仮面ライダーゼロワン 4話『バスガイドは見た!アンナ真実

どうも、ゲタライド(@ridertwsibu)です。

今回は前回同様にお仕事編としてバスガイドの話を入れながら、デイブレイクの真実に迫りつつ、新フォームが二つ登場。
更には敵側ライダーの顔見せも有りと、とにかく情報が多い
それらを見事に一話に配置しつつも、ゼロワンのテーマとしたAIについてもちゃんと描写するという流れでした。

四話にして早くもめっちゃ核心部分詰め込んできたなあと思ったら、次回から脚本家が変更になる模様。
今回は様々な脚本家でお話を回していく雰囲気ですね。

そう考えると、お仕事編の基本的な流れと同時進行で、話の下地を作っておきたかったのでしょう。
実際、1話から4話まで全てに世界観を解説する重要な要素が入れ込んでありました。
たった四話とは思えない程、ゼロワンの世界観は掘り下げられたと思います。

ではでは、今回も感想と考察を始めていきましょう。

新ライダーのスーツアクターは高岩成二氏

今週は新フォーム二つに、バルカンとバルキリーのタッグ戦と色々見所が多かった。
一番視聴していて楽しかったのはAIMSのコンビ戦。

二人同時の変身がそのまま連携攻撃となった。連続ヒットするのがスタイリッシュなキバット体当たりみたいだ。
攻防兼ね揃えた変身は増えてきたが、この演出は新しい。

変身後の連携はメインが射撃。訓練された無駄のない動きで、変身前を意識した演技なのが印象的だ。
それが接近戦になると、途端にコンビの連携が崩れる。

バルカンはバルキリーを押し退けて前に出て、バルキリーも前回のような軽快な動きができていない。
ポジショニングもままならないため、思うように動けないのだろう。
どちらも遠近こなせる性能なのに、仲間の動きを意識した連携戦闘ができていない。普段の残念なチームワークがそのまま戦闘に現れている。

ゼロワンはフライングファルコンが登場した。
多少うろ覚えだけど『Over Quartzer』で先行登場した時は普通に羽生えて、ビルドのホークガトリングみたいな印象が強かったのが、ドラゴンボールの舞空術みたいな戦闘になっている。
これはこれで今までなかった空戦アクションではありけれど、羽もロケットもない空中戦闘は評価が分かれそうだ。それっぽさは結構大事。

今回も新たなプログライズキーを開発して優秀なイズは、いってらっしゃいませと或人を送り出す。
ノリが空の旅をお楽しみくださいノリでキャビンアテンダントみたいだった。雰囲気的にかなり似合っている。

主人公の新フォームでマギアを撃破するのかと思いきや、トドメを刺したのは仮面ライダーバルカンのパンチングコングだ。
バルカンとバルキリーはキー一つで変身を切り替えるタイプらしい。
コングはパワーと防御型のフォームでシューティングウルフと使い分けがしやすそうだ。

というか、体格的な問題でどう見ても銃を持つのに向いてない。名前からしても基本は格闘仕様だろう。
必殺技も銃を発射すると見せかけてロケットパンチだ。めっちゃサゴーゾコンボ思い出す。

ちなみに本編で登場するかは不明だが、公式設定でパンチングコングのキーはゼロワンも使用可能
仮面ライダーポータルサイト側で、その際のデザインと設定も公開されている。

そして最後に登場した新ライダー。
OPでめっちゃいるけど新ライダーだ!
このスーツアクターがMr.仮面ライダーこと高岩成二氏である。

主人公ライダーから卒業した高岩氏が今度はダークライダー側となった。
これはもう新アクターに俺を乗り越えて行け的なメッセージを嫌でも感じる。よくあるオタクの血が滾る的な奴だ!
もちろん冬映画でジオウとゼロワンのダブルオリジナルアクター揃い踏みも楽しみだが、こっちはこっちで熱い!
(いずれ味方になろうだろうけど)悪役ライダーを高岩氏がどう演じるかという楽しみも増えた。

一話完結のスピーディーさと演出の限界

展開が中々にスピーディーで感動させるところはきちんと演出していて、一つの物語としては今回も完成度が高い。
その反面、今回は展開が唐突な部分もちょくちょく目立って違和感も幾つか感じた。

マギア登場からAIMSの到着までが早い。ちょっぱやい。
あまりに早くて最初は或人を怪しんで見張っていたのかと思った程だったが、或人との接触時に自然なリアクションで驚いていたので、どうやらそういうわけでもないらしい。
君達到着までどこで何してたの?

少年がメモリーを見つけるのも諭されてからすぐで、展開はご都合主義な感じが否めない。
尺の問題でこうなっているのだろうけど、説得されたことが切っ掛けで、あきらめずに足掻いて真実を掴み取るという流れになる方が自然だろう。

特にこのシーンはパンチングコングの登場とも連動している。
こちらは生身のままヒューマギアと戦いやられてからの変身だった。
正直シューティングウルフで十分切り抜けられた状態だったため、パンチングコング登場のインパクトも薄い。

ヤバくて使いこなせないとフラグ立てられていたのに、いつも通りゴリラパワーでロックを壊してゴリラに変身しただけだった。
何のためにあったのあの伏線。ロックの硬さがウルフよりヤバかったの?
そもそも渡すならロックは外しておいてあげて!

いやまあ、今回はロック外してあって、唯阿と同じ流れで変身できた可能性はある。
なんで君ら同じエイムズショットライザー使っているのに変身方式が完全に二分化してんの?

今回はこれまででも特に情報量が多かった。
新ライダーの顔見せもあったが、前回もラストに怪しげな人物がいて、そもそもOPにも出ているため正直インパクトに欠ける。
アンナを消すながれもサァッと消えたこと、そしていつもの情報書き換えによる悪堕ちが外道過ぎて、どうにも初登場の割にパンチが弱い。
大量に出てきた新情報に埋もれてしまった感じだ。

第四話としての物語の軸はバスガイドと少年が見つけたかった父親の真実だろう。
そこは強くスポットライトを当てて描いている。

しかし、他の部分については浅く広くという感じで一つずつの印象は少し薄い。
話のボリュームで考えると、今回は二話の前後編にすればもっと情報を整理しつつ、イベント毎の印象ももっと強くできたのではないだろうか。
全体のシナリオとしては十分面白いだけに勿体ないなあと感じた。

もちろん最初に解説した通り、脚本家を交代していくスタイルになる前に、ベースになる世界観を解説しておきたかった事情はあるだろう。
だからこそ、一話完結に拘り過ぎてないかと少し心配にもなってしまう。

夜明けは遠いデイブレイクの真実

飛電インテリジェンスの隠蔽を或人が疑い出した。
その結果、デイブレイクが発生した真相は、滅亡迅雷.netがヒューマギアを暴走させたためだったと判明する。

この調子で真実を解き明かしていくと、いずれ飛電インテリジェンスの裏側にある暗い部分が明るみに出るだろう。
その結果、会社の経営は間違いなく悪化する。
というか表立って描かれてないだけで、飛電インテリジェンスは世間的に大炎上していると考えた方が自然だ。

そして今の或人には傾いた会社を立て直す力も人望もない
会社を守るということは、そこで働く社員と、その家族を守ることでもある。
或人の視線は職務にひたすら誠実なヒューマギアの味方であっても、それは会社に対する視線ではない。そういう欠点もそのまま抱えて突き進んでいく。

会社の存続を優先してデイブレイクの事実を隠蔽し続ける副社長は誠実ではない。
完全に駄目な政治家の発言そのもので、強引に誤魔化して逃げた。
まるで会社の闇として隠蔽の元凶みたいな扱いだが、そもそも隠蔽を決めたのは副社長ではない。前社長にして或人の祖父であるはずだ。
というかヒューマギアの暴走を予知してゼロワンを用意していた祖父が、隠蔽に関与していないわけがない。

いずれ隠していた事実が公になることを見越して、それを解決するために開発されたアイテムがゼロワンドライバーという可能性もある。
ならばそれが滅亡迅雷.netによるテロ行為だけであるとは考えにくい。
副社長が握っている情報はともかく、前社長が隠蔽を選んだ理由は他にあると考えた方が良さそうだ。

また事件の隠蔽は他の企業とも連動していた可能性も高い。
ヒューマギアの開発には飛電インテリジェンス以外のも数多の企業が関わっている。
その顔ぶれは……正直ちょっとどころではなく不穏な空気まみれだ。
いやだって、協賛会社が書かれた画像を見てみると、スマートブレインやユグドラシル、鴻上ファウンデーション、そして難波重工etc……そうそうたるメンバーが名を連ねている。マジでろくでもねえ!

この名前だけ見ると、欲望のまま突き進んだ結果起きた事件と隠蔽にしか見えないから困る。
裏で財団Xが絡んでいて劇場版で顔を出してももう驚かないレベルだよ。

そして何気にゲンムコーポレーションのロゴが一番大きい。なんだったら飛電インテリジェンスより大きい。どういうことだよゲーム会社!
檀黎斗神がAIの開発に関わってそうである意味恐い。

なおゲンムに次いで大きく、飛電インテリジェンスと同じくらいのサイズだったのがザイアエンタープライズという企業。
名前が記憶になかったので、何かの作品に出てたっけとうっかりググったらとんでもねー一撃をくらった。ネタバレが嫌な皆は検索しちゃダメ、絶対。

半分は冗談だけど、これだけ多くの企業が参列しているのだ。
全体であるかは別にして、隠蔽工作や口裏合わせは行われているだろう
つまり飛電インテリジェンスの一存で動いたわけではなく、別の企業が滅亡迅雷.netと通じている可能性もある。
(流石にそこまではネタバレでも踏まなかった)

そういう状況を或人はとりあえず考えず、己の信念に従い正しいことを成そうとする。
良くも悪くも或人は純粋だ。それ故の誠実といえる。

その視点は己の使命を果たそうとするヒューマギアにこそ近しい。
ヒューマギアのアンナ(多分案内人からきている)はバスガイドとして正しい事実を伝えるために真実を欲した。
その意思はマギアに乗っ取られても消えることなく、最後まで純真に使命を果たしたのだ。

そして、それは工場の責任者である人物も同じだった。
彼もまた暴走したヒューマギアの被害拡大を防ぐため、仲間の社員達を守るため、工場責任者という責務を全うした。

これまでの物語では遅刻寸前でAIよりも面白いギャグが言えない或人。偏屈で人付き合いの苦手な寿司職人。そういう癖を人間らしさとして捉え、自分の使命に純粋なヒューマギアという比較が多かった。
今回は逆に人間も人間として、己の役割を果たす誠実さが、ヒューマギアと同じくあるのだと語っている。

それは或人も同様である。
或人は不破が見ている前で変身して自分がゼロワンであったことを公にした。
隠し事はしないという決意を、ゼロワンの正体をあえて晒したことで示したのだ。

これはラストシーンで『新たな社長を迎えた飛電は隠し事をしていない』という信用へと繋がる。
まだ不破は全面的に飛電インテリジェンスやヒューマギアを信用したわけではないだろう。むしろまだまだ不信感の方が多いのは間違いない。

それでも初対面や記者会見時では隠し通したギャグへの反応を、今回はわずかだが最後に少し笑い声として漏れてしまった。
それはほんの些細なことだけど、隠さないことで二人が分かり合えたというメッセージなのだ。