作品情報

『グリッドマン ユニバース』 ユニオンする物語の到達点【感想・考察】
タイトル グリッドマン ユニバース
媒体
原作者・制作
シリーズ グリッドマン
作品要素

レビュー

映画本編のネタバレは伏せていますが、前作にあたるグリッドマンとダイナゼノンのネタバレは多分に含みます。

『グリッドマン ユニバース』が発表されて、「これ絶対面白いやつじゃん」となったのが今は懐かしい。

また、ダイナゼノンはグリッドマンで積み残しになったメカを用いた作品であるのは周知の事実。
そこから更に劇場版へと繋がる展開は「まだやってくれるのか……!」という喜びがあった。

時を経て、ついにメインビジュアルが公開された時に、私は一抹の不安を覚えた。
メインを堂々と陣取るグリッドマン同盟の三名。その周りに配置されたガウマ隊の差だ。

いやまあ、メインじゃないからこその自由度もあって、夢芽のポージングとかめっちゃ可愛いよ? でもここまで露骨にちっさいのは気になる。

私はグリッドマンのキャラは大体好きだし、特に六花推しだし、そもそもタイトルからしてグリッドマンユニバースなのだからグリッドマンサイドがメインになることはわかる。そこに不満もない。

だが、だがしかし……!
蓬と夢芽の微妙な距離感とか、あの甘酸っぱい関係とかめちゃくちゃ好きなのだ!

二時間映画の尺問題から、ダイナゼノンサイドの絡みが削られ過ぎてしまったら……。
強火のよもゆめ派としてこれは心配にならざるを得ぬ。

そういう小さな不安を抱いて鑑賞してきた。

いやぁ、ワクワクと「こうきたか!」が常に雪崩のように押し寄せてくる作品でしたね!

その中には大変新鮮なよもゆめもいくつか含まれていたので、ぼかぁ満足ですよ、うん!

作品性としては完全にお祭モノ。
凄まじいのは、ココイチのトッピング全部盛りみたいなことやってるのに、味はきちんと調和が取れていてめちゃくちゃ美味しい。こんな矛盾を現実に存在させるとは……。

強引な部分もあるにはあるのだけど、「そもそもこんなに色々詰め込んでも破綻せず、各キャラの出番も用意して、なんで二時間の枠に納められてるの?」って状態。

ただまぁ、流石にギリギリ収まったようで、入れたかったけど無理だった部分もあったようだ。ワンカットだけ出てきたアレとかコレとかは、まさにそれなんだろうなぁと思う。

見たかったと言えば見たかったけど、完全に終わってからようやく反芻して、その感情が湧き上がってくる。
そもそもぶっ込んでくること自体が予想外なので、不意打ちくらってそのまま逃げられたようなものだ。

実際、出番量が少ないキャラもいるにはいる。しかし、その分インパクトはしっかりと残しているので、感覚的にはもっといたような気分になっていた。

そんな感じで、いつもは『ここは残念だった』というポイントも意図的に入れているのだけど、本作は振り返ってもそういう部分が見当たらない。

あえて言うならパンフレットにもっとキャラデザ載せてほしかった。
設定資料集出してもらえるまで、じっくり見たいなと思ってもその機会がない! 衣装変化ももっと細かな部分を確認したいのに!

けどこれ根本的に、作品そのものの不満じゃないからね。

シナリオ面も、ダイナゼノンで残っていた不明部分がかなり解消された。
概念的で衝撃的な新事実が語られたので、『どうとでも解釈できるようになった』というべきかもしれないけど。それなりにスッキリしたなって気分ではある。

そして、お祭り騒ぎの勢いが、最後にはバトルシーンにそのまま雪崩れ込んでくる。
元々高カロリーだった作画が、劇場版によって更にグレードアップしているのは言うまでもない。

それが、ストーリーの勢いに圧倒的な熱量で畳みかけてくる。やっぱそれやんないとね! それもやるの!? そこまでやるのか!!!?

上がっていくテンションを維持したまま、熱と感動でゴールまで運ばれていく。
頭のてっぺんから足のつま先までグリッドマンが詰まっている!
それぐらいホント満足度がすごい。

この世の中には、人として観るべき物が三つある。
『SSSS.GRIDMAN』と、『SSSS.DYNAZENON』と、『GRIDMAN UNIVERSE』だ!!

総評

★★★★★

グリッドマンとダイナゼノンを経た、二つが繋がるその後の続編として、圧倒的な熱量で楽しめる名作。

こんな人にオススメ

  • グリッドマンとダイナゼノンを楽しんだファン

次ページは、本編ネタバレ有りの考察になります。

後編:グリッドマンの●●こそが真のテーマ


入場二周目特典ボイスドラマの感想も書きました。

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