力は王馬にも匹敵するらしい。
しかし格闘戦に突き詰めると今ひとつという自己評価のようだ。
当然三朝も武器術に精通しているが、徒手空拳に絞っても八代目牙として十分通用しているのが恐ろしい。
こちらもかなり一方的な闘いだった。
思った以上に堅実で隙のない強さ。色々と型破りでフリーダムな滅堂や鞘香とは毛色が異なるキャラ性なのは変わらずだった。
普通の仕合ではまず出番がない、武器術主体の烈を中での戦闘で消化しておこうって感じ。
バトルとしては関林VS大久保が強烈かつ面白すぎてどうしても霞んでしまうけど……。
蟲との闘いがケンガン仕合外でも行われるならば、また出番はあるかもしれないれど、本人の目標も最強より父親越えだと明示されている。
今回限りのスポット参戦的な可能性は高いだろう。
臥王鵡角VS扇
本巻のラストでついに鵡角が本格登場。
蟲の頭領直属兵を臥王流でアッサリと撃破した。一応ダメージは受けている様子で、扇を強いとは評価していた。
老人キャラだけど、達人風というよりは筋骨隆々。
纏鎧による頑強さと、龍鬼と同様に殺すことを前提とした技。なによりも怪力の力押しで問答無用に叩き潰した。
それでも蟲の上位クラスをまったく寄せ付けない強さなのは間違いない。
本格的なバトルというよりは顔見せ用の出番という意味付けが強いニュアンスだ。
それでも繋がる者に対する並々ならぬ因縁を感じさせる、強い殺意を放ちながら次の巻へと続く。
ケンガンオメガ 20巻のカバー裏表紙・裏表紙
表紙
カバー裏表紙は際どいローレグ水着にレース付きの手袋とソックスの片原鞘香。
手でハートを作るセクシーポーズだ。
烈くん表紙おめでとうと言ってるのに、当の烈堂が止めるのを妨害するため鍵付きの部屋に閉じ込めているぞ。普通に理不尽……!
裏表紙
秋山楓と串田凛が猫耳獣娘になっている。
SDだけど獣寄りの獣人と珍しい方の獣っ娘だ。これはケモナー垂涎……!
これからの『ケンガンオメガ』の展開も気になるところですが、これまでの戦いも見直したくなりますよね?
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