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仮面ライダーガッチャード 19話【ネタバレ感想・考察】マジェードが本編にも本格登場!

2024年1月19日

ゼミ生の皆様こんにちは、語屋アヤ(@ridertwsibu)です。

仮面ライダーガッチャード第19話のネタバレ感想・考察を語っていきます。

あらすじ

キッチンいちのせ連合が結成され
意気揚々の宝太郎たち。

しかし
一人その高揚に乗り切れないのは、りんね。

「掟」を大事にしてきたはずの彼女にとって
いまの行動が本当に正しいのだろうか。

そう悩む彼女の前に、現れるミナト。

「九堂、アカデミーに戻ってこい」

錬金術師として、それが正しいはずだろうーー?

かつての「先生」からの問いに揺れるりんね。
果たして自分にとっての正しさとは?

そんな中
凶暴なマルガムを連れたアトロポスが急襲。
悩むりんねに、その刃を突きつける!

「りんねちゃん、今日、死んでくれる?」

その小さき悪魔に、少女が見るものとは?
いま、りんねの中に眠る力が目覚める!

変身! 仮面ライダーマジェード!!

出典元:KAMEN RIDER WEB

りんね(松本麗世)の父・風雅(石丸幹二)は裏切り者ではなかった。宝太郎(本島純政)は、風雅には裏切り者と言われても守らなきゃならないルールがあったんだ…と称えるが、りんねは頑なに錬金術師としてのルールを守ろうとする自分との違いを知り動揺する。

新たなマルガムが現れた。宝太郎はガッチャードに変身するが、アトロポス(沖田絃乃)はマルガムにりんね襲撃を指示する。苦戦するガッチャードを前に、追い詰められたりんねは…!?

出典元:仮面ライダーガッチャード テレビ朝日

仮面ライダー初の井上亜樹子脚本

ガッチャードが新章に入っての3話目。新たに井上亜樹子氏が起用された。

井上亜樹子氏といえば、父親の井上敏樹氏は昨年暴太郎戦隊ドンブラザーズで、スーパー戦隊の常識を一気にひっくり返して話題になった方だ。

それ以上に、井上氏は平成ライダー一期では、1作目の仮面ライダークウガを担当。
以後もメインとサブライターを何度もこなしており、平成仮面ライダーの基盤を築いた一人と言っても過言ではない。

また、祖父の伊上勝氏も仮面ライダーの脚本を執筆しており、昭和ライダーの脚本家でも有名。

まさに親子三代のライダー脚本家となった。

今回はとにかく食事に関するシーンが多い。
その内容もサバ味噌(仮面ライダーカブト)や屋台ラーメン(仮面ライダーアギト)と井上敏樹氏を連想させるものに偏りが見られる。

食事シーンは井上敏樹脚本の大きな特徴の一つでもあり、これは娘という話題性を最大限に活かすため、確信犯的に仕掛けたものだ。
(二つの料理の内容自体はプロデューサーの指定)

仮面ライダーにおける井上敏樹氏はビッグネームであり、昨年のドンブラや公開が間近に迫るファイズ(試写会はかなり好評だった)で、それはさらに磨きがかかっている。

実際にX(旧Twitter)でも食事シーンへの言及は多かった。

また、井上敏樹脚本と言えばギャグシーンも持ち味だ。
今回はやっぱりこれも食事シーンを用いて仕掛けてきた。

怪人の前に突如大量の肉が出現するシュールな画。それも用意したのはシリアスな敵の首魁だ。

そして宝太郎の料理下手をネタにして、お肉大好き怪人すらが微妙な反応をする。
このわかりやすいコント感は実に井上敏樹脚本的だった。

余談だけど、トンカツパフェなど肉を使ったスイーツは意外とあるので、宝太郎の発想自体は悪くないと思う。発想は……。

しかしながら、井上敏樹氏の脚本をイメージしていても、それそのものではない。
あのあまりに独特な流れや濃度はなく、全体を通してみれば、イベント数に対してわかりやすくシンプルにわかりやすくまとまっている。

今回はマジェードの本編初変身と、ファイヤーガッチャードの派生フォームというノルマ付きの1話完結なので、そうせざるを得なかった部分もあるだろう。

次以降の方が、井上亜樹子氏としての作家性は見えてくるのではないかと思う。

仮面ライダーマジェードと九堂りんねの成長

りんねの委員長気質な生真面目さは、優秀な錬金術師である父親の教えを丁寧に守っているためである。
その父が裏切り者の烙印を押されて行方不明になってしまった。

その真実を、過去にタイムスリップした宝太郎が語ったことで、りんねにも心境の変化が起きる。

九堂風雅は、錬金術師として秩序の枠から外れても、本当に守るべきルールを守っていた。

それに対して、りんねはミナトに錬金術師としてのルールを守るよう言われたらグラついてしまう。
不安を一つ解消した代わりに、彼女は自分の器の小ささを実感したとも言える。

そしてりんねは、自滅して窮地に陥ったアトロポスを、自分の腕を犠牲にしても助けた。

自分の命を直接狙ってきた者を、自分が命懸けで救う明らかな矛盾。
それを肯定することで、自分が守るべきルールは自分で決めると決断できた。

人がルールを守るのではなくルールが人を守るのだ。

マジェードのアクションについては、その華麗で俊敏な動きからの蹴り技が抜群に格好良かった。
ガッチャードでは一番好きな格闘シーンと言っても過言ではない。

仮面ライダーガッチャード 最新19話【ネタバレ感想・考察】マジェードが本編にも本格登場!

ファイヤーガッチャードの速度感的な演出も好きなのだけど、こちらはブースターに超加速的なニュアンスであり、キッチリ切り分けられている。

今回のりんね関係で、ただ一つ残念だなと思うところは、りんねがラストにケーキを食べるシーンだった。

自分ルールを押し付けてケーキを奪っていく姿が、もはや可愛い不破諫と化しているのは別にいい。

それはともかく、食べる前にいただきますの一言は入れてほしかった。
多分そういう小さなことも、『自分が本当に守るべきと思ったルール』と『社会の中で守るべきルール』が重なるところではないだろうか。

本当に自分ルールだけで戦っていたら、それはただの暴君である。

とても小さなところだけど、ヒーロー(あえて番組とはいわない)だからこそ『どんな時でもいただきますを言うりんね』は大切にしてほしかった。

冥国の三姉妹の分裂

序盤の頃から姉妹の中は悪くなかった。
特にラケシスはクロトーが命を捨ててもガッチャードを倒そうとした時は焦って止めている。

ユーフォーXで排出された時も駆け寄って身を案じていた。知的で残虐な性格だが姉妹想いな性格をしている。

グリオンの出現でこれが崩壊し始めた。
ラケシスを依代にして操って強制的にマルガム化。ミイラ化した人形に殴り飛ばされても放置。

しかしアトポロスには制御装置を与えて、怪我をしたら身を案じる。
露骨な贔屓で、他の姉妹はまるでオマケのような扱いだ。

決して自分が吹いた笛を幼女に吹かせたいロリコンではない(はず)。

幼女の心配をするオジサンの姿を目撃したことで、姉妹達の関係は崩れていくのが容易に想像できる。

そしてアトポロスもまた、姉妹達よりもグリオンを重視していた。最初から姉妹の関係をあくまで『形式』として捉えている節がある。

だからこそ、アトポロスは姉妹がいても孤独なのではないだろうか。
本当に心が許せる者がいないから、心のどこかで無自覚にその『誰か』を求めている。

りんねがマジェードに変身した時、アトポロスは悲しげに目を伏せていく。これは友達になりたいという本心と、そうなれなかった失望感の現れだ。

仮面ライダーはアトポロスにとってりんねと自分を隔てる境界になっている。

彼女が自分の本心に気付いて『心』を持てた時、その境界を越えることはできるのだろうか。


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