作品情報

『アクセプターは鳴らない』まさかの人物が大暴れ!【感想】
タイトル アクセプターは鳴らない
媒体
制作
シリーズ グリッドマン
作品要素

レビュー

ボイスドラマ本編のネタバレは伏せていますが、前作にあたるグリッドマンユニバースなどのネタバレは含みます。

私は映画の公開二週目以後で、入場特典が豪華になっていく仕様は卑怯くさいと思っているタチだ。
これ自体は興行収入を伸ばす戦略であり、仕方のない面はあると理解している。

けれど公開をずっと心待ちにしていたり、ネタバレなどを恐れて真っ先に見に行くような一番濃いファンほど、追加料金を払わないと損をした気分になるシステムはどうしても好きになれない。
なので、基本的に特典目当てで周回を重ねることは滅多にない私である。

しかしながら、グリッドマンユニバースは前回の記事で★5を付けるぐらいにハマった作品だ。
劇場版の売上次第で、シリーズ継続の可能性があることはパンフレットでも言及されていた。

これはお布施くらいの気持ちで二周目行ってもいいかなと思っていたところに、よもゆめが追加で供給されるコンテンツが出てきたのである。

しかも偶々金曜日に映画館の方へ足を向ける用事まで出来てしまった。
これはもう行くしかねぇ……! と再ユニバースをキメてきた。

イラストでは両作品の主人公&ヒロインがダブルデート(手を繋いでるよもゆめ尊い!)。
そして『アクセプターは鳴らない』とタイトルはちょっと切ない雰囲気を醸し出している。

時間も16分と、来場者特典として見れば意外に長い。
これは平和な世界で甘酸っぱい恋愛ものかっ!

などと思っておりましたところ、中身はほとんど全編コメディーでございました。
メンバーはイラスト通りに四名だけど、これもう実質主役は夢芽では?

ガン攻めな夢芽さんが喋る喋る。これもう普通に本編よりも台詞多いよ。

しかもドチャクソハジけてる。蓬以外は終始振り回されっぱなし。
知り合って間もない人達の高校に乗り込もうと言い出した娘が本気出してきた。

本編でほとんどやり取りのなかった裕太と夢芽のやり取りが色々と見れる。裕太ほとんどツッコミしか入れてないけどな!

夢芽係である蓬の役割が、『サボりと逃げ癖のあるフリーダムな娘の確保』から『グイグイ前に出ていくフリーダムな娘の行動に落としどころを作る(それと小声でツッコむ)』に変わっている!
まあ、蓬も割と愉快犯だったけど。

蓬は裕太に比べて、人付き合いが浅く広くで友達が多い。裕太ともなんかもう普通にツレって感じだ。
『ダイナゼノン』本編でちょっとリア充感のある雰囲気だったのは、この適応力が理由か。

なお、よもゆめコンビはテンション上げ過ぎて、たまに若干中の人出てる感じがあったのは少し残念。
『ここアドリブかな?』って部分とか、笑い過ぎてキャラの声がちょい崩れている感じ。ボイスドラマなので、そういうところは目立ちやすい。
それはそれとしてよもゆめから漂う普通の高校生感はすごく良いのだけどね!

裕太と六花にほとんど触れてないのは、一応話はこの二人の出来事が主軸なので、書こうとするとほぼネタバレになってしまうからである。

それと、何気に後日談として重要設定が二つ程出てきた。片方は完全にコントの道具になっていたけども。

これらの設定の効果で、思ったよりもユニバースとして続編が作りやすい構成になっている。
今回もちゃんと売れて、続編や新シリーズを出す時に、世界観を広げやすくしておいたのかもしれない。

ともあれ想定していない方向のよもゆめがいっぱい摂取できたよ! やったね!

物語としてだと、ダイナゼノン側はもうやることあんまりないなーと思っていたけど、『蓬はどうして怪獣との繋がりが強いのか』と『現在の蓬と夢芽の関係性』だけで新作一本作れそう。

天国のお姉ちゃん、妹は立派に強引グマイウェイな娘に成長しましたよ。

総評

評価:4.0 評価基準

入場者特典の作品としては予想外の内容とボリュームで十分楽しめた。
オススメに刺さる人は、二周目行ってくる価値はあると思う。

こんな人にオススメ

  • 裕太と六花のカップル話がほしい
  • よもゆめ優生思想
  • 後日談の設定が気になる

映画本編の感想はこちら

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