このページにはプロモーションが含まれています 仮面ライダー 感想・考察

【ジオウスピンオフ RIDER TIME 仮面ライダーシノビ】第二話感想 シノビの世界観で思うこと

2019年4月9日

RIDER TIME 仮面ライダーシノビ NEXT 忍POW!『闇忍の暗殺殺ポウの巻』

ゼミ生の皆様こんにちは、語屋アヤ(@ridertwsibu)です。

シノビは第二話も相変わらずのテンションでした。
第一話もそうでしたが、龍騎と比較すると明らかに短いですね。
オープニングや次回予告など、全部引っくるめて15分ないので、実質前回と今回を合わせて一話分位の感覚。

ストーリーが軽快でサクサク進むので、尺的には問題ありません。
良くも悪くも頭空っぽにして楽しむタイプですね。
それでは第二話の感想を書いていきましょう。

スポンサーリンク

ハッタリは生き方もハッタリ

勇道は経済力や立場の全く違う蓮太郎と仲が良いように、本来は割と気さくで軽めの性格だ。
しかし御曹司の息子という立場は、それに見合う生き方や振る舞いを求められる。

常日頃からハッタリを効かせて、御曹司としての人物像を作らねばならない。
外面と中身が解離していくため、王子のような爽やかイケメンと、気さくだけどどこか抜けている二面性が生じており、自分でも抜け出せなくなっているようだ。

ただし、悲しいかな想いを寄せる紅芭は、素のを知っているので外野向けの評価がまるで通用しない。
紅芭の性格もあるだろうが、なまじ仲が良い分フラれかたが強烈だ。
あれは普通にトラウマものでは……。

そして案の定、仮面ライダーシノビに対して八つ当たり展開だ。
ハッタリじゃないマジ激怒を感じる。

純正の虹蛇忍者との二人がかりでの戦いだけど、そもそもハッタリはどういう立ち位置にいるのだろうか。
御曹司の身分と変身アイテム手にしていることから、それなりの地位ではありそうだけど、幹部って感じにも見えない。
どちらかというと魔進チェイサーのように独立した戦力っぽい気がする。

【ジオウスピンオフ RIDER TIME 仮面ライダーシノビ】第二話感想 シノビの世界観で思うこと
S.I.C. 魔進チェイサー『仮面ライダードライブ』(魂ウェブ商店限定)

この手の敵組織に組み込まれているライバルキャラは、ある程度自由な権限を持っていた方が身軽で主人公との共闘路線も組み込みやすい。
キャラクターが直情的な性格なら尚更だ。

次回は掌返してシノビとの共闘展開になりそうだ。
私はキャラクター的に蓮太郎よりも勇道の方が人間味を感じられて楽しい。

スポンサーリンク

フォームチェンジ無しが作る忍法の多様性

平成仮面ライダー二期はとにかくフォームチェンジが増えた。
ビルドのボトルとかその最たるものだろう。


仮面ライダービルド DXフルボトル 12種 & DXフルボトルホルダー 13種セット

なら多様性があると言うと案外そうでもない。
正確にはそう感じにくい状態だ。

フォームチェンジが多くても、使うフォームが半ばパターン化している。
上位バージョンの強化フォームが登場するとそちらがメインになり固定化されてしまう。

シノビはある種の一発ネタなのでフォームチェンジや強化がない。
なので、シノビの基本フォームのまま多種多様な忍法を使う。

フォームチェンジというプロセスが消えてシームレスに多様な技を使う方が、かえって多様性を持つヒーローの印象が強まるのだ。
年々増えるフォーム数や中間強化に慣れてしまっていたせいで、素のままで次々と忍法を繰り出すシノビのアクション性に新鮮さを感じる。
あえてフォームチェンジしない格好良さを思い出した。

なお、もう一方の龍騎はフォームチェンジ数を削り、ある程度同じ規格と種類のカードを使うことによってライダーという存在を均一化。
あえて多様性を消すことでゲーム感覚でのバトルを演出している。


仮面ライダー龍騎 アドベントカードアーカイブス

唯一の強化フォームですら同規格で通している徹底ぶりだ。
シノビと同タイミングで放映している分、二つの違いは際立ってわかりやすい。

フューチャーリングシノビの忍法は本家だとこうなっているのかという比較も楽しい。
ウォズ側の方が未来らしいデジタル演出の強く、シノビは純粋に忍者感全開だ。
あまり未来の世界を意識せず、『仮面ライダーシノビ』という一つの番組であることを意識しているようだ。


バトルスピリッツ/CB08-007 仮面ライダーウォズ フューチャーリング シノビ

独立した番組感を強く押し出すなら、もっと具体的な現代社会と忍法の融和した社会の構造や生活感が見たい。
忍装束からスーツ姿に早変わりする演出があるので、そこにもう一歩踏み込んだ、ある程度リアリティのある現代忍者社会だって本来はあるはずだ。
そこを一話目の冒頭で雑にやったせいで、チグハグでギャグみたいな印象が強く、仮面ライダーらしさを大きく損ねている。

結果として設定上はたった四年後の未来なのに、昭和ライダーから平成ライダーぐらいの激変が起きていて歴史の繋がりを感じられない。
ここまで世界観を弄るなら、大きな番組路線変更が起きていても不思議がない『仮面ライダークイズ』くらい未来の方が良かったのではと思う。
(実際、仮面ライダークイズは仮面ライダー自体が生き残るためバラエティー路線に走ったという世知辛い裏設定がある)

少々脱線してしまったけれど、シノビは特にアクションが文句なしで格好良い。
奇をてらうの大好きな平成仮面ライダーでは滅多にない王道ヒーローアクションを堪能できている。
次回はシノビとハッタリの共闘展開なので、忍法による連携技に期待したい。

[cc id=236]

人気記事

何故アメリカでゴジラが愛されるようになったのか【解説・考察】 1
2014年にハリウッドでギャレス版ゴジラが公開され、2021年には『ゴジラVSキングコング』が激闘を繰り広げました。 流石に注目度の高い人気作だけあって、様々な場所で様々なレビューが飛び交っています。 ...
【感想・考察】ゴジラ-1.0 王道を往くマイナスの本質とは 2
2016年、庵野秀明監督は懐かしくも革新的なゴジラを生み出した。 シン・ゴジラは純国産ゴジラとして、間違いなく新たなムーブメントを迎えた。 しかし、そこからゴジラの展開は途絶える。 新作はアニメ方面や ...
【仮面ライダーアギト 考察】伝説の続きが創った平成ライダーの基礎 3
ドゥドゥン! ドゥン! ドゥドゥン! アー! 令和の世で需要があるのかと思っていたクウガ考察でしたが、本編だけでなく小説版まで予想以上の反響をいただけました。 中にはブログを読み小説版を購入してくださ ...
仮面ライダーBLACK SUN 敗者達の希望と悪の連鎖【感想・考察】 4
前書き:仮面ライダーBLACKの特殊な立ち位置 50年に渡る仮面ライダー史において、仮面ライダーBLACKはかなり独特な立ち位置にあると私は思っています。 熱狂的な直撃世代が多数いながらも、そこから外 ...
5
前書き:叩かれなければ生き残れない 『特撮界隈は民度が低い』 『特撮界隈は荒れやすい』 Twitterを眺めていて、これまで何度これらのワードを目にしてきたことでしょう。 民度が低い。私の苦手な言葉で ...

-仮面ライダー, 感想・考察
-, , ,