押さえておきたいゴジラS.Pに関わる三つの元ネタ

海から陸に上がり段階的に進化していくゴジラや他の怪獣達など、ゴジラS.Pには様々なパロディや元ネタが存在する。
どれも知らなくても楽しむのに問題ないが、知っていればより楽しめる部類のものだ。
中でも押さえておきたい三つの元ネタがある。

一つ目はなんとゴジラシリーズとは無縁の『メッセージ』という洋画だ。
物語の全体構成に深く関わる、というよりはゴジラS.P自体が『メッセージ』でゴジラをやったらこうなりましたという方が正しい。
SF映画として非常に完成度が高く、この手の元ネタにされる映画は古い名作が多いけれど、これは近年の映画なので映像美も純粋に最高クラスだ。

この要素をゴジラS.Pではこうアレンジしたのか! みたいな要素も色々見れて楽しい。
ゴジラS.Pでやりたかったこと、何故この構成になったのか『メッセージ』を観ればより深く理解できるので非常にオススメだ。

次いで語るのはゴジラとジェットジャガーの最終決戦。
オーソゴナル・ダイアゴナライザーを完成させるコードを計算するも結果は無し。

しかしそこでペロ2はすっかり忘れていたジェットジャガーを最強にするプロトコルのことを思い出す。
プロトコルが実行されたジェットジャガーは約七メール程の身体が、ゴジラと正面から殴り合える特大サイズへと進化した!

よっしわけわからん!
紅塵、オーソゴナル・ダイアゴナライザー、アーキタイプ、いずれも成長ではなく純粋に物体を巨大化させるような能力は出てこなかった。
明らかになんかスゲー不思議パワーを使って、展開の勢いだけで超巨大化を果たしやがったのだ!

この完全に勢いに任せた展開は完全に『ゴジラVSメガロ』のジェットジャガーそのものである。

Twitterのコメントで、

紅塵=アーキタイプ=怪獣を構成している要素。
正しいコードによりオーゴソナル・ダイアゴナライザーを操作できるようになったため、巨大なジェットジャガーの体を構成できたのではないか。
そのため、巨大化直後のジェットジャガーPPの周りには赤い靄がまとわりついている。

という旨のコメントをいただきました。これは確かにめっちゃ有りそう!

本来、ジェットジャガーを最強にするプロトコルとして考えられていた『学習のため延々計算を繰り返す』が、東京上陸に別の形式で実行されている。
また、私の中では紅塵=怪獣の構成要素なので、有機物を構成するものだと思い込んでいた。

そんなの関係なく紅塵が、ゲオルギウスのように「汝は怪獣なり!」と判定すれば無機物イケちゃうのでは?
(※ 紅塵は別に怪獣を前提にしているわけでもない)

もうほとんどアルター能力だこれ。スーパーピンチクラッシャー!

まあ説明がない超展開って部分には変わりなく、この流れを生んだのは主に後半の展開だ。
後半へ進むにつれ加速度的にスケールアップしていく流れで、終盤に入ったあたりからマジでやるんじゃね? と思ってはいた。いたけど、なんとなくな理論立てで思いの外力技をぶっ込んできた!

もうこれゴジラをジェットジャガーでパンチ! パンチ! パンチ! とか言いたくなるノリになるとは。

そして、オーソゴナル・ダイアゴナライザーの正しいコードもまた、ジェットジャガーと共にあった。
ゴジラは何も知らないままに目前のジェットジャガーに必殺の熱線をぶち込み、その瞬間、青い結晶が広がり全ての紅塵が消滅。
そしてその場にはもう、ゴジラの姿はなかった。

押さえておきたい最後の作品、それは初代『ゴジラ』である。
これまでの歴史の中で、ゴジラが人間の手で完全に死亡したのは、これまで初代ゴジラが最初で最後だった。

かつてゴジラを倒した兵器の名はオキシジェン・デストロイヤー。
オーソゴナル・ダイアゴナライザーとどちらも、頭文字はODであり、実はデザインもハッキリ意識したとわかる程度には似ている。

かつてのオキシジェン・デストロイヤー発動時には開発者の芹沢博士がゴジラと共にその命を散らした。

これは危険過ぎるオキシジェン・デストロイヤーを知識ごと闇に葬るためであり、同時に初代ゴジラは作品的に悪霊的な側面もあったためである。

ゴジラを倒すこと自体が初代ゴジラのオマージュであれば、理屈はどうあれ、ゴジラを倒すには観念的に生贄が求められる。

人の手によって生み出されたAI、ジェットジャガーPP。そしてペロ2達。

彼らは人の心を学び、理解した。そして人の心を得たが故に、彼らは破局を鎮める儀式の生贄にもなり得た。

そしてそれは、『二人の天才の出会い』という名の始まりであった。
全てのピースがカチリとはまり、全ては未来へと収束する。

けれど、それでも、人の業は自らの手で新たな破局の呼び手を生み出そうとしていた。

ジェットジャガーが戦い抜いたその先にあるもの。
かつての歴史も同じく、そのタイトルは、

ゴジラ 対 メカゴジラ