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仮面ライダージオウ 5話『スイッチオン2011』
ゼミ生の皆様こんにちは、語屋アヤ(@ridertwsibu)です。
今回はフォーゼ+ファイズ編の前編でした。
タイトルから予想できていたけど、今週は実質フォーゼ編となっていますね。
過去作レジェンドライダーの出演がないなら、案外一話で一作品を無理なくまとめられるんだなあという印象でした。
その分、エグゼイド編とも構成が大きく変わっています。
そして、レジェンドライダーがいない時はどう演出するのかについても、今回で一つの答えを示してくれました。
そういう意味ではエグゼイド編とはまた別の基本パターンを示してくれたとも言えますね。
また次回のファイズ編への繋ぎ方も予想の斜め上でした。
今回は繋ぎの前編的な立ち位置でも、己の存在感を示したフォーゼ編の在り方について考察していきましょう。
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フォーゼの演出が頑張っていると感じた理由
前回最後に後ろ姿が出てきた如月弦太朗だけど、やはり本人出演はなかった。
音声はバンクされているデータだろう。
今回はジオウが原作から逃げない姿勢というのをかなり具体的に示してくれた。
それに写真やボイスが使うだけでも、印象はかなり変わるのだとわかった。
大人の事情で出演が難しいと言われていたユウキの写真もちゃんと出せたのは驚きだし、ちゃんと仮面ライダー部の面々が揃っていたのは嬉しい。
大杉先生がまだ園田先生の写真を持っているという演出もにくい!
(ちなみに園田先生はネビュラ送りの刑から無事救出され、既に教師を退職している)
今後も主演が出られないケースはこういうやり方を貫いていくのだろう。
そして人間同盟が仮面ライダー部入りしていた。
しかもソウゴ達を部室に連れてきており、地味ながら役割的にはそこそこ重要な位置である。
彼らは元々弦太朗が受け持つクラスの生徒でもあった。
当時で一年生だったのなら、彼らが今も学生なのは計算上あり得る。
オーマジオウは未来にイナズマン連れてこられるのを警戒すべきかもしれない。
元人間同盟の証言から仮面ライダー部は『仮面ライダーが所属していた部活』から『都市伝説の仮面ライダーを追いかけるファンクラブ』に変わっている。
しかし如月弦太朗が築いてきた友情は変わらない。
戦兎と龍我の繋がり、永夢の意思としての挟持も同様だ。
これらは歴史改変によって、本来なら消えていて然るべきものである。
仮面ライダーの記録は抹消できても、ライダー達の絆や信念は消えない。
この部分は電王の記憶にも繋がっているように思える。
(レッツゴー仮面ライダーだと、消えたはずのライダー達は彼らを応援する人々の記憶から復活した)
この記憶は後々重要な伏線となりそうな気がする。
設定的に細けえことはいいんだよって感じなのかもしれない。
しかしライブ感覚でこういうネタを拾って後に上手く繋げて話を作るのは、平成ライダーの特徴でもあるのだ。
確かにこれはディケイドではできなかったやり方だし、元の世界観を維持しようという努力は見える。
反面、フォーゼという作品そのものに対する掘り下げや、お祭り感はディケイドに比べると薄い。
過去ライダーとの共闘は事実上不可能で、ジオウはあくまでフォーゼのアーマーを着込むだけだ。
『ジオウ』としては十分な完成度だが、『フォーゼ』の活躍を期待してしまうと不完全燃焼が否めない。
これは先週のエグゼイド編が良すぎて、期待し過ぎてしまったというのが一番大きな要因だから仕方ない話ではある。
それにしても、来週はこの演出でどうやって弦太朗にブランクのウォッチ渡すのだろうか?
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フォーゼとファイズの仲間意識について
フォーゼ自身の出番はあまりなかったが、重要なテーマである『友情』を『仲間』に置き換えて話の軸に置いてきた。
フォーゼにおける友情についてはジオウ補足として別にまとめている。
ゲイツやツクヨミにとってソウゴは倒すためにやってきた悪の根源で、立場が変わった今もいいところ協力者扱いだろう。
決して仲間と呼べる間柄ではないと、ソウゴは認識しているようだ。
というか本人の態度や学校での扱いから、到底ちゃんとした友達とか仲間がいるように思えない。
学校だと普通に話せる友達はいるが、王様発言や受験やる気皆無の態度等からクラスメイトから一定の距離を置かれていそうだ。
そして借りたライドウォッチをぶっきら棒でもちゃんと返すゲイツに、ソウゴが仲間らしさを感じて喜ぶ場面は微笑ましい。
ゲイツのツンデレキャラもしっかり出せていた良い演出だった。
そして続くファイズ編でも予告で仲間についてを強調している。
しかし草加は相変わらず草加だった(褒め言葉)。
目的のためには手段を選ばない性格なのが災いして、悪役を通り越してサイコパスに見える。
レジェンドライダーという立ち位置でこの行為である。
今だとPTAから苦情来ても不思議じゃないレベルだ。
(王蛇は当時、浅倉威が初登場しただけでクレームが入ったそうな)
プライドの高さと性根の悪さから単に嫌な奴だと思われがちだが、決して草加雅人はそれだけのつまらない人間ではない。
実際の草加は彼なりの信念を持ち、そのための努力を惜しまない人間だ。
そして最初は草加を毛嫌いして敵対していた巧だが、彼と接するうちにその人間性を理解していった。
決して友人にはなれないが、ある程度受け止め共闘する仲間となっていく。
そもそもこの二人、戦闘でのコンビネーションは平成仮面ライダーでもトップクラスだ。
この複雑な人間関係はファイズの重要な要素である。
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宇宙行くー! とアナザーライダーの変化
ウォズが、実はそのままでもアナザーライダー軽くぶっ飛ばせるくらい強かった。
普段ウォズをスルーしているゲイツですら驚く強さだ。
というかこれまでゲイツ達がウォズをスルーし過ぎていて、実は見えてないんじゃないかと心配してたくらいだった。
今回は冒頭のあらすじでネタバレをしていなかったのと、本を確認しても情報が錯綜していると不鮮明な物言いだった。
やはりあの本も完璧ではないらしい。
流星をキーワードとして選んだのは、両作品を知っている人だとニヤリとできる演出だ。
そしてウォズの発言から、本当にあれがまともな書物なのかすら怪しくなってきた。
紙媒体の文字で情報が錯綜するって、誰がどう書いたらそうなるのか。
いったい、どういう風に情報を表示している媒体なのだろう。
フォーゼアーマーはまさかのロケット変形で、自分から宇宙へと突っ込んでいった。
もはやロボじゃないかな、このアーマータイム。
この頭の悪い展開もフォーゼだったら笑って許せてしまう。
(フォーゼのライダーシステムもここまでの無茶はしなかったけど)
物理学者と医者という頭の良い職業から一転、今回は元がバッドボーイにつき継承した力の再現に大きな不備はなかった!
きりもみキックも元とそこまで変わらないので、キックの文字以外あまり違和感はない。
お互い勉強できないからちゃんと継承できた悲しい現実。
そしてゲイツはジオウのライドウォッチをそのまま使えることも判明した。
しかもジオウと違って頭は悪くないらしく、きちんとビルドの数式と技を再現していた。
むしろゲイツの方がちゃんと継承している件。
つまりゲイツが最初から所持しているライドウォッチは、ゲイツ専用ではなくジオウと同じものという可能性がある。
ジオウのオーマジオウ化を防ぐ保険として先手を打ち、何かしらの方法でゴーストやドライブから力を譲り受けたのかもしれない。
だったらアナザーライダーへのトドメもジオウの専売特許ではなくなる。
次回はジオウとそれぞれ別の時間軸に別れて、初めてゲイツがアナザーライダーを撃破する場面が見られるかも。
また、今回はアナザーフォーゼの下からアナザーファイズが出てきた。
この展開はゾディアーツのホロスコープスへの変異を思い出してワクワクしてしまう。
この調子でクウガからアギトへの変化や、アナザーディケイドからの他アナザーライダーへの変化等、色んなバリエーションが期待できそうだ。
中身の人物もアナザーライダーになる前から特殊な力を持っている。
彼がオルフェノクだったとしたら、長期間の延命には特別な方法が必要だ。
例えばアークオルフェノクによる強化、ディケイドだとタイガーオルフェノクの再生能力がこれにあたる。
その力を失ったためエネルギーを得るためアナザーライダーを利用したのだろうか。
それなら標的の条件として狙った少女を草加が先に始末しようとして、それをさせまいとアナザーフォーゼが割り込んだという流れができる。
この答え合わせも楽しみ待っていよう。
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