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ゼミ生の皆様こんにちは、語屋アヤ(@ridertwsibu)です。
最近、色々と忙しすぎて、ブログを書くまとまった時間すらろくすっぽ取れない状態でした。
これはヤバい。とりあえず時代の流れに取り残されずサクッと書けるネタはないものか……と焦っていたら久方ぶりにツイートが4桁規模でバズりました
ツイート自体は仮面ライダー作品推すための出オチネタでしたが、あれこれ考えたら面白くなってきたぞ。これだ! となったわけです。
おかげでこの記事自体は、そこそこのボリュームでありながら一日で一気に書き上げられました。
現在のトレンドは間違いなく温泉むすめですね。
Twitterで自称フェミニストの方々があれやこれやと言い出した一件です。
はい、よくあるやつですね。
結局は噛み付く対象の知名度アップイベントになるところまで同じです、
これ自体は『温泉むすめを本当に応援したいなら温泉行け』で終わりなのですよ。
実際にオタクが温泉に行って写真撮ってSNSにアップすれば、温泉宿側には利益・宣伝が両立します。
売上と知名度がアップすれば、今以上に温泉むすめ関連の新しい企画も動かしやすくなるでしょう。
推し活とは金を落とすことと見つけたり。
それでも自称の方々はとにかく噛み付く内容というか粗を見つけたい。
とにかく見つけたい。何が何でも見つけたい。
悪人(と自分が思うもの)を貶めるためならば、悪行に手を染めることすら厭わぬ精神(ただし自分の悪行には気付かない)!
そうやって発見したのが今回のお題。
温泉むすめを描いている絵師様の一部が、同じ名義で成年向けイラストを描いているという案件です。
詳細はトゥギャザーでまとめられていましたが、現在は非公開の状況です。
内容は本ブログのタイトルほぼそのままなので、読む必要性は特にありませんし、当記事内でだいたい説明しております。
温泉行かずにこれを取り上げるのは、温泉むすめ云々よりも、この件自体が割と興味深かったからです。
自称の方々の主張は正しいのか。仮に間違っているとして、何故この主張は生まれたのか?
単純なTwitterのフェミニスト云々以上の面白い着地ができたので、あえて語ってみることにしました。
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名義を変えるのはマナーなのか
自称の方達にとっては、『成年向けのイラストレーターは、一般向けの仕事を受ける際は名義を変えるのがマナー』らしい。
この話によく出てきたのがかの日本における超伝説的絵師様、葛飾北斎である。
その伝説度合は、剣豪で言えば宮本武蔵に相当する人物ではないだろうか。
そして葛飾北斎は成年向けのイラストも手掛けていたことで有名だ。
あまりに有名過ぎて、FGOでは触手を描くために邪心に魂を売ったことにされてしまい、サバフェス(実質コミケ)に成年向けサークルで参加している。
葛飾北斎系のツッコミはインパクトがあり、ネタとしては大変面白かった。
とはいえだ。そんなに大昔を引き合いにしても、それはもう当時と現代に文化の差があり過ぎて、論じる意味はあまりないのでは? と個人的には思う。
本件における論点は、マナーが現代に実在するのか。
超有名どころでは既に出ているFGOをこと『Fate/Grand Order』である。
何かしらイベントがある度にTwitterのトレンドを席捲しており、スマホゲームでも現在トップクラスの人気を誇る一つだ。
これ自体の原点『Fate/stay night』がまず成年向けゲームだった。制作会社『TYPE-MOON』も当時から名前を変えていない。
別に隠しても誤魔化してもいないので、過去にFGOの生放送にてネタにもされていた。
(そしてそんなの全然関係なく何度もアニメ化や映画化がされている)
イラストについても、現在進行形で成年向けをやっている有名絵師様が同名義でお仕事している。
例えばサークル「絶対少女」のRAITA氏。
シナリオではかつて原点のシナリオを担当した那須きのこ氏も執筆に参加している。
こう事象は、当然ゲーム業界だけの話ではない。
今年で50周周年を迎えたルパン三世は、現在週刊少年チャンピオンにてルパン一味が異世界で大暴れする漫画を連載している。
その作画担当の人も同様だ。
『君の名は』や『天気の子』で一気に知名度上げた新海誠監督も、あまり知られていないだけでその例に漏れない。
この辺はもう、少年少女を対象とした一般向け作品の中でもど真ん中だろう。
さらに、かつてメイン視聴層が少年少女通り越して、男児女児と言えるニチアサの仮面ライダーもだ。
成年向けゲームを発売しているブランド『ニトロプラス』にてシナリオを担当している虚淵玄氏は、仮面ライダー鎧武のメイン脚本を担当した。
サブ脚本には同社の鋼屋ジン氏も参加している。
ニトロプラスの名前自体が堂々とクレジットされていたので、こちらも伏せる気など毛頭ない姿勢だ。
そもそも、レイティングは映倫やソフ倫などにより、きちんと誰もがわかる形で設けられている。
こういったゾーニングは人物単位ではなく作品単位で行われているのが正しい在り方だろう。
ちなみに、作品単位で語るなら、温泉むすめに参加したイラストレーター様方は個人の作品はきちんと発表の場をゾーニングしているので、本来は何ら問題がない。
むしろ自称の方々がそれらを勝手に表へと持ち出して発表した方が、この場合は問題ではないかという意見もある。そりゃそうだ。
こんなの名前さえだせばすぐに確認できる程度のことなので、わざわざイラストを晒すのは、悪行として強調する意図が透けて見える。
これぞ他人を貶めるためなら自分の手を汚すことも厭わぬ精神!
結論。自称フェミニストが語るマナーは、自分がマナー講師となって勝手に唱えだしたレベルの代物である。
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