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仮面ライダージオウ 37話『2006:ネクスト・レベル・カブト』

ゲタゼミ生の皆様こんにちは、ゲタライド(@ridertwsibu)です。

カブト編だ! 加賀美だ! 地獄祭だ!
ウォッチ集めも残すところ後三個で地獄兄弟の登場です。

ドロリ濃厚が過ぎて賛否両論もあったキバ編。
次からいきなり元のテンションに(視聴する私が)戻れるのかと心配していたのですが、ここで皆大好き地獄兄弟の復活です。
次回予告の段階で私のテンションは何の問題もなく保たれました。

人気過ぎてディケイドで再登場。
ゲームでもちょくちょくやってくる。
なんだったらカブト本編終了後に、カブトと同じぐらいあちこちで見かけている記憶があります。

S.H.フィギュアーツでも当然のように真骨彫。
私の部屋でも二人並んで立ってます。
何気に初めて買ったフィギュアーツで、それくらい地獄兄弟は大好きなんですよ。

ギンガで隕石落とした次にカブト編は上手いというか、完全に逆算して作っている感じですね。
キバ編ではどうやっても仮面ライダーギンガに関わる設定は拾いきれないので次に回したのでしょう。
『仮面ライダーカブト』を知らない人には隕石の繋がりはよくわからないと思うので、今回の予想と考察ではその辺りも踏まえて解説を入れましょう。

そこ以外にもオリキャスをメインにしたカブト元ネタの魅力や、それがジオウにどう絡んでくるのか。
色々と語ってまいりましょう。

仮面ライダーギンガとカブトの繋がり

昨今で言うならSF要素の強いライダーと言えば仮面ライダービルドがまさにどストライクだろう。
日本列島を巨大な壁で三つに分断するという完全に現実から乖離させた世界観だった。

平成ライダー一期で最もSF色が強く押し出されていたのが『仮面ライダーカブト』だと私は考える。
カブトの世界観はシブヤに巨大隕石が落ちて街は壊滅。
そこからワームと呼ばれる大量の地球外生命体が出現した。

ワームはただ人間を襲い命を奪うだけでなく、人間そのものに擬態する能力を有している。
記憶ごと完全にコピーして日常へと溶け込むため、人間状態で見分けを付けるのは非常に難しい。
(サーモグラフィーやアンチミミック弾など道具を使えば可能ではある)

ワームはコピー元の人間を殺害して社会に溶け込んでは殺戮を繰り返していく。
侵略者という意味ではまさにエイリアンやインベーダーと呼ぶに相応しい怪人達だった。

というわけで『仮面ライダーカブト』を知る者からすれば、隕石に乗って宇宙から何かがやってくるなら真っ先にワームを思い浮かべるだろう。
そのため仮面ライダーギンガも、隕石で飛来してくるならカブト編でやれよ! 系のツッコミは非常に多かった。

そして視聴者達のツッコミをあざ笑うかのごとく、仮面ライダーギンガ以降も隕石は止まらずカブト編へと突入していくのだ。
カブトの世界では隕石の影響でシブヤは壊滅しており、ジオウの世界観と矛盾が生じる。

これまでのジオウではこの手の世界観矛盾はアナザーライダーとジオウの歴史改変現象によって切り替わっていた。
しかし今回は実際にワームが飛来してソウゴが戦う流れだ。
カブト編はこれまで以上にレジェンドライダーそのままの世界観へと踏み込んでいる。
またも現れた門矢士が指摘した時空の歪みは、そのことを指していると考えられるだろう。

つまり仮面ライダーギンガもワームも同じ時空の歪みが生んだものであり、本来のオーマジオウ時空でも恐らく存在しなかった歴史だ。
ソウゴはオーマジオウの未来に近付いていながら、辿る道筋は本来のルートと異なる状態へと突入した。

まあ、オーマの日を過ぎてもオーマジオウになれていない時点で、歴史は歪みまくっているのだけど。
世界の破壊者……というか世界の査定者と化した士は今の状況をどう判断するのだろうか。

地獄兄弟がレジェンドライダーとして復活

声だけではない。
13年ぶりにオリジナル・キャストによってレジェンド仮面ライダーキックホッパーとパンチホッパーの復活だ!
物語後半は地獄兄弟のフリーダムな行動とエキセントリックな台詞が特に有名で、物語の盛り上げ役として大人気だった。

兄、矢車想については顔が変わってない。
本当に誇張なくほとんど変化がないのだ。
ブレイド編の相川始もあまり変わっていなかったが、それ以上である。
13年経って個々まで変化がないとか、どれだけ維持し続けてきたの?

そして弟の影山瞬は……え、誰?
13年の時を経てすっかりメタボ化しておられる。
なお、13年前の影山は今と比べて明確にスリムで、顔立ちは可愛い系。今よりずっと弟感のあるイケメンだった。
正直、顔が変わったとかメタボったことよりも、あの弟感が消失したことが一番残念だ。

影山役の内山眞人氏は当初、自分の出番はないだろうと思っていたらしい。
それも仕方ないことではあり、影山はカブト終盤でほぼ死亡と同等の展開で物語から退場した。
明確に死んだとはされていないが、ファンも演じていた内山氏もこれは死んだなと思うようなラストだった。
(結構外道な行為を繰り返したので、この最期は仕方なかった)

それがまさかのオファーを受けてダイエットに励んだらしいのだが、撮影までは一ヶ月半しかなく肉体面での役作りは間に合わなった。
あまりの変わりっぷりに、ネットではアナザー影山というあだ名まで付いてしまっている。もう辞めたげて!
相対的に兄貴が変わらな過ぎてより強調される結果にもなってしまった。

さて、次回予告では矢車想こと兄貴の姿は見えず、影山がアナザーカブトと組んで動いているようだ。
影山という人物は一言でいうと小物である。
良いのか悪いのか、小物感の雰囲気については維持できているようだ。

主体性がない割に自己顕示欲が強い。
そのため自分の実力を他人に認めさせたり、地位を維持したりに必死なのだが、そのための手段は選ばない外道でもある。
けれど大概は結果が伴わず、人としての器も小さいので人望もない。
結果として人生どん底まで落ちて、最後に見捨てず拾ってくれた矢車を兄貴と慕い行動を共にしていた。

一応二人で行動するようになってからはフリーダムに動き回っていたが、基本ワームを倒すために行動している。
兄貴とツーマンセルなら、最後は幹部であるカッシスワームを倒す活躍も見せていた。
二人のコンビネーションによる同時攻撃シーンは必見。

ただし兄弟となっても根っこの性格はあまり変わっていない場面も多々見られた。
勝手な行動してちょくちょく喧嘩もしていた(矢車がやらかしたこともあるので一概に影山ばかりが悪いとも言えない)ので、また何かしらの理由でアナザーカブト側についても不思議ではない。
そもそも謎の復活を遂げている時点で、それを理由にアナザーカブト側へとついた可能性もある。
もしくは姿の見えない矢車がアナザーカブトの可能性もまだゼロではない。

その矢車についても、ネガティブ思想でアクティブな行動を起こすため、かなり気まぐれで読みにくい。
ただ何やかんやでそんなに悪い人間ではなかったので、ワームやアナザーライダー側に付くかどうかは微妙なところである。
(ディケイドでは大ショッカーに協力することもあったので、やっぱりよくわからない……)

ジオウにおける加賀美と天道

もう一人のレジェンドライダーは仮面ライダーガタックこと加賀美新。
『仮面ライダーカブト』においては、もう一人の主役と呼んでも差し支えない人物だ。

主役の天道総司が完璧超人型の主人公なのに対して、加賀美は努力型の熱血漢だ。
物語の『共感できる視点』としても存在していた。
天の道を往くと豪語する天道が拓いた道を、加賀美が全力で突っ走る。
そんな関係だったので、加賀美がいるといないのでは、カブト編におけるカブトらしさは大きく変わるだろう。

加賀美の姿格好は年相応に変化した感じだが、雰囲気は当時とあまり変わってなさそうで嬉しい。
ジオウ編でも加賀美はソウゴ達と行動を共にするようだ。
時空の歪みについても、ソウゴ達と加賀美の認識差がヒントになると思われる。

さて、その場合気になるのが天道の立ち位置だ。
レジェンド出演しないのはほぼ確定しているので、天道が直接出てくることはまずない。
ただその場合、天道が何処でどうしているのかは気になる。

響鬼編ではヒビキさんが不在で、何処にいるのか何をしているのかの情報は作中で全然なかった。
(襲名云々の話になっているので恐らく引退していると予想はできる程度)
そのことがストーリー展開を一部曖昧にする要因となっていたので、カブト編はその辺りも詰めておいてほしい。

ただ、天道総司というキャラクターはレジェンド出演無しでも登場させるのは比較的楽な方ではある。
フォーゼ編では福士蒼汰氏が如月弦太朗として出演することはなかったが、後ろ姿などで本人がいるような演出をしていた。
これは学ランやリーゼントなど、弦太朗にはわかりやすい記号が多いためだ。

天道もこのタイプで、作務衣姿と人差し指を天へ向けるポーズ、そして線の細い身体が揃えば、とりあえずは天道に見える。
顔は逆光で隠せばいい。太陽自体が天道を示す一つのシンボルになるので問題ない。

また変身後のカブトも、シャープなデザインとスタイリッシュな動きから、天道という人物と非常にリンクが強い
上記のポーズを取ってから変身して戦えば、とりあえず天道がそこにいて戦っている感は出せるのだ。
後は登場タイミングを36話の後半で、加賀美がピンチの時にすれば完璧である。

レジェンドなのに扱いが悪い?
いいえ、自分が歌っている挿入歌が初めて流れる回で敵に負けて死亡し、カブト強化フォームお披露目の引き立て役になる男なのでこれは原作再現……。紛うことなき原作再現だ……ウンメイノー

言いたい放題だけど、実際そんな感じの役回りだったので仕方ない。
(おかげでガタックにおける戦いの神という異名までネタと化していた)
むしろ加賀美が体を張ることで、二人の友情や信頼関係は構築されていったと言っても過言ではない。
加賀美はやられてこそ本領を発揮する。そして何度やられても立ち上がるからこその加賀美なのだ!