仮面ライダージオウ Blu-ray COLLECTION 1 最新27話『すべてのはじまり2009』 私がスタート前に書いた、最初のジオウ記事はこちら。 ジオウより前に、そもそも平成仮面ライダー二期とは何だったのか、とい …
仮面ライダージオウ 13話『ゴーストハンター2018』
どうも、ジオウのゴースト編はたこ焼き屋が出ただけで嬉しくなったゲタライドです。
今週のジオウはゴースト編の前編。
ゴーストのメンバー以外にも、破壊者ディケイドの登場もあって、かなりの情報量でした。
二話ですぐに消えないゲストキャラも増えて、各々の思想で動いているため割と一話が目まぐるしいですね。
しかしディケイドが派手に暴れながらも、タケルの存在感が結構しっかりありました。
一話と二話のビルドみたいにゴーストおまけ扱いされないか心配でしたが、ちゃんとゴースト編を見ている気分になれたので嬉しい。
かなり良いバランス感覚で話を作ってくれたなという印象。
個人的に気になるのはやはり、タケルの成長と門矢士について。
全員の立ち位置を整理しながらレジェンド達の在り方も考察していきます。
ウォズとタイムジャッカーの協調
ソウゴがゲイツを見捨てないと決めたことで、ウォズの持つ歴史書が書き換わった。
あの本はソウゴが魔王になる未来へと導くためのものだが、未来が変わると歴史書も書き換わるらしい。
ウォズは我が魔王の歴史を修正して元に戻すため、あえて魔王とは相容れないタイムジャッカーと組むことを決めた。
そして対ジオウ用の切り札に近しい、仮面ライダーディケイドを呼んできて紹介する。
鳴滝がリュウガ喚んでくるみたいなノリで門矢士が喚ばれた。
最も魔王を苦しめる存在であるディケイドは、世界を破壊することで歴史を変える。
実際、数々のパラレルワールドへ通りすがって介入することで、ディケイドはその世界の歴史を変えてきた。
言い換えると、門矢士が通りすがることで、新たな歴史の分岐点が発生するということだ。
ウォズは士をカンフル剤にして歴史を軌道修正するつもりらしい。
不明なのは士を使ってどう歴史を修正するのか。
鳴滝がリュウガや地獄兄弟を喚んだのはシンプルに『ディケイドを倒す』ためだった。
ディケイドがゲイツを仕留めるならともかく、本格的にジオウを倒してしまったら、単なる自滅としか言いようがない。
しかも士は偏屈な男であるため制御が難しい。
ウォズはその辺も理解して士を起用した節がある。
彼の筋書きがどうなっているのか非常に気になるところだ。
対してタイムジャッカー側の狙いはシンプルだ。
彼らはジオウを倒せれば万々歳なので、それこそ鳴滝思考でディケイド使ってジオウを倒せでOKだ。
タイムジャッカーの最終目的は不明だが、とにかくジオウ以外の王を擁立できればいいらしい。
そのためにアナザーライダーを使っているが、別にディケイドが新たな王となっても構わないという見解だった。
それにタイムジャッカーはディケイドを使いこなせなくても、最悪アナザーライダーでディケイドを作れば、今のディケイドは消滅する(多分)。
しかしこれまで散々手こずっていたジオウを、ディケイドはあっさり倒してのけたので、すぐに手放すことはないだろう。
現在のタイムジャッカーは安全装置を持った状態で使い勝手は悪いが強力な武器を手に入れた、という気分ではないだろうか。
ツンデレゲイツの苦悩は続く
前回、駆紋戒斗に導かれジオウを倒す覚悟を決めたゲイツ。
朝から堂々とジオウに挑みかかっていた。生身で。
懐かしいカンフーアクションみたいな暴れ方しながら、朝からドッタンバッタン大騒ぎ!
毎回キレッキレな変身を見せてくれるゲイツだけに、割と見応えのある暴れっぷりだった。
そしてキレ芸が板についてきたツクヨミ。段々おかんキャラになっている気が。
結局ゲイツは物理的にジオウを倒すつもりらしい。
寝起きで油断しているところ狙ったのなら、一応宣言通りの行動ではある。
しかし、アナザーゴーストに加えてディケイドの乱入があり、ゲイツはまたボコボコにされてしまう。
そしてまたもジオウとは休戦だ。
アナザーライダーと共闘する上、単体戦力でも現在最強のディケイドは非常厄介な難敵なのはわかる。
あれ、別に離反前と何も変わってなくない?
アナザーライダーと共闘する上、単体戦力でも現在最強のディケイドは非常厄介な難敵なのはわかる。
それでも魔王にしないため、できるだけ他のライダーを継承させないとか、そういう方向の努力もすべきでは。
実際、自分で使っても問題ない場面で、あっさりゴーストウォッチも貸してしまう。
最終的に自分の手元へ戻るにしても、安易にジオウへレジェンドライダーを継承させるのはいかがものか。
ゲイツが覚悟を決めたことで、ウォズの歴史書が書き換わった。
しかしゲイツ自身は気持ちも実力もまだまだ発展途上だ。
何かにつけてあっさりと休戦してジオウへ手を貸してしまう。
ライダーバトルでは完全に下位で噛ませ犬扱い。
ソウゴが霊魂抜けて死体となっても驚きはすれ喜ぶ姿は見せていなかった。
お人好しでツンデレなゲイツが、このままソウゴを放置するなんてまずできないだろう。
ゲイツはまだまだこれから、艱難辛苦を重ねながら自分の立ち位置を決めて、実力を付けていかねばならない。
(次回予告で先にジオウが強化されて、さらに溝を開けられるのがまた不幸)
天空寺タケルの成長と歴史改変
タケル殿が大人っぽくなっておりますぞ!
歴史改変をタケルはTV本編時より声も低くなり、かなり精神的に成長が見える雰囲気になっていた。
御成がいればテンションの差でそれがもっと明確になっただろうに。残念だ。
タケルは恐らく父親の跡を継いだのか、ゴーストハンターになっていた。
父親が持っていた落ち着きと、人をまとめる魅力みたいなものが身に付きだしているのは、ゴーストのテーマ『未来に繋ぐ』が形になっているようで嬉しい。
ただし、ゴーストハンターの設定については、ゴーストの設定を正しく把握している人には結構違和感がある。
実は平成ライダーの中でも、本来ゴーストは歴史改変の影響がかなり大きい作品だ。
TV本編で明かされなかったことも非常に多いが、全ての問題は根本がガンマ世界に繋がっている。
この辺は小説版で怒涛の解説がなされたので、あのよくわからなかったゴーストの世界観をちゃんと理解したい人は是非読んでほしい。
どうも、好きなアラン様はたこ焼き食べながらスタイリッシュに戦うアラン様のゲタライドです。 私が毎年刊行されている平成ライダー小説の中で、唯一読み忘れて積んでいたのが仮面ライダーゴーストでした。 この度、ジオウでゴースト編 …
小説版で判明した設定によると、タケルの父親である天空寺龍がゴーストハンターを始めた理由は、タケルが不可思議現象研究所を始めたのと全く同じ。
ガンマ世界からの侵略者と戦うためである。
眼魂によって怪人=アバターを得た者は地球だと不可視になれる特性が付く。
龍はアバターを自分の目で見る能力を会得しているが、傍からは『目に見えない者=ゴースト』とでも戦っているように思われる。
その誤認を利用してゴーストハンターとして活動するようになった。
ちなみに敵も味方も使っている眼魂の製作は、ほぼグレートアイとイーディス(仙人)が元凶なので、歴史改変が入るならほぼ確実にこの二人は消える。
そうなるとグレートアイの存在が前提となるガンマ世界が消失。
連鎖的にガンマ世界の住人はアランも含めて消失。
マコト兄ちゃんとカノンもガンマ世界産まれなので消失。
ガンマ世界との戦いが切欠で龍と出会った御成も、大天空寺に入る経緯がなくなる。
実は御成、歴史改変が入ると大天空寺にいない方が正しい流れなのだ。
もっと根本的に言うと、大天空寺は研究室にあったモノリスを守るために建てられたので、本来グレートアイがいなくなると大天空寺自体が消える。
大天空寺がないとモノリスを守るための一族ごと消える。
つまり龍とタケルも消えてしまうのだ。
何一つとして残らない!
グレートアイがあまりにマッチポンプ過ぎてこうなってしまう。
とはいえこれでは物語として成立すらしないので、何かしら別の理由で大天空寺は建てられた。
そして、龍の一族が霊体を見られて降ろせる能力があるのは珍しくグレートアイではなく、一族の修行成果らしい。
なので本来の用途でゴーストハンターを生業していた可能性が高い。
死亡からの生還はタケルのお家芸だったが、今回はソウゴを助ける方に回るらしい。
ゴースト本編だとタケルは眼魂を手にするまでゴーストは見えなかったが、ソウゴのことはちゃんと視えている。
つまり父親である龍と同じく、真っ当に修行を積んで見えるようになったのだろう。
歴史改変後の方が、本編より成長している姿がたくさん見えるのはちょっと複雑でもあるけど。
アナザーゴーストから見るゴーストの世界観
アナザーゴーストのデザインがかなり禍々しくて、本当の亡霊っぽくなっている。
個人的にはSIC風味のある異形さで大好物だけど、これ子供泣くやつでは……。
今回のアナザーライダーはタイムジャッカーとの取引を拒否した。
そして死んでからライドウォッチを埋め込まれた純粋な被害者である。
ライドウォッチがなくなると完全に死亡してしまう。
しかも被害者の妹までいるので、メンタル的にこれ程倒しにくい相手はそういない。
アナザーゴーストは死の直前に起きた悲劇に怒りを燃やして、未来で起きる事故を防ぐために人を襲う。
今回は死んでいるためか、生前の意識はかなりあやふやっぽさそうだ。
しかし根底には不注意による事故への義憤と、警察官としての正義感が残っているのは間違いない。
行動そのものは善意なのだが、結果として人を傷付けてしまっている。
これはゴーストにおけるガンマ世界で起きた悲劇と同じ構図だ。
ガンマ世界の住人は赤い空による大量死を防ぐため、一人ひとりは懸命に事件解決のため行動した。
しかし、それぞれ心や思考にすれ違いが起きて多くの悲劇が生まれてしまった。
これもゴースト本編では理由がよくわからないアデルとアドニスの不仲や、アデルがマコトをコントロールしようとした行動等から、辛うじて読み解くぐらいしか材料がない。
だけど小説版だとガンマ世界悲劇の歴史が全て書かれている。
正直、ジオウのゴースト編を読み解くにあたり、小説版での設定理解がないとまとめようもなかった。
今週の感想より先に、ゴースト小説版の記事を書いたのはそのためだ。
アナザーゴーストが人間のエナジーみたいなものを吸い出す能力はガンマ世界にも関わりがある。
ガンマ世界の住人は眠っていると徐々に生体エネルギーが消耗していき、やがて死亡してしまう。
人間からそのエナジーを得て、眠っている民達から吸われるエネルギーの補填が必要だった。
アナザーゴーストは自分で回収したエナジーを自分で吸って強化が可能っぽい。
今回のストーリー構成はウィザード編が最も近い。
しかもディケイドまで足して純粋なお祭りモノ感もアップしているのが素晴らしい。
ジオウの第七話『ショータイム2018』はウィザード編の前編だ。 ショータイムの由来は本物のマジックショーだったでしたね。 ウィザードのキメ台詞「さあ、ショータイムだ」も『マジック(魔法)ショー』にかけているため、どストレ …
命無きまま善意に則り使命を果たそうとするアナザーゴーストに対して、どういう対処を取るべきか。
命を繋ぐ物語であったゴーストらしい解決を期待したい。
門矢士(ディケイド)の破壊と改変
先週の次回予告にて、Twitterでゴーストより人気ワード上位を取ったディケイドが登場だ。
士の声も低くなっていて、破壊者感が増している。
そしてディケイドのカメンライドを使ってゲイツどころかジオウまで一方的に圧倒してみせた。
ディケイド完結編を思わせる破壊者っぷりだが、激情態ではないので通常能力だけで二人共倒されている。
偽悪的な態度も相変わらずで、この傍若無人っぷりが門矢士らしさだ。
ゴーストアーマーを相手に、響鬼で清めの音叩き込むなど芸が細かい。
次回予告ではゲイツのゴーストアーマー相手に自分もゴーストとなって対応している姿があった。
自分の番組じゃないのに、ベルトまでマゼンタカラーにしてパワーアップしてくる鬼畜っぷり。
(ケータッチがどうなっているのか地味に気になる)
ディケイドとは旅するライダーであり、世界の破壊者。
ジオウ世界にやってきたことで、様々なものが破壊されている。
まずはアナザーライダーのルール。
そもそも、アナザーライダーは同じライダーの力でしか倒せない。
そしてディケイドはカメンライドによって平成ライダー全員に変身できる。
理論的にジオウしかアナザーライダーを倒せないルールまでぶち壊しだ。
次にディケイドのライドウォッチを所持している点。
これまでのレジェンドライダー達は、『ライドウォッチを所持している=時間改変によりライダーの記憶はない』だった。
あの紘汰神さえ、最終的には時間改変に飲まれて消えている。
一人だけ堂々と自分のライドウォッチ(しかも特別製)を所持して、普通に記憶も残したままだ。
この特別ルールが許される理由があるとすれば、『ディケイドには物語がない』という完結編で露わになった究極のメタフィクション構造だろう。
『物語がないならライダーの歴史なんて関係ねえ!』というまたもメタメタしい理由でジオウの設定を破壊しにきたのかも。
ただし、これには矛盾も生じる。
ディケイドが平成ライダーである以上、アナザーライダーが存在するはず。
そしてアナザーライダーは各ライダーが持つ歴史に則って生まれていた。
タイムジャッカー達もディケイドだけアナザーライダーがないというのは少し考えづらい。
アナザーライダーが生み出せるなら、ライダーとしての歴史がディケイドにもある。
この問題をどう解決するのか、とても楽しみにしている要素の一つだ。
オウマジオウのライドウォッチを盗んだのは誰か
すごいあっさりと説明されて終わったけど、ゲイツが持つゴーストとドライブのライドウォッチは、オーマジオウから盗んだものだった。
オウマジオウがライドウォッチを雑に扱うとは思えないので、きちんと保管してあっただろう。
それなのに盗めたというのは相応の理由があるはずだ。
また盗めたのがドライブとゴーストの二つだったのも、何かしら理由がありそうだと思う。
この二つのライダーには共通点がある。
まずドライブだが、変身者の泊進ノ介には息子がいて泊英志がいた。
そして2035年時代には息子が仮面ライダードライブになって活動しているという歴史がある。
そこから先の15年後なら、歴史改変によってライダーではなくとも、英志が現役でいることに不自然さはない。
ではゴーストは?
となるのだけど、こちらはTV版の最終回で思わせぶりに現れた子供がいる。
その後、映画などでは出番もなく、大部分の人が『お前結局何だったんだよ』となった存在だ。
(ちゃんと見えるところで設定を出さず放置するのがゴーストの悪いところ)
謎の子供については『仮面ライダーゴースト ファイナルステージ』と小説版にて明らかにされた。
彼もまた天空寺タケルの息子であり、未来で仮面ライダーゴーストとなって戦っていたのだ。
なお、英志よりもっと若いので、2050年なら余裕の現役と思われる。
平成ライダー達は基本的に歴史改変を受けても、本編で得たライダーとしての志は持っているケースが多い。
ならばその意思が子供達に受け継がれていても不思議はない。
改変前の歴史はゲイツ達が把握しているように、ある程度は持っている。
当代のライダーが存在する世界なら、オウマジオウに反抗していてもおかしくはないだろう。
家族の絆である自分達のライドウォッチをオウマジオウから奪取して、過去を変えるべくジオウと同じシステムを持つゲイツに託した。
そういうのあったら、すごく胸熱な展開じゃないだろうか。
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