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ファイズがオススメしない平成ライダーに挙がっていて驚いた話

2018年9月29日

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前にツイッターでつぶやいたら予想以上の反響を得たので、皆の意見も元に改めて考察してみようと思い立ちました。

というか、元々ジオウのファイズ編に向けた記事のネタとして備忘録代わりにツイートしたら、皆さんの食いつきが凄まじかったので、これは単品として記事にした方が面白そうだなと。

発端は某サイトでオススメしないライダー作品に、ファイズが上がってるのを見かけたことです。。
多分若い人が書いたと思われる記事だけど、理由がデザインは格好良いけど、話が重くて観るのが辛いとのこと。
平成ライダーで明確なカルチャーギャップを感じた瞬間でした。

元ネタはライダーの批評サイトとか見て回ってる時に見つけた記事だけど、あくまでその方は個人で思うオススメのライダーと、あまりオススメしないライダーをピックアップしています。
しっかりと自分なりの意見を書いている記事で、悪意とかそういうものは感じられなかったと付け加えておきます。

私のアカウントはほぼライダー専門アカウントなので、フォロワーの方々もほとんどがライダーファンであり、中にはディープな人も少なくありません。
そういう方々から沢山の意見がいただけたのは嬉しかったし、勉強にもなりました。

そして、ツイート内容にもある程度分類分けが可能でした。
今回はそれらの傾向を元に、現在のファイズ評価を読み解いてみましょう。

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ファイズ以外の作品も重いものはある

一番多いように感じたのは『比較的最近のライダーも結構重い話多いよ派』だ。

平成ライダー二期の中でも、
鎧武やビルドなど重い展開が含まれているのは少なからずある。

特にビルドは戦争も重要なテーマに据えられており、登場人物の『死』は多く、他作品より重く扱われていた。
最終的には新世界によって歴史そのものが修正されたものの、旧世界の記憶を持つ戦兎や龍我は異端者として半ば世界から置いていかれてしまった。
決して安易な復活ではない。

鎧武は前提として初期平成ライダーの回帰目指しており、重い展開を意識して作られている。

そもそも、平成ライダーの初期は大体全部重い。
ファイズより以前や前後の作品も、重さでいったら皆良い勝負している。

それでもやはり(特に最近のライダー)とファイズの重さは根本的に異なるものだ。
重さの面でファイズが飛びぬけているのは、世界観そのもののが閉塞的に作られていることだ。
携帯電話やデジカメなど当時のハイテク機器、変形するバイクのオートバジン等など、スマートブレインを通した最新機器による演出は多い。

そういった最新機器をライダーのアイテムにしながら、人間関係はすれ違いによる対立。嫉妬。嫌がらせの繰り返し。
恋愛絡みのいざこやや陰湿な虐めシーンでの陰鬱な印象も強かった。
というか一話から最終話までずっと、人間関係が平穏無事で済んだ話はほぼない。

後、平成二期の方が難しく精神年齢が上がっているという意見もあった。
私としてはこれは逆で、作品自体は平成二期の方が断然わかりやすくなっていると思う。
ファイズもそうだが、平成一期はあえて説明を省いたり、視聴者の解釈に委ねられたりする部分が少なからずある。

特に正義や正しいことというものを定めるのを避けているきらいもあった。
そういう意味では平成一期の方が敷居が高く、
精神年齢の高さが求めてられていたと思う。

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ファイズの賛否両論はドロドロとした人間関係

全体で見ると少数派ではあるが、
ファイズをオススメしない人の気持ちもわかるという意見も複数あった。

特に長田結花が虐めにあって事故死する流れは、かなりリアルで陰惨だった。
木場が罪もないのに不幸のどん底へ突き落とされていく様もまるで容赦がない。

また、仮面ライダーカイザの草加雅人は、かなり好き嫌いの分かれるキャラクターで、嫌う人は蛇蝎のごとく嫌う。
(逆に好きな人はとことん好きなキャラでもあるから凄い)

こういう人間性における負の感情や葛藤をあえて描く泥臭さがファイズの根っこにある。
しかもこれらは善悪で割り切り片付けられないので消化にも時間がかかる。
そういう心をヤスリで削られるような部分がキツいと感じる人もいるのだ。

ファイズの放映時はアニメ業界でもエヴァの影響を受けており、人間関係がドロドロとして重い作品自体はアニメでも珍しくはなかった。
そういう流れも有り、ファイズも賛否両論はあってもそのインパクトを評価する人が多かったという印象だ。

実際に人気があったからこそブレイドに続いたわけで、そのブレイドも人間関係は複雑化していて、その終わりも決して大団円といえるものではない。
しかしその後平成ライダーは、段階を踏んで明るい方向性にシフトしており、複雑な人間関係を扱う作品は(キバなど一部例外はあるものの)大きく減少した。

特に平成二期以降は作品としても安定期に入っており、途中重い展開はあれハッピーエンドのライダーが主流の状態だ。
そういう現状ではファイズという作品は、以前より賛否両論が強くなっていのだろう。
それが私の感じた平成ライダーにおけるカルチャーギャップである。

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ファイズは平成ライダー初心者向けではない

また、ファイズという作品自体は初心者向けではないよね。という考えの方々もいた。
ファイズという作品の評価は別にして、これらは基本的に私も同意見である。

これはファイズに限った話ではないけれど、平成ライダーの一期はストーリー中盤に入ると中だるみしやすく、逆に終盤は怒涛の展開となることが多い。
二期以降の平成ライダーはストーリーのテコ入れが上手くなっていて、ライダーの数や中間の強化フォームも増えており、そこから中だるみさせないよう展開している。

また、これまで解説した通り根本的なドロドロ展開がファイズの魅力であるが、やはり嫌う人も多い要素だ。
これから平成ライダーに入る人は、当然ながら若い世代が多い。
ドラマチックで格好いい仮面ライダーを観ようとしたら、『ひねくれた主人公と幸薄い怪人達の昼ドラ』が始まるのだ。

これが当時のファンからすると浅倉ばりに『(平成ライダーは)こういうんだろ? 違うのか?』と返してくる。
これがファイズ世代のカルチャーギャップである。

故に平成ライダーの初心者が最初に観る作品としてはあまり向いているとは言えない。
ただし、それはファイズという作品の質が悪いわけではない。
平成ライダーにハマった人が、一つの独自な世界観としてファイズに触れて個々に評価を持つというのが理想だと私は考える。

後、個人的に一番わかりみが強かったご意見は『平成ライダーでシリアスな展開は皆テンション上がるものだと思ってた(意訳)』。
大丈夫、私もめっちゃテンション上がる。
私個人はファイズはお気に入り作品の一つで、特にドロドロ展開をガンガン持ち込んでくる草加が大好きだ。

平成ライダー一期を取り戻そうとしたアマゾンズのシーズン2終盤とか好き過ぎてどうしようもない。
どうにもならないものをどうにもならないままに受け止めて、言葉にしにくい思いや感動を、自分なりに答えを考え消化する。
それ自体が一つの楽しみとなっていて、平成ライダー初期における、私なりの向き合い方だった。

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