仮面ライダージオウ 18話『スゴイ!ジダイ!ミライ!2022

どうも、最近仮面ライダーのS.H.Figuarts置き場を増やすためにフィギュアラック作ったゲタライド(@ridertwaibu)です。

今回は未来編というかシノビ編の後編でした。
あらすじから黒ウォズが困惑しているのがもろに出ていていましたね。
これまでずっとどこか余裕を持った謎の人物だったウォズの素が露になっていくのも楽しい。

そしてゲイツとツクヨミもこの激動に飲まれ新たな選択を余儀なくされました。
特に重要なのは、もう一人の主人公的な立ち位置であるゲイツです。
彼の苦悩と決断が最も物語を熱く燃やす要因だと思っています。

今回は二人のウォズとゲイツがどう軸になっているのかを根幹に考察したいと思います。

黒ウォズが真の意味で未来争奪戦に参戦

黒ウォズはこれまでオーマの日を迎え、ソウゴを『魔王=オーマジオウ』へと至らせることを目的として活動していた。
その補佐役として未来に起きる出来事を書き記した本を持っている。
これは要するに攻略本持ってプレイヤーに助言する役割だ。

ゆえに、他のメンバーとは一線を引いた場所にいた。
ソウゴやゲイツはエグゼイド風に言うならジオウクロニクルのプレイヤーなのだ。
二人は互いに別の結末を求めてゲームクリアを狙うプレイヤー。
ツクヨミはゲイツのサポート役(結果的にジオウのサポート役も負っている)だが、一緒にゲームをしているに等しい立ち位置だ。


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タイムジャッカーは立ち位置的にはプレイヤーとも言えなくはない。
だが、ゲームの例えだと本質的には怪人を繰り出すエネミーに近いだろう。

ウォズも立ち位置的にはツクヨミと同じでジオウの補佐ポジションなのだが、攻略本というチートアイテムを持ってプレイヤー達を眺めているため、明らかに立場が異なっている。

これまではたとえソウゴが歴史書にない行動を取っても、大きく取り乱しはしなかった。
ウィザード編ではその行動力を逆に賞賛したほどだ。
攻略本にもないスーパープレイに、流石は我が魔王! となっていたと考えればいい。
これはあくまでオーマジオウになるゲームクリアから逸れていないという保障があったためである。

逆に未来を大改編した鎧武編では大激怒だった。
魔王に至るまでの未来を大きく変えてしまうアドリブへの対応力はあまり持っていない証左だ。

ゲームクリアに余分なことが増えてくるとやきもきしているような場面はあった。
しかし、これもせいぜい「私の言うとおりプレイすれば安全確実にクリアできるのに!」という一段階上からの視点であり、ゲーム世界に没入している者の目線ではない。

戦いへの介入もやはり上から目線で、自分が直接話をかき回すのではなく間接的手法が多かった。
ゲイツに色々と吹き込んだり、タイムジャッカーの仲間となって門矢士を送り込んだりだ。

だが白ウォズが現われたことで、決まっていたエンディングが書き換わるまさかの分岐イベントが発生した。
これによって仕様が変わり、本来はあり得ないイベントが次々と発生。
黒ウォズは攻略本という最大のアドバンテージを喪失してしまった。
傍観者枠からプレイヤーへと引きずり出されたのだ。

ゆえに白ウォズの登場以降、黒ウォズから余裕が一気になくなり、あの特徴的なテンションも鳴りを潜めている。
アナザーシノビと対峙しようとするソウゴにも、これまでとうって代わり曖昧な助言しかできない。

対する白ウォズは最初からプレイヤーとして参加している。
ただし新仕様を理解して、チートアイテムまで所持しての参戦なので、能力と精神両面で優位に立っている状況だ。

状況を解析すると黒ウォズのテンションがガタ落ちして、完全に余裕をなくした理由がよくわかる。
それでもソウゴを魔王にするため、機能しなくなった預言書を片手に、黒ウォズは白ウォズと対峙せねばならない。
黒ウォズはここから本当の意味で、未来争奪戦への一歩を踏み出したのだ。

白ウォズと未来に導く力とその限界について

白ウォズは未来を導くというタブレットを使い、ソウゴを自分とアナザーシノビの元へ呼び寄せた。
対象が無自覚なまま個人の意思まで操れてしまう。
自覚のない洗脳に等しい能力だ。ヤリすぎ!

そしてソウゴはアナザーシノビを倒し続けながら懸命に説得した。
ちゃんと相手の心を理解して説得する姿は、珍しく王様ではなく王道の主人公だ。
TV本編で久しぶりにジオウのライダーキックも見れたのでちょっと嬉しい。

「俺の未来は……俺自身が切り開く!」
「未来の自分に賭ける!」

この辺りは蓮太郎もすごくヒーローらしい格好良さがある。
何よりソウゴにいつもの変人っぽさがない状態で、王の器としての成長が見えたことも大きい。

そして蓮太郎がアナザーシノビを拒んで生み出されたタイミングを利用して、ノートによってシノビミライドウォッチを生み出した。
ノート便利すぎぃ!


仮面ライダージオウ DXシノビミライドウォッチ

しかし、このプロセスはかなり重要であり、ノートの限界も少し見えてきた。
そもそもアナザーシノビは、未来に行けないためウォッチを生み出せない。
ゆえに実質無敵の存在だった。

対する白ウォズのノートは未来に導く力と銘打っている。
これまでのルールと照らし合わせるなら、アナザーシノビが生まれると、本来存在したはずの仮面ライダーシノビの未来が消えてしまう。

それまでにシノビミライドウォッチが作られていなければ、ウォッチを生み出す未来のルートが存在しない。
だがジオウによってアナザーシノビが存在していない時間が生じる。
この間だけは2022年の仮面ライダーシノビも復活した。
そのため白ウォズはシノビミライドウォッチが生み出された未来を導けたのだ。

あり得ない未来の筋書きは作れないならば、白ウォズのノートは存在する可能性を絞り込み確定させる力を持っていると見るのが自然だろう。
正直、前回のいきなり竜巻起こる確率がアレ過ぎて、先週まではあってないようなルールだと思ってた。

そう考えるとソウゴの意思を操れたのは、元々蓮太郎を救いたいという強い意志があったためだろう。
同じようにソウゴが魔王を放棄するという筋書きをノートに書いても、本人にその気が全くないなら、そんなルートはないという理由で操れない。

必殺技を使う前にノートを使っていたのも、ここぞという時に余計な可能性を抹消してしまい必中させるためと考えるのが自然だ。
最初から入力しておかないのは、戦闘中に生じる可能性が雑多すぎて上手く機能しないためだろうか。
黒ウォズも歴史介入が強いと、本の内容も混線して不安定だった。

つまり白ウォズにとって重要なのは、ノートを使って未来を導けるルートを通すこと。
逆にノートが機能しない程詰みな状況を生み出せば勝てる可能性はあるのだ。
その状況を作ること自体がすごい高難度なのだけどね!

それとウールが敵対する黒ウォズへ簡単に白ウォズの情報を漏らしているくらい嫌われている。
スウォルツの無敵アナザー作戦も潰したこともあり、相応にタイムジャッカーからは敵対視されていそうだ。

ゲイツの新たな覚悟と苦難

シノビ編は白ウォズ登場回でゲイツの出番はあまり多くなかったが、これまで以上にもう一人の主役みたいなポジションが強まっている

ゲイツリバイブの救世主ルートが生まれたことで、これまではジオウを止め得る唯一の存在だったが、明確にもう一人の未来の王となった。
しかも魔王ではなく救世主。まさに世界を救う存在として扱われている。

黒ウォズと白ウォズを比較しても、明らかに白ウォズの方が文明レベル高い。
しかも二つの未来がせめぎ合っているせいで、白ウォズの来た未来が具体的にどうなっているのか不明だ。
これでは状況判断でゲイツリバイブが救った世界の方が正しいという認識になる。
魔王様がもったいぶって、人口半分にした理由をちゃんと語らないから……。

なんにせよゲイツにとってこの展開はかなり辛い。
少し前に、ソウゴが最高最善の魔王になるなら問題ない。
最低最悪の魔王になったら俺が止めてやるから信じろと言って、ようやく絆を得た矢先にこれだ。

その流れがあるから、ゲイツリバイブとは結局ソウゴが最低最悪の魔王になってしまったので倒しましたってことになってしまう。
とはいえゲイツとツクヨミにとっては、最初に目的としていた打倒オーマジオウが実現可能な未来になった。
無視して無邪気にソウゴをただ応援し続けるなんてことはできようはずもない。

そしてゲイツリバイブの誕生条件が、三つのミライドウォッチを手にすることだとも判明した。
最初に話したゲーム話に例えると、ゲイツリバイブを開放するため三つのフラグ立てが、ゲイツにとってのゲームクリア条件になる。

ジオウが最低最悪の魔王になったら止めねばならないのはこれまでと変わらない。
倒す方法が具体化された以上、これも手に入れる以外に選択肢がないのだ。

ゲイツのクリア条件=白ウォズのクリア条件でもある。
今回ゲイツはシノビミライドウォッチの受け取りを拒んだ。
しかしゲイツリバイブになる意思が存在する限り、ゲイツがミライドウォッチを受け取るルートは生み出せる。
つまり白ウォズが未来を導ける範疇だ。

もうこの時点でゲイツ陣営がめっちゃくちゃ有利だ。
これまでは魔王誕生が確定している状態で、ゲイツ達は先の見えない戦いに身を投じているようなものだった。
それが突如一気にひっくり返ってしまいソウゴは見た目以上に窮地だ。

しかしそう簡単にいかないのがゲイツという稀代のツンデレ野郎である。
この男が覚悟を決めたといって本当に決まっていたことがこれまであったかという話だ。
ゲイツの覚悟は未来を揺るがしているのは否定しようもない事実だが、今この一時という意味においては不安定この上ない男だ
変な形で優位に立ってしまったがために、新たな苦悩がゲイツに容赦なく襲いかかる!

そして視聴者的にはゲイツは物語の盛り上がりを大きく左右する、もう一人の主人公といえる存在だ。
そういう意味でも本当に秋山蓮のような存在なのだが、だからこそ彼が苦悩する展開はいいぞもっとやれと言う他ないのだった。

実際問題、相棒ポジションや陰の主役みたいな扱いを受ける第二ライダーは数いたが、仲間になったり対立したりを延々と続ける存在はかなり珍しい。
振り返ってみても、この扱いは歴代でも蓮だけだった。
ゲイツは本当に美味しいポジションを貰っているなあ。

仮面ライダークイズの登場とシノビ再登場

来週からは仮面ライダークイズ編だ。
デザインの大部分がはてなマークと〇×だけで構成されている。
最終決戦の地がニューヨークになりそうなライダーだ。

仮面ライダーシノビが王道に格好良さだったのでものすごい落差である。
ちなみにシノビのデザインはライドプレイヤーがベース。
クイズはゴーストののっぺりした頭がベースになっているらしい。

なお、17話のみの変身だったシノビだが、なんと東映特撮ファンクラブにてスピンオフ作品での放映が決定した。
これはもう純粋に公開が楽しみだ。