仮面ライダージオウ 11話『ジオウ・オン・パレード2018』

どうも、好きなフルーツはドリアンの下駄です。

ジオウの鎧武編は最初からクライマックスだ!
初っ端からジオウの鎧武アーマーが登場しましたね。

ストーリー構成のワンパターン化を防ぐためか、かなりアクロバティックな構成になっています。
ただでさえ時間関係で話の構成と設定がややこしいジオウだけど、ここまでの設定解説が進んでいるためか、正直最初の二話までよりはずっと混乱はあまりしませんでした。

11話はこれまでやらなかったことや、ある意味ジオウにとってのタブーにも触れています。
そのため話の流れが大いく違い、それが面白さにも繋がっていました。
これまでの話と絡めた上で、その面白さも解説していこうと思います。

鎧武らしさの要素

これまでのジオウは基本的にオリキャスは話を盛り上げるエッセンスとしつつも、元作品のライダーらしさはストーリー構成にその要素を入れてきた。
特に前回のオーズ編は『欲望』という大きなテーマ性が太い根っことしてあるため、オーズらしさというものは出しやすかったと思う。

仮面ライダー鎧武のテーマ性は平成ライダーの中でもかなり複雑で、二話で鎧武らしいストーリーを作るというのは結構難しいと思っていた。
例えば、鎧武らしいストーリーといえば、多くのライダーが陰謀ひしめき合いながら、戦国時代のように覇者を目指すことだろう。
これをジオウのストーリーを軸にしながら、二話で表現してやるのはかなり無理がある。

そのためか、今回はかなり随所にわかりやすい形で鎧武らしさを入れてきたという印象だった。
その最たるものが鎧武アーマーだろう。

空から大きな鎧武の顔が降ってきて、ジオウに被さり装着する。
これは今までの流れと大きく変わる装着だ。

そしてその突然の事態にソウゴもかなり動揺していた。
これは鎧武序盤の視聴者の気持ちにかなり近い。

序盤で大きなフルーツがライダーに被さり変身する姿は、かなりシュールかつ大胆でネタっぽい。
視聴者は流石東映インパクト重視過ぎるとドン引きするか、爆笑するかを迫られる。
バロンの初変身とかもう完全に笑いを取りに行っていた。

ニコニコ動画でもランキング上位を普通にかっさらっていったくらいだ。
あの衝撃をジオウで再び思い出させてくれるのは面白かった。

鎧武のアーマー被ったままひっくり返りジタバタする様や、花道オンステージをオンパレードと言っちゃうジオウらしさもいい感じにマッチしている。
しかもオンパレードという間違いが、そのままタイトルやストーリーの構造と被らせているという発想も意外性があって良かった。

ちなみに体がライダーの顔面になるアーマーは、鎧武だと劇場版の一号アーマーと同じだ。
気付いた人はその懐かしさに浸れる。

もう一つ序盤からの大きな要素として、鎧武といえば主人公の葛葉紘汰。
そして紘汰といえば神だ。
檀黎斗神とは違う、非の打ち所がないマジもんの神である。

この神様、アーマーが継承されて歴史改変された後で普通に介入してきた。
歴史改変の力を完全に上回っている。
全てのライダーを継承して王になるのがジオウなのに、普通にそれより上位種がいるということになる。神スゲー。

ディケイドなら世界の破壊者なのに、ディケイドより強いライダーがいて普通に返り討ちにできるが如き所業だ。
まさに世界観ブレイカーだ。
そういえば神は劇場版でも地下からドライブのベルトさん回収してきたので、世界観ブレイクはこれが初めてではなかった。

ただこういう葛葉紘汰の扱い方は問題もある。
明確に時間改変をものともしないジオウより強い存在を出してしまったら、後々の展開に矛盾が出てしまう可能性がある。
要するになんで紘汰神出てこないの? ていうか、あいついれば解決するよねこれ。みたいな話が出てきやすくなる。

ディケイドでも、全然変身しないユウスケが何でお前付いてきたんだよと視聴者に突っ込まれることが結構あった。
それと似たようなものだが、客演という性質上レギュラーだったユウスケと違って、本当にヤバいタイミングでも出てこない可能性が高い。
後々のストーリー的な矛盾面で心配になってしまう。

とはいえ神様の要素は鎧武にとっては重要であり、その存在感はかなり大きい。
未来の記録を持つウォズですら、完全に想定外の事態となっており唖然としていた。
知らないうちに継承が終わっているというショックも大きそうな反応だ。
まあ、その継承事態、魔王自身に邪魔されまくっていたけどネ!

鎧武アーマーは頭から被る要素を強調していたが、アナザー鎧武は変身時に武器の刀から果汁が滴り落ちる演出が入っていた。
オレンジを模した武器と、鎧武変身時の果汁が飛び散る演出を上手い具合に合わせている。
この辺はいつも通りのアナザーライダーだけど、演出がアーマーの補填関係みたいになっていて楽しい。

また今回は特徴として自由にクランクを開けてヘルヘイムの森へと送り込む能力を使っていた。
ヘルヘイムの森という異世界もかなり重要な鎧武要素である。
相変わらずアナザーライダーは、能力が本家より使い勝手いいのに戦闘力はいまいちな存在だ。

他にもアナザーライダーの正体がチームバロンのメンバーで、駆紋戒斗にチームから追い出された男だった。
なお、Vシネマの『仮面ライダーデューク&仮面ライダーナックル』でも敵は戒斗から追放された元メンバーだ。
まさに歴史は繰り返す。

ダンスの曲が『Never Surrender』なのも懐かしい。
ただ、あれは駆紋戒斗のキャラソン要素も強いので、本人がいないと結構違和感もあるんだけど……。

今回はストーリー構成面は時間逆行を使っていてジオウらしさが強い。
その分、鎧武の重要な設定をジオウ世界に反映させることで、鎧武らしさを演出している印象だった。

キャラクター性における第1話とのリンク

第11話のストーリー構成は全体的に見て、第1話を意識している要素が強いと感じた。

タイムマジーンを使って時代をいったりきたりするのは、完全に第1話でやっていたことだ。
まだ十話なのに結構懐かしく感じる。
そういえばタッチパッドから昔のお金が出てくる演出が斬新で面白かったけど基、本的に行き来する時間全部現代なので使い所がないよね。

ソウゴが時間移動に関して振り回されるのも第1話であったことだった。
今回振り回しているのは未来のソウゴ(たった三日後の自分)だけど。

ちなみに第1話以来にツクヨミも大活躍している。
ゲイツの出番が少ないと相対的にツクヨミの出番が増えるのだと証明されてしまった。

思い起こせば白い服に黒髪ロングヘアで清楚な印象を与えるツクヨミだけど、キャラ的には結構アグレッシブでコミカルで可愛い性格をしている。
久しぶりにソウゴの背後から声出して強引に話を進める展開も見れたのでちょっと嬉しい。
ずっと裏方でソウゴとゲイツのサポート役だったので、こういう初期のキャラ性を忘れていた。

第1話ではないけれど、ウォズも妨害によってソウゴからゲイツを遠ざけるという作戦をしっかりと遂行している描写があった。
そもそもゲイツがソウゴから離反した根幹の理由は、ウォズの妨害工作から始まったものである。

ただしゲイツの地雷を踏み抜いたのはソウゴの檀黎斗への寝返りなので、どうしてもソウゴがやらかしたという印象が強い。

ゲイツも和解を捨ててジオウを倒すという意思は、まさに最初の目的だ。
今は迷ってこそいるが、初心に返っている事実には変わりない。

全体的に見てソウゴの人間関係が初期に近い状況へと戻っている気がする。
この人間関係がグルグル回っている感は仮面ライダー龍騎を思い出すなあ。
ジオウは人間関係の変化についても結構複雑な物語だ。

ソウゴとゲイツが成長する意義

鎧武の根幹にある要素の一つとして、大人になりきれない子供達というテーマがある。

見かけだけ変身して大きな力を手に入れても、それだけでは本当に変わったことにはならない。
中身が成長して人は初めて大人になれる。
最初は変身できたことにはしゃぎ回り、空回りばかりしていた紘汰だったが、ラストでは呉島貴虎に『変身だよ!』と後押しをする程に成長していた。

駆紋戒斗も同様で、最初はただ強くあることに拘っていたが、強さを求める理由や信念は戦いが激化することで目に見えて強くなり芯が通っていった。
(それ故に最後まで紘汰と手を取り合えず、死しても自分の道を貫き続けた)

ソウゴはジオウの力を手に入れたが、それだけで本当に中身まで王となれるわけではない。
それ本人も自覚していて、最善の魔王になる勉強のため、わざわざ檀黎斗王の配下となっていた。
今回も王の在り方を『これで本当にいいのか』と紘汰(神)に問われて、解決間際だった事件なのに時間を戻ってやり直している。

王は一人じゃなれないという助言も、実は(時間軸ではなく)ストーリー要素的に巻き戻っている。
ソウゴはこれころ魔王の真骨頂と言わんばかりに、周囲の者達を利用して事件を解決する立ち回りを見せていた。
これはゲイツが焦り、ウォズがウォッチ継承していないのに魔王の成長を大喜びしていた。

ソウゴ自身、普通の人達を民という男で、王を決めるのは皆だと言っている。
このままだと単なる焼き直し感があるので、どういう形で収まるのかは楽しみだが、紘汰と関わることで王の在り方をまた一つ学ぶだろう。

もう一つはゲイツの成長だ。
ヘルヘイムの森に送られたゲイツは駆紋戒斗と出会った。
平成二期のめんどくさい二号ライダー二人の対面だ!

歴史を改変されても強者であろうとする戒斗は、ゲイツを弱者判定した。
ゲイツの何が弱者なのかはまだハッキリしていないが、ゲイツは状況的に自力でヘルへイムの森から脱せねばならない。
戒斗と共に森から抜け出すことで、ソウゴよりわかりやすく一皮むけてクジゴジ堂に戻ってきそうな気がする。

ウォズはゲイツが魔王の誕生には全く関わらない存在だと主張している。
それは言い換えると、ゲイツの存在はイレギュラーであり、ソウゴのオウマジオウ化を妨げると言っているに等しい。
つまりゲイツは本人が考えているよりもソウゴが最善の魔王になるための重要なキーになり得る。

それと一つ疑問なのだけど、駆紋戒斗はどうやってヘルヘイムの森で五年も生き残ってこれたのだろう。
ヘルヘイムの森はあってインベスもいるということは、あそこには食べるとインベス化する果実もあるはずだ。

ヘルヘイムの森では、鎧武劇中だと記憶の限り他の食べ物は登場していない。
あれを食べずに、しかもベルトなしで、戒斗はどう生き残ってきたのだろうか?

紘汰の神化と同様に御神木と同化していた方の戒斗が実はゲイツを手助けしていた
なんて展開を密かに期待してしまう。
それならそれで、5年も彷徨っている駆紋戒斗は何処に行ったんだよという話なのだが。

御神木との関わりがなくても、アナザーを倒せば一時的に歴史改変が戻るルールで、バロンとゲイツが共闘してインベスと戦う流れは十分にあり得る。

紘汰もわざわざ歴史改変後と神を両方登場させているので、後編は前者の紘汰が活躍するだろう。
次週は鎧武とバロンの登場にも大いに期待したい。

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