仮面ライダージオウ 24話『ベスト・フレンド2121

どうも、ゲタライド(@ridertwsibu)です。

白倉Pはジオウ24話は一つの到達点になると語っていましたが、想像の斜め上な展開になりました。
しかし、今回の話が出たことで納得のいく部分も多く出ています。

前回の感想にも書いたよう、もっと仮面ライダーキカイの世界観について触れるのかと思ったら、全然違う方向に急展開していきました。
同時にキカイ編をラストに持ってきた意味と理由はある意味とても納得です。
キカイの能力で一般市民洗脳するゲス行為も、白ウォズのキャラがここまで育てられた結果、違和感が全くない!


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また、前回は見えにくかったツクヨミの心情が今回の話でかなりわかりやすく描かれていましたね。
一部では手のひら返してヒロイン力が落ちたとも言われていますが、私はむしろ一番フラットかつ常識人的な視点でソウゴの危険性について触れている存在だと考えています。

そして、遂にミライドウォッチが揃ったゲイツリバイブとオーマの日に起きる『選択』について。
明らかになったソウゴの特殊能力は、この二つともすごく密接に結びついているのでは?
今回は話の核も交えながら、ジオウが行き着いた到達点の本質を考察していきましょう!

ツクヨミがソウゴを恐れる本質とは

ツクヨミは前回からソウゴに対する反発がかなり強くなっている。
これまでソウゴの人柄を見込んで味方していただけに、視聴者サイドだと困惑も強いというのは前回の感想で書いた通りだ。

昔のツクヨミはソウゴは善人だという安心感が、思考の柱としてあった。
今もソウゴの人格に対する信用はあるだろう。

しかし、『ソウゴなら大丈夫』というツクヨミの安心感は、ミラーワールドで己の闇を認めジオウⅡになったことで幻想だったのだと悟った。
しかもオウマジオウが持つ力の一つ、時間の巻き戻しを行使する姿を見ている。

元々ツクヨミの視点だとオウマジオウは世界人類の半分を滅ぼした危険人物だ。
これまでの信用が崩れたことで、オウマジオウの危険性を意識した。
それによってツクヨミが掌返した薄情なヤツだと考える人をTwitterでもちょいちょい見かけたのだが、あくまでもそれはきっかけに過ぎない。

ツクヨミはソウゴを『怖い』と言った。
恐怖の感情とは『目に見える恐怖』と『不明の恐怖』がある。
この二つは似ているけれどプロセスが違う。
前者は信用や信頼で克服できる。

例えば、ライオンと同じ檻の中で過ごせと言われたら、『こいつ人には襲いかかりませんので安心してください』と言われても普通は『本当に大丈夫?』と不安から恐くてたまらない。
しかし、生まれたての頃から育ててきて家族同然の存在なら『こいつが自分を襲うわけがない』と信じて檻に入ることができてしまう。

目に見える恐怖に対する信用は、既にソウゴとツクヨミ達の間で築けている。
逆に一旦抱いた情をいきなりゼロにする方が難しい。
こちらはゲイツが完璧なお手本だ。

また『目に見える恐怖』は当事者がいなければ恐さは激減する。
オウマジオウが恐いと言っても、実際にオウマジオウが目の前にいるのといないのでは恐怖の大きさは全然違う。

『オーマの日』という明確な審判のタイミングがあえうため、少なくともソウゴがいきなりオウマジオウに豹変して襲いかかってくる可能性は限りなく低い。
なので、ソウゴがオウマジオウになるかもしれないから信用できないだと、いきなり怖いと言って排除思考一色になる理由としては弱い。
また信用問題が理由なら、叔父さんの話を聞いて、ソウゴがツクヨミを助けて時間を戻した時点で多生なりとも心は揺れているはずだろう。

だが、後者の『不明の恐怖』だと話は大きく変わってくるのだ。
人間は未知の存在を怖れる。
オウマジオウ恐いがライオン恐いの部類なら、こっちは幽霊怖いの部類である。

そもそもジオウの力やダイマジーンはある意味純粋な物理火力だが、タイムマジーンを介さないソウゴ単身の時間操作はもはや超常現象に近い。
時間操作はタイムジャッカーも使用しており、元々非現実的でわかりにくいため喩えを変えよう。

ライターやバーナーを使わず手から火を出して物を燃やす人間が突然現れたらどうなるか。
ほとんどの場合、その人物の性格や人となりより先に、発火能力に注目するだろう。
そして、その能力がトリックではなく本物だと知ると不安感や恐怖心を抱く。

この恐怖心は自分の常識が侵されることに対する恐怖だ。
人はその個人の人間性より先に、未知の事象に恐れる。

体から火を出す人間は異常であり、科学では説明できない。
完全に自分の理解を越えた存在は、ただそこにいるだけで人は現実感を失い恐怖する。
今自分のいる世界という安心が崩れ、不安が押し寄せてくる。

ツクヨミの感じている恐怖はこちらの方が近しい。
ソウゴという個人が恐いのではなく、ソウゴの覚醒した力にこそ恐怖している

しかも予知夢と夢を現実化させる力に至っては、ソウゴも無自覚に発動させていた。
未来のオウマジオウだからという曖昧な理由を取り払えば、ソウゴの力は理由もプロセスも一切不明で、ゆえにコントロールも不能。

というか、遥か未来の出来事を夢に見ただけで確定させる上に、現在にも影響与えるとか滅茶苦茶にも程があるだろう。
今後も同じようなことがポンポン起きるかもしれず、それどころかまったく別の異常事態が起きる可能性だってある。
不明とはそういうことであり、直面している側からすれば、何も感じない方がどうかしている。

ソウゴ怖い。何これ意味わからない怖い。
むしろこんな現象目の当たりにして、何でゲイツは平気な顔してるの?
このままソウゴ放っておいたら、これ以上何が起きるか誰も想像できないんだよ?
お願いだから早く決断して!

っていうのが、ツクヨミの感情なのだと考察してみる。
冷たいどころかしごく人間的だと思う今日この頃。

ソウゴの危険性に近いのはアマゾンズの溶原性細胞

先程まではツクヨミ視点から見たソウゴの能力だった。
今度は設定や世界観からの視点で考察してみよう。

ソウゴは機械に人間が支配されディストピア世界で、仮面ライダーキカイが人間達をヒューマイズから守る夢を見ていた。
同時期にアナザーキカイが出現。
ジオウⅡでも倒せないため、ソウゴは夢の世界でアナザーキカイの攻略法を探す。

そして割と脈絡なく出てきたパスワード入力によって、キカイのミライドウォッチを作り出すことに成功。
ウォズが『フューチャリング キカイ』となりアナザーキカイを撃破。
しかし予知夢だと考えられていた未来は、ソウゴの未来を創造する能力によって創りだされたものだった。
ここまでのストーリーの根幹すら揺るがす事実の発覚だ!

ソウゴが王を目指すきっかけとなった事件は『オーマの日』と思われる夢をみて、そこで王になって世界を破滅から救う使命がるとを告げられたためだった。
当初は誰が見せている夢なのかが重要だと思っていたが、ソウゴの能力が明らかになった今だと『オーマの日』と『王になることを告げられる夢を見た』こと自体が重要になってくる。

未来を創造する力を持ったソウゴがオーマの日を夢に見ているのなら、まさにソウゴが原因で世界が滅びると言っても過言でもない。
無論、ソウゴには悪意もなければ、オーマの日は自分が元凶という自覚すらない。

ただそういう夢を見てしまっただけ。
ただそれだけで世界が滅ぼす原因になる。
まるでアマゾンズのシーズン2で、溶原性細胞を持って生まれてしまったがために殺された千翼のようだ。


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少なくとも、現段階で2121年はソウゴが原因で人間がキカイに支配されるディストピア世界になっており、オウマジオウが支配する2068年よりも酷い有様だ。
こんなことがたまたま見た夢で今後ポンポン起きてしまうかもしれない。
理不尽ではあるが、未来を守るため倒されるに足る理由は十分にあると言える。

これがアマゾンズの世界なら、ソウゴは確実に悠と仁に命を狙われていただろう。
平成仮面ライダーにアマゾンズが含まれてなくて良かったね!
なお、この二人どちらも主人公繋がりだ。

なお、仮面ライダーキカイがソウゴによる創造の産物ならば、パスワードで機能が停止する急展開もソウゴがそうだと思ったからそうなったで論理的な説明がつく。
レントがソウゴのことを知っていて、BFFだと言ったのもソウゴが無意識下でそういう世界にデザインしたためだろう。

もう一つ重要なことは、ソウゴの未来創造はまだ完璧ではない。
パスワード機能は具現化できても、仮面ライダーキカイとアナザーキカイではパスワードの内容が違った。
アナザーキカイは仮面ライダーキカイよりも、ソウゴの持っていたオモチャ側に寄っている。

ソウゴが夢に見た追試の問題も、追試の追試として出てきた。
ソウゴの夢と創造の能力にはブレがあり、力としては決定的ではない。
力の不安定さは、オーラにウォッチを奪われかけたような危険性を伴うが、もう一つ重要な側面を持っている。

OPでオーマの日が『勝ち取る』のではなく『選ぶ』である理由

ジオウⅡの力を得てから、ソウゴの力は一気に覚醒し始めている。
未来創造に並んでヤベーイのが時間の巻き戻しだ。
ちなみにジオウⅡ自体もアナザーリュウガを圧倒して、設定上は山すら切断するパワーを有している。
まさにジオウサイキョウ!

ソウゴとジオウⅡの力を合わせたら現段階でチートとしか思えないが、ゲイツリバイブになったとして、こんなのどうやって勝つんだよってツッコミたくなる。
だが実のところゲイツリバイブこそが、まさに対ジオウⅡの決戦兵器なのだ。

ソウゴは本編内でキカイ以外にも仮面ライダーシノビの夢も見ていた。
当初は予知夢扱いだったシノビの夢だって、今となってはソウゴが見たから創造されたライダーの一人である可能性は否定できない。

この段階でミライドウォッチのライダーは三人中二人がソウゴによって創造された存在だ。
加えてシノビとキカイ、そしてクイズも変身アイテムとデザインは異なるが、同じライダーベルトを使用している。
こっちは単純に経費削減のためかもしれないが、未来ライダーには明確な共通点がいくつもあるのは確かだ。

しかし、未来の仮面ライダーはオウマジオウがゲイツリバイブによって倒されたことで、仮面ライダーの歴史が続いたから生まれた特殊な存在だ。
ソウゴは魔王になる運命ならば、ソウゴによって未来のライダーが創造されるのは矛盾している。
そして前述した未来創造の不安定さこそが、今の状況を生み出している原因ではないだろうか。

仮面ライダーキカイに都合よくパスワード機能が付与されたように、無意識以外にもそうあって欲しいという意思が未来を創造している。
追試の夢を見たのも留年したくないという感情が見せたと考えられるだろう。
もっと言えば仮面ライダージオウですら、王の力を欲したソウゴの気持ちが形になったものかもしれない。

未来の分岐が始まったのはソウゴが仮面ライダーシノビの夢を見た夜と、タイミングは一致する。
ソウゴがシノビの夢を見る少し前に、大きな事件があった。
そうソウゴがオウマジオウと初めて出会い、魔王になることを一度は放棄した事件だ。

あの時、ソウゴが再び王を目指すようになったのはゲイツの説得があったから。
ゲイツはもしソウゴが最低最悪の魔王になってしまったら必ず倒すと約束した。
この約束はソウゴにとって、とても重要な保険なのだ。

とはいえ、約束した時点ではゲイツはとてもじゃないがジオウを倒す力は持っていなかった。
オーズ編ではサシで戦い敗北して、その後もディケイドウォッチで差はむしろ広がっていた程である。
けれども、約束を叶えるならゲイツはジオウ以上に強くならねばならない。
ゲイツがジオウを倒せるという安心感がなければ、ソウゴは魔王を目指せないのだ。

そのためソウゴは心のどこかで二つのことを同時に願った。
王様になりたいというこれまで通りの願い。
そして、最低最悪の魔王になったら倒して欲しいという対極の願い。
これこそソウゴとミラーソウゴのように、どちらも本心であるがため決して分かつことができない。

ゲイツリバイブが誕生したのは、ソウゴが魔王を目指すため必要なキーとして願ったためだ。
未来の仮面ライダーによってゲイツリバイブが誕生するのではない。
ゲイツリバイブを誕生させるために未来の仮面ライダーが生まれた。

その証拠となりそうな事象も出ている。
まず白ウォズの持つノートには三つのミライドウォッチが必要とあったが、どのライダーかという情報はなかった
それもそのはず。ソウゴの夢から仮面ライダーキカイが創造されたので、キカイの存在はゲイツリバイブよりも後付だ。
もし白ウォズが現れた段階で未来のライダーが確定していたら、ソウゴの創造能力と矛盾が生じてタイムパラドックスが発生してしまう。

もう一つの証拠として、ゲイツがジオウを倒す場合はソウゴが最低最悪の魔王になると決まった後でなければいけない。
ソウゴがオウマジオウになるかどうかの運命が決まるのはオーマの日だ。
ゲイツリバイブが誕生するのも同じ日だと決まっている。

オーマの日より以前だとオウマジオウになるか否かの前にジオウが倒されてしまうリスクがある。
逆に以後だとダイマジーンによる世界破滅が始まってしまう。
なんせたった七日で滅んでしまうので、少しの遅れでも大惨事だ。
これまでの情報通りだと、ゲイツリバイブがジオウを倒すタイミングはオーマの日しかない。

ジオウOPのナレーションで、オーマの日の持つ意味を語り最後に『選べ! 我々自身の未来を!』と叫ぶ。
私はこの『選べ』の意味がずっと気になっていた。
ソウゴがオウマジオウとゲイツリバイブの未来を創ったというのならば、『選べ』の意味が通る。

ソウゴには未来の分岐を作った張本人だ。
ゲイツはミライドウォッチを揃えながらも、未だにゲイツリバイブになることを迷っている。
確かに当事者である二人にとって、未来は奪うものでも勝ち取るものでもない。
魔王か救世主か、まさに選択なのだ。

後、余談だがウォズについてもちょっと思うところがある。
ソウゴは具体的な2068年の未来イメージが、に渡った短い期間しかないため知識としては薄い。
なのでゲイツリバイブの未来から渡ってきてゲイツを先導するのは、ソウゴが知る未来人の導き手ウォズになったのではないだろうかと予想している。

アナザージオウは未来の創造に対抗できるのか

物語はソウゴとゲイツを中心に回っているが、王位を狙う者としてタイムジャッカーも策を練っている。
まさかのウールを犠牲&傀儡にするとは思わなかった。

特にオーラは恐い。
ツクヨミが狂乱状態でソウゴに敵愾心燃やしているため、しおらしくウールを救いたいと協力を依頼する姿は可愛らしかった。
その後にあの堂々たる裏切りだよ!
流石にウールが憐れ過ぎる……。

タイムジャッカーは外道集団なのだけどブレがない。
作戦も失敗こそしているが、倒せないアナザーライダー路線は確かにソウゴ達を苦しめている。
とはいえ、アナザーキカイは偶然の産物であり、もはやジオウⅡにより倒せないアナザーライダー戦略も破綻した。

そしてスウォルツが出したのはまさに切札アナザージオウだ。
ジオウⅡ以前ならアーマー無しでも倒せるという欠点を抱えていそうだったが、もはやウォッチが必要なくなった今では関係ない。
またジオウのアナザーなら因果律に干渉できる能力を有している可能性もある。

オーマの日を迎える最終決戦として、これ程相応しいアナザーライダーはいないだろう。
とりあえず他のアナザーライダーがじゃんじゃん湧いてくる能力付きのようだが、その中にアナザーディケイドはいるのかは気になる。

また、他の平成仮面ライダーの中で、ディケイドはオーマの日に唯一介入できる能力と実力を兼ね備えているはずだ。
また会おうと宣言もしていたが、この大一番での再登場はあるだろうか?
と、言いつつディケイドが出るとストーリーのインパクトを持っていかれてしまう。
ジオウⅡとゲイツリバイブの決戦を優先して、今回は大人しくしていると思う。