私的バトルファミリアの三大爆笑ポイント
幸美の能力として『五十嵐』の概念集合体になるのはわかるし、それが悪魔が関わったことで起きた変異なのも実例がある。
しかし彼女に悪魔発現の兆候はこれまで一度もなかった。ついでにあまりに神々しくて一瞬あれが悪魔だとわからず、思わずポカーンとしてしまった。
人の中に住まう悪魔はいいのだが、それが前触れなしに形を得てしまって、宿主を害する悪魔的な要素がないなら、もうそれスタンド能力なのでは?
シックですら最後の悪魔ドライバーによる事故。つまりヒロミの変身失敗現象の焼き直し的な側面があったからすんなり飲み込めた。
変身後の副作用による怪物化もギフの細胞が関わるので、ギフスタンプを押された時の類似事象だと想像は付く。
幸美のスタンド発現だけは、どこから生えてきた設定なのかよくわからない。
まるで平成一期の唐突にやってくる先行お披露目強化フォームのようだ。あれ、じゃあいいのかな……。
そもそも登場が中盤という半端さよ。
家族の集大成みたいなフォームが雑魚掃除でいいのか。
これは最終決戦が毎回CGを使ったバトルなのを変えたかった背景もある。
確かにアクション映画の画作りとして、最終決戦はこれまでとは異なる見応えであり、物語のメッセージ性を強調することにもなった。
それでも、せめて仮面ライダー五十嵐戦用の敵は設置してほしかった。バイス達三人をまとめて倒すことで洗脳を解くとか。理由は違うとはいえ、カゲロウと大二のチェンジでもよくやっていた流れの再現なら、違和感はあまりないだろう。
そういった細かなツッコミ所はそこら辺に転がっている。
素人のあからさまな尾行に気付かないアヅマとプロ集団とか。
エリア666に滑走路がないけど着陸どうしたのとか。
臨月の妊婦が一人で旅行するなよとか。
希望の名前が貰われる程に頑張った部分の描写をくれ。
終盤だけなら、まだ玉置の方が仕事してたわ。
ツッコミ所として面白くて逆に笑ってしまったポイントもある。
五十嵐家の物語なのに、元太はギーツの乱入で見せ場を半分持っていかれちゃった! これは笑う。
デストリームが戦っていたら、そのままダイモン戦に突入していただろうから、命拾いしたのは事実なのだけどさ。そもそも雑魚掃除したら満足して帰るのは何なんだ……アヅマすら、ちょっとわけわかんな過ぎて戸惑ってるじゃん!
他のライダーについては、玉置のオーバーデモンズがここで初参戦だ。
事前の理由がリバイス本編で後追いになるので、牛島息子が影も形もなくいきなり玉置が俺もやれると変身した。
それはまあいいとして、本編との兼ね合いで地味に割を食ったのがライブだった。
元太のデストリーム変身の撮影は、本編より映画が先だったとは随所で語られている。
つまり物語の整合性的にホーリーライブは出れず、スーツがないのでエビリティライブも出れない!
おかげで、シックと対決して家族が駆けつけて三人で倒す流れのために、大二とカゲロウはずっと舐めプしているみたいになっちゃった!
劇場版公開前にカゲロウが復活&和解したのに、まるで活かせぬ哀しみ。
どう見てもヒロミがホークアイ。あまりにホークアイ。完全にホークアイ。カッコいいけどこんなの笑う。
全体的にリバイスのライダーはアメコミっぽい要素あるからって、生身のヒーロー=ホークアイが来るとは思わなんだ。
肉体がおじいちゃんだから矢を使った設定らしい。いや待ておじいちゃん、ジェット機の操縦も、生身のまま矢で最前線も、かなり無理があるだろ。デモンズ軍団どこ行った。
そもそもバースオブキマイラでアヅマと肉弾戦やっとるやろがい! よく生還できたなぁ。
そして多分皆が心の中で爆笑したのはここだろう。空中からベルト付けたオルテカ投下ァ! オルテカのリアクション次第ではもう完全にボーボボのノリだよ!
そりゃ酷い目にあったと言うわ! よく言いながらクールな状態保っていられたな!
せっかくデッドマンズ復活したのだからオルテカも変身してほしかったなと思う。
デモンズドライバーが一つしかないから仕方ないのだけど、玉置オーバーデモンズとオルテカデモンズの並びとか燃えない?
ヒロミとデモンズが見つめ合うシーンができちゃうのだよ、燃えない?
とはいえ、デッドマンズはあくまでオマケ要素としての登場であり、これ以上見せ場を増やすと本来の趣旨である五十嵐家の物語からズレてしまうのもわかる。
ところで玉置が用意してきたデッドマンズ衣装だけどね。
あれはどう見ても特注品で、すぐに用意できるものでもなければ、それなりにお金もかかるよね。
こんな事もあろうかとで、玉置がウィークエンドの初任給で作っていたのではと想像したら、映画鑑賞を終えた帰り道でちょっとフフってなった。
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