仮面ライダージオウ 21話『ジオウサイキョー!2019

どうも、ゲタライド(@ridertwsibu)です。

今週は龍騎(リュウガ)編の後編でした。
前回に引き続き真司と編集長が登場。

二人が揃って、しかも久方振りに再開するシーンは、なんかもうそれだけでグッと来てしまう。
しかもそれが話の締めで、今回の物語を強く象徴しているのがたまらない!

前半はミラーワールドや未来の世界について設定的な話がメインでしたが、今回はガッツリストーリー性を重視しています。
おかげで前半に感じていた、ちょっとした物足りなさをしっかりと埋めてくれたのも嬉しい。

これまでのレジェンド達と異なるのは、龍騎だけは物語的に本編の後日談みたいな形式に感じられました。
今回はミラーワールドと願いの物語を思い起こさせつつも、龍騎の頃にはできなかった結論で描いています。
印象は大きく変わりますが、切り口が違うだけで龍騎のテーマは思っていたより踏襲していたのではないでしょうか。

そして龍騎のコアとなる部分が、しっかりとソウゴやゲイツ達にも結びついていました。
今回の感想と考察は龍騎編が見せようとしていた、仮面ライダー龍騎としての要素とテーマ性の結び付きを中心に語ってみましょう。

龍騎本編から繋がるテーマ性の正体

真司は最初から自らの願いを持たず、ライダーの戦いを止めようと奔走していた。
モンスターが人を襲うことを止めたい気持ちは最初から最後まで変わらない。

しかしライダーの戦いを止める意思は結構よく揺らいでいた。
真司は戦いを止めようとしながらも、戦いの目的や願いを知って躊躇うことも少なくない。

それは蓮からも本編終盤で指摘されている。
『お前はそうやって、何でも飲み込もうとするから迷うんだ』

最終的に真司はミラーワールドを閉じることが自分の願いなのだと答えをだして、息を引き取った。
真司にとって仮面ライダーの戦いは、戦いを通して願いと向き合い続ける物語でもあったのだ。

それでもリュウガとは最終的に戦って倒すことでしか決着は付けられなかった。
(劇場版のリュウガは既に何人もライダーを倒しており、客観的に見ても倒す以外に選択肢がなかった)
ライダー同士の戦いという状況からは抜け出せている分、真司は自分の闇を受け入れて前に進むことを選んだ。


ガンバライジング/ガシャットヘンシン2弾/G2-063 仮面ライダーリュウガ CP

今の真司には仮面ライダー龍騎だった頃の記憶はない。
しかし火野映司や乾巧同様、ライダーの歴史がなくとも一人の人間として成長した結果がここにある。
OREジャーナルという熱いジャーナリストの時代を経たからこそ、今の城戸真司が在るのだ。

そしてOREジャーナルが過去を背負いながら、城戸真司は大久保編集長と自ら再会して前へと進む。
龍騎の頃は迷った真司を編集長が元気付けたり発破をかけたりするシーンが幾度かあった。
長い年月を経て、今度は真司が編集長を励まし新たな道を共に歩みだすと決めた。

鏡から映らなくなっていた真司だが、水面に映っていたのは最高の笑顔。
これもまた龍騎本編では得られなかったエンディングだ。
というか真司と編集長が再会するシーンだけで龍騎ファンは否応なしに感動する!
最後の、池に落とそうとする流れとか、もうそれだけで昔を思い出して懐かしさがヤバい。

また今回ゲイツが抱えた真司を倒すという迷いは、真司もかつて味わっている。
ミラーワールドを閉じるには、神崎優衣の犠牲が必要不可欠だった。

多数のために一人を犠牲にする。
香川教授の英雄理論そのものであり、決してその決断が悪だと言い切れるものではない。
その結果自己犠牲に走ってしまうのも、どことなく蓮っぽさがあるなあ……。
ただあの時間差攻撃、自己犠牲の果て倒せたとしても、結局アナザーリュウガは復活するので意味がないのを誰か突っ込んで!

ジオウⅡがオウマジオウへ繋がる二つの理由

これまでひたすらに最低最悪の魔王を否定し続けていたソウゴは、自分にも暗い面があることを初めて認めた。
ひたすらに正しい、完全な善人は存在しない。
しかし、自分の醜い部分を直視するのは容易ではないものだ。

前回の感想でも書いたが、ソウゴは覚悟を決めたつもりでもオウマジオウ化への道を進むことに強い嫌悪感を持っていた。
今回はそれが大きく表層化している。

ミラーワールド側ソウゴの執拗な精神攻撃と、ふさぎこむソウゴは、どちらも熱演で良い葛藤シーンだった。
そこから自分の弱さを受け入れる姿勢を真司から学び、ソウゴは自らの闇と向き合い清濁併せ飲んだ上でオウマジオウにならないことを誓う。

未来の自分とオウマジオウに出会い、それでも最善最高の魔王になる決意を固めた16話から、さらに一歩踏み込んだ。
リュウガ編と平行しての強化回なのでアッサリしている感はあるものの、内容としては納得できる順当な成長が見られた。

レジェンドライダーが成長を促して新たな段階に進む演出も、それはそれで重要な要素だ。
レジェンド抜きで覚悟を決める話は既にやったので、マンネリ化も防げたと考えれば正しいのかもしれない。

結果としてオウマジオウにならないため自分の闇を認めたことで、結果としてソウゴはお馬ジオウに近付いた。
ソウゴにも闇がある。だからオウマジオウになる素養がある。
王としての度量が増して清濁を併せ飲むことを覚えた。

だがそれはオウマジオウなるべき理由があるならば最低最悪の魔王になり得る
そう言っているも同じことなのだ。
これがジオウⅡがオウマジオウに繋がる理由の一つ。
メンタル面から見た事情だ。

もう一つがジオウⅡ自体の性能である。
ソウゴはジオウⅡの力で、部分的とはいえ未来予測や歴史改変が自力で実行できるようになった。
しかもこれはオウマジオウが未来で使っていた力でもあるという。


仮面ライダー ブットバソウル/DISC-SP184 仮面ライダージオウⅡ R6

サイキョーギレイドもトンデモ性能で、剣でありながら射程は自由。
山を切り裂くことすら可能となった。
流石に最大火力の話だろうが、こんな性能で攻撃されていたのなら、威力高過ぎてアナザーリュウガが攻撃を返せなかった雑な理由もちょっと納得できる。

何よりも、ジオウⅡはアーマータイムによるウォッチ破壊を必要としない。
これまではアナザーライダーが現れて、ライドウォッチをゲット。
アーマータイムによりライダーの力を継承して倒すという流れがなくなった。

シノビ以降のアナザーライダーは、ウォッチ獲得の流れを利用して倒せない理屈を構築していた。
ジオウⅡになると、もはや倒せないアナザーライダー作りすら意味をなさないだろう。
エグゼイドレベルマックス並に、もうこれ最終フォームでも問題ない性能だよねってクラスの中間フォームだ。

ソウゴはレジェンド達の力を借りずとも、自分一人で王にたどり着ける力を得た。
今なら(コンプリートや激情態を使われない限り)ディケイドだって力負けせず勝てるはず。
そりゃあ黒ウォズだって超ハイテンションで祝うというものだ。

あえてオーマの日ではなく、前倒しでジオウⅡになってゲイツリバイブを迎え撃つ体勢を整えてしまったのも流れとしては面白い。
ずっとソウゴを信じていたツクヨミまでもが、オウマジオウを彷彿とさせる力を見てソウゴを倒すべきだと覚悟を決めた。
覚悟を決めたつもりでもまた躊躇い、未だに迷いのあるゲイツよりも男前な雰囲気があるぞ。

巨大な力を得てしまったがため、救世主の力と対峙しなければいけない理由になってしまった。
これがもう一つの、力的な視点での理由だ。

次回は未来ライダー最後のキカイ編

次のキカイ編でゲイツリバイブ誕生の条件も揃う。
今度の時代は2121年。
なんとゲイツリバイブよりも遥か先の未来からやってきた。

ついにゲイツリバイブ絡みで白ウォズが派遣されるよりも未来の時代だと思われるライダーの登場だ。
これでゲイツリバイブによる何かしらの問題などが見えるかもしれない。
いや、ここまで未来すぎると別問題が際立って全くわからないかもしれないけど。

なお、仮面ライダーキカイは『キカイダー REBOOT』がライダーとして変身する!
人気が今ひとつで本編ラストに続編匂わせたのに何の音沙汰もなく消えた存在が、こんなところで日の目を見た。

これまでは厄介だった倒せないアナザーライダー理論が崩されて、別未来のアナザーライダーはもはや驚異ではない。
条件が大きく変わった状態で、未来のライダーとどう絡みストーリーを展開させるのかはとても気になる。

また、3月にはジオウのスピンオフとして『仮面ライダー龍騎』も登場だ。
脚本は龍騎のライターを務めていた方でもあり、ファイズやキバのドロドロ鬱展開でも有名な井上氏である。
メイン自体が龍騎になるので変身は必至。
一体どのような展開になるのか、今から非常に楽しみだ。