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【仮面ライダージオウ】16話感想 ディケイドの退場とシノビの登場

2018年12月26日

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仮面ライダージオウ 16話『フォーエバー・キング2018

ゼミ生の皆様こんにちは、語屋アヤ(@ridertwsibu)です。

最近はジオウに秋山蓮の登場を勝手に待ち望んでおります。
いやだってほら、御本人が出たがっているからここは応援しておくべきでしょう。
この一言で1万RT越えていることからも、期待値の高さがわかりますね!

さて、今回は年内最期の放映。
叔父さんが作品のテーマに関わりそうな大事な発言をして、ソウゴとゲイツがそれぞれの結論を出して新たな道を歩みだす。
そしてディケイドは最後までフリーダムでした。
まさに第一部の締めくくりに相応しく熱い展開でした。

個人的にはタイムパラドクスで起きた事象や、ホイホイ出てくるベルトとライドウォッチについても気になることが出てきています。
今回はそれらについても含めた考察と感想を書いていきましょう。

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ディケイドに通りすがられた側の気分を理解できる

ソウゴがベルトを捨てたことを聞いた門矢士は、計画通りどころか真逆の反応を見せた。
やはり何かしらの計画を練っていたようだ。
王になれる力がありながら全く興味がなく、王の擁立について触れると残念そうな反応である。

その後、タイムジャッカーと共に登場しながら、カッシーンとゲイツを前にしてどちらに付くか考え出す。
あまりのフリーダムさにオーラの対応も投げやりだ。
士にずっと付き合ってきた夏海やユウスケの苦労がしのばれる。

そしてやはりというかカッシーン側についてゲイツを二人がかりで叩きのめす。
流石にこの流れだとジオウを再び戦わせるために動いているのは明らかだ。
味方からの信用は失い、ジオウ側からも迷惑な存在扱いである。
アポロガイストより酷いことになっているが、本人は至って気にしていないからよりタチが悪い。

ウィザードアーマー相手に、またもウィザードのカメンライドを使ういやらしさ。
今回はフレイムのままで水を操っている。
アギトのグランドフォームで剣使っていたのと同様の現象だろう。

使用したファイナルアタックライドはなぜかビッグだった。
しかも裏拳による指輪で叩く意地の悪さ。
本家のウィザードは子供が真似しないようあえてやらなかった行為を平然とやってのける!
他にもディケイドのウィザードは普通に殴るので、蹴りと専用武装しか使わない本家と違って自由度が高い。

さらにはバインドからの、カッシーンがまさかのライダーキック。
いやお前ライダーじゃねえから!

アナザーゴーストの時はダブルライダーキックを放っていた。
今思えば、これもネオディケイドライバーの新機能である可能性が高そうだ。
ディエンドのアタックライドみたいなことまでできるようになっている。

機能全体から考えると、ネオディケイドライバーは暴走しないで使えるプチ激情態みたいなものだろうか。
通常のアタックライドを一切使用していないので、ファイナルアタックライドがアタックライドも兼ねている可能性が高い。
そしてほとんどの技をファイナルアタックライドだけで自由に使えるようになっていそうだ。

そしてジオウが復活して形勢逆転されると、普通に帰っていった……帰っちゃったよ!
本当にジオウは通りすがられた側の気持ちがよくわかる構図だ。
そりゃあ補完計画で敵味方問わず変な奴扱いされるよ。

明らかに圧倒しながら二対二では互角と言ったり、前回はビルドで押されると基本フォームで反撃したのを今回はしなかったり、明らかに手を抜いている。
無気力試合ならぬ無気力ライダーバトルだった。
当たり前のように来週も出てきそうな気軽さだけど、ディケイドは今週で退場だ。

ただ士の計画は未だ明かされず、また会おうと告げいているので、どこかしらで再び通りすがる可能性は高いだろうと予想する人も少なくない。
最終的な目的は不明だが、今回のところはディケイドウォッチを渡して、ディケイドアーマーを使いこなせるようになったのを確認した。
そこで一時撤退したってところだろうか。

前回のディケイド視点での世界観だと、士が介入しないと世界はどん詰まりになってしまう。
今回は悪役ムーブでソウゴが再びジオウになる切欠を作った。
世界の破壊にはある意味成功している。
説教と通りすがりの仮面ライダー名乗りはなかったので少し残念だけど。

http://kamen-rider.info/zio-15/

本気で何考えているかわからない上に、現在最大戦力の輩の行動を放っておくウォズは、やはり油断し過ぎだと思う。
ベルトを取られるミスもしているところからも、その内痛いしっぺ返しをくらいそうだ。
この自由度でさえ「ディケイドだから仕方ないね!」なノリで通してしまうのが何より恐ろしい。おのれディケイドォ!

なお、S.H.Figuartsの公式ブログでディケイド再販の気配が濃厚だ。
しかもジオウとゲイツを蹴散らしてあえて後ろ姿を見せているため、ネオディケイドライバーバージョンの可能性が高い。
後は真骨彫でベルト付け替え可能だったら最高だけどなあ。
もしくはネオディケイドライバーを新規と旧ドライバーの真骨彫再販で、是非……!

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形は変わっても進み続ける夢

叔父さんこと常磐順一郎は、海外に進出して時計の仕事に携わるチャンスがあったのを捨てた。
海外ともなれば、様々な事情も絡んだだろうが、結果的に順一郎は夢を諦めたという事実には変わりない。

しかし、それで順一郎の夢が完全に閉ざされたわけではなく、今はクジゴジ堂という時計屋を営んでいる。
(時計修理の仕事が月に一度ある程度だけど)
夢は形を変えたが、なくなったわけじゃなく順一郎の中にあり続けた。
だからこそ、今の形があるのだろう。

「時間の進み方は人それぞれ
今は諦めても時間は夢に向かって進み続ける」

ソウゴは自分から最高最善の魔王になることを諦めた。
しかし人の想いが急に断ち切れるわけがないと順一郎はわかっているので、人生の先輩としてアドバイスしたのだろう。
ここ数年おやっさんポジションは、正真正銘のクズだったりクズ疑惑かけられたりだったので心が洗われる。

ソウゴの目指す最高最善の魔王という結論が変わったわけではない。
けれど、『最高最善の魔王になって破滅に至る世界を救う』のだと目的がより明確化された。
道が変わっても順一郎が時計屋を営んだように、ソウゴが抱く王への想いも、形が変わっても意思は変わらない。

しかしこれはオウマジオウにも同じことが言える。
最高最善の魔王になるという想いが変わらず、けれど道が変わった結果だったかもしれない。
事実、ベルトを捨てろと助言したオウマジオウは、ソウゴが魔王になる想いを断ち切れないと確信していた。
50年後の未来に何も変革が起こっていない時点で、常盤ソウゴが歩む人生のレールはまだオウマジオウへ至る道と繋がっている

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ジクウドライバーとゲイツの謎

勉強はできなくても自頭は良いソウゴは、ベルトを捨てると決めたら即刻ゲイツにベルトの破壊を依頼した。
第一話のカットシーンで、捨てたはずのライドウォッチが自分の元に戻ってくるというホラーシーンがあったから、警戒したのかもしれないけど。

しかしジオウになることをやめても、タイムジャッカーは容赦せずトドメをさそうとカッシーンを差し向けた。
なお、カッシーンの設定は怪人ではなくロボットなのでプログラムを弄ったようだ。
行動しては念を入れた策なのかもしれないけど、藪蛇突いた感がすごい。

そして窮地のソウゴに、ウォズが新しいベルトを持ってきた。
あるのかよ! 普通に量産されてるのかよ!

ベルトを破壊した時点でオウマジオウは一度消えている。
ベルトを捨てること自体は、未来に至る既定路線ではないからタイムパラドクスが起こったのだ。
この展開を先読みして予備を用意しておいたのだろうけど、ウォズやオウマジオウも結構危ない橋を渡っている。

なお、オウマジオウが消滅しても荒野みたいな世界は変わっていなかった。
けれどダイマジーンは機能停止しているので、オーマの火は訪れなかったということだ。
これは言い換えると、オウマジオウがいなくても世界が荒涼とする現実は変わらないということだろうか。

それに消滅ではなく一時的な停止だったので、『作られた』という未来は変わっていない。
これが演出面の事情だけでなく、伏線としてのタイムパラドクスだったのなら、未来は相当ややこしいことになっていそうだ。

そして新しいベルトではなく、ゲイツのベルトを使ってソウゴは変身した。
やはりジクウドライバーは量産品で間違いない。

ただし、ゲイツはドライブとゴーストのライドウォッチを盗んでいる。
使用していたジクウドライバーもオウマジオウから盗んだものかもしれない。
流石にそんなポンポン作れるものだと思えない……というか思いたくない。

それならゲイツライドウォッチはどこで作られたのだろう?
ジオウ補完計画によるとゲイツという言葉も『』という意味が由来だ。
その流れで考えると仮面ライダーゲイツも王の力を得られるベルトだと考えられなくもない。

それが同じ名前のゲイツという青年に渡っているのだ。
これはちょっと偶然とは考えにくい。
ゲイツのために作られたからゲイツライドウォッチならば、誰が作ったのか。
そして王を意味するゲイツを名付けた親は誰なのか。

オウマジオウに至る未来だけではない。
ジクウドライバーとライドウォッチにはまだ多くの謎が残されている。

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ソウゴとゲイツが結んだ絆

ソウゴは夢に見た世界崩壊を救うため王になる決意をした。
しかし世界の破滅を導いたのは、他でもない未来の自分だ。
オウマジオウにても足も出ず敗北して絶望したソウゴはベルトを自ら手放した。
けれど王になりたいという意思は捨てきれず残っていたため、たとえ変身できなくても『民=子供』を守ろうとする。

それを見ていたゲイツは未来に帰らず戦うことを選択した。流石ツンデレ系2号ライダー。
しかしゲイツの力だけではカッシーン&ディケイドという鬼畜の組み合わせに対抗できない。
そこでゲイツは自分のベルトをソウゴに託した。

しかしソウゴが王に至る道はオウマジオウへと繋がる。
自分が世界を滅ぼす未来を恐れて戦えないソウゴを奮起させたのは、これまで最も身近で魔王誕生を阻止しようとしてきたゲイツだった。
最も身近でソウゴを見て、そしてゲイツは迷い続けた。

『お前は最高最善の魔王になると俺に言った。だったら問題ない』
『最低最悪の魔王になったら俺が倒してやる。必ずな。俺を信じろ!』

ソウゴが最低最悪の魔王になるとは思えない。
しかしゲイツには多くの人から託されただろう、オウマジオウを生み出させない使命がある。
悩み続けて苦しみぬいて出した結論だからこそ、ゲイツの言葉はソウゴへと響いた。
『仲間を信じること』それはレジェンド葛葉紘汰がソウゴに教えた王への道だ。

『俺は魔王になる。魔王になって、世界を救ってみせる!』

オウマジオウにはならず、最高最善の魔王になって世界を救う。
それは今まで夢に見たあやふやな未来を追いかける戦いではない。
実際に壊された未来を見て、その上でだした覚悟ある決意だ。

逢魔降臨歴にも変革が起きる程のできごとが、ジオウ再誕により生じた。
ウォズは喜んでいるが、本来危惧していたゲイツの存在があったから起きた事象だ。
もうオウマジオウの歴史からゲイツを完全に切り離すことはできなくなったろう。

そして利用しているディケイドが暗躍した結果の事象でもあるのだ。
元々はシンプルだったかもしれない魔王への道は、様々な思惑が絡まり合って複雑さを増している。
魔王を巡る未来への道は、かなり混沌とした方向へ舵を切ってやしないだろうか。

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仮面ライダーウォズが出たと思ったら忍者が出た件

最後に仮面ライダーウォズが登場したと思いきや、次回予告で別のライダーが先に出てきた。
しかも名前は仮面ライダーシノビ。
ニンジャ!? ニンジャナンデ!?

2022年の未来で活躍する仮面ライダーらしい。
明らかにジオウとは異なる系譜のライダーだ。

キャストもまさかの多和田任益氏。
ニンニンジャーが仮面ライダーシノビになった。
もうわけわかんねえぞ!

ウォズはウォズで増えた。
ただでさえ人間のままでもアナザーライダーより強く、星の本棚を操れる訳わからんヤツなのに、今度は増えてしまった。
もうオウマジオウ化の理由よりウォズの方が気になる。

新年早々世界観ブレイクに全力投球してきた。
本当に新展開って感じの状況だ。
しかし年内放送は終了なので続きは来年!

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