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仮面ライダージオウとディケイドで人気投票をしてみた結果と考察

2018年11月25日

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平成ライダー10周年で生まれた仮面ライダーディケイド。
そして20周年で現在も絶賛放映中のジオウ。
この二つのライダーはその特質上比較されることが多々あります。

それでは実際どちらの方が人気は上なのか?
個人的にとても気になります。
気になって仕方がないので実際に投票してみました!

先にご報告しておきますと、投票総数は1,115票。四桁達成!
統計学的に投票は1,000票を越えると信憑性が高いとして扱われるそうです。
そのため、投票結果としてはかなり有効度が高い投票になったかと思います。
ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました!

同時に、リプライで個人的なご意見も募集いたしました。
こちらもかなりの数をいただけて嬉しいです。
投票と併せてありがとうございました。

やはり投票理由で多いのは過去作ライダーに対する扱いですね。
ディケイドとジオウは同じ記念作品でも過去作に対する姿勢と扱いは両者でかなり変わります。

他にも興味深いと感じたのは、ディケイド派支持が過去に受けた衝撃について。
ジオウを視聴していても、当時の衝撃が今でも心に残っているという方が多かったことです。
もちろんジオウに意外性がないという意味ではなく、この衝撃は良い意味でも悪い意味でも使われています。

今回は投票結果と共に、皆様のコメント傾向も分析してみました。

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ディケイド&ジオウ人気投票結果

それではお前置き終えて早速結果発表していこう。

Twitterは比較的若い世代、10~20代の利用が多いという統計がある。
そのためこの投票、そもそもディケイドよく知らないという層が結構いて、ジオウ有利になりそうだなと投票前は考えていた。
しかし結果は逆でディケイドが投票の約6割を取っての勝利である。

ただし投票結果の比率からもわかるように、めちゃくちゃ大きな人気差はなかった。
コメントでもディケイド派とジオウ派が入り乱れている。
悩んだ末に現段階ではこっちかなという意見も複数あった。

ジオウがあまり好きじゃないのでディケイド。
ディケイドの方がジオウよりずっと面白い!
そういう意見もあるにはある。

個人の意見なので好き嫌いは当然あるもので、それが悪いわけでない。
ただ全体を見ていると、『どっちも好きだけど今はディケイドが勝っている』が感覚的に多数派なように感じた。

これはジオウがディケイドの単なる劣化や焼き直しではなく、一つの作品としてきちんと独立できているからこそだ。
加えて平成ライダーという文化そのものが、多くの視聴者に愛されて育ってきた結果だと言えるのではないだろうか。

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ディケイドとジオウの世界観差

平成ライダー一期の時代は、今より作品単位で世界観の独立性はかなり高かった。
ディケイドは世界観の壁を破壊するために、実は繋がっていましたという安易な方法ではなく平行世界という手法を用いた。

それも原作オリジナルの世界ではなくパラレルワールドだ。
そして仮面ライダーディケイドは主人公でありながら世界の破壊者という設定だった。
冒頭から全てのライダーを蹴散らし佇む姿はまさに破壊者そのもの。
全平成ライダーの中でも、かなりインパクトの大きい導入だった。

ディケイドのパラレルワールドについては、以前の記事でも触れている。

http://kamen-rider.info/decade-555

対するジオウはその名の通り時の王者。
未来で魔王となる存在だ。

また各世界のライダーは時間軸で繋がっており、世界観的な矛盾はタイムジャッカーとライドウォッチ継承による歴史改変が理由である。
つまり次のライダーが始まるのは歴史が改変されて前ライダーの存在が消えているためだ。
実際だと平成二期以降は世界観の繋がりが普通にあるため、設定的な矛盾が生じているが発想としてはかなり面白い。

しかしことインパクトにおいては世界の破壊者と魔王の立場は似ている。
投票コメントだとパラレルワールドという衝撃はかなり大きかったという意見が多い。
現時点では世界観面ではディケイドに軍配が上がっているという印象だ。

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ライダーデザインの衝撃度

これは個人的に意外な結果だった事柄の一つだった。
ライダーに関するデザインのコメントはディケイドが衝撃的で好みであるという意見が多い。

私自身、ディケイドを初見した時のインパクトはかなり大きかった。
バーコードを元にしたデザインに、なんとカラーが鮮烈なマゼンタピンクである。
少年向けのヒーロー、それも平成ライダー10作目記念でこのデザインとカラーがくるとは一ミリも予想していなかった。

ただしデザイン面の衝撃度合いでいうならジオウもかなりのものだ。
しかし、ジオウのデザインに関するコメントは無かったのである。
好き嫌いは別にして、流石に一人は『顔のライダー』に振れる人はいると思っていたので驚きだ。

どうにも皆さん、流石に20年も続く平成ライダーのデザインによって、ある程度慣れてしまったのはあるかもしれない。
特に、これまでのライダーを覆すデザインのエグゼイドが二年前にいたというのもあるだろう。

しかし、ジオウのアーマーについて言及するコメントはいくつかあった。
やはり過去作のライダーをアーマーとして装備するという発想には意外性がある。
そしてデザイン的にも過去ライダーの要素はしっかり引き継いでいて、かなり特徴を捉えている。

ただしディケイドの過去のライダーと同じ姿に変わる、奇をてらってないシンプルさは根強い。
そして先にやった衝撃というのは視聴者の心に深く刻み込まれている感じだ。
これは後発のジオウは否応なく不利になる要素ではあるだろう。

しかしながらこれは現段階でのジオウであり、アーマータイムはまだまだ可能性を秘めている。
(雑誌ではディケイドではできなかった手法も発表されたので、それが今後どう響くか楽しみだ)

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過去作品ライダーとの共闘

ディケイドとジオウでは過去作ライダーの扱い方がかなり異なる。
ディケイドは基本的に過去作からの客演が少ない。
また主役ライダーは平行世界ということで、全員が別人に変わっている。

この手法は人によっては『レジェンドの世界観を壊さない工夫』であり、また別の人だと『過去作に対する敬意が感じられない』と取られる。
賛否両論の要素ではあるだろう。

だが、平行世界設定があったからこそ、ディケイドは全ての世界で過去作の主役ライダーと共闘ができた。
これがディケイドの肝でもあり懐かしさとお祭り感をこれでもかと発揮できる構成だ。

対するジオウは過去作のライダーから力を継承するという設定である。
ソウゴは過去のライダーから力やライダーとしての考え方を学び、王として成長していく。
主人公の成長物語とライダーの力を引き継ぐ設定を上手く絡めている。

ジオウ側投票の理由として、レジェンドライダーの客演登場の評価があった。
これはパラレルワールドでなく、正史による世界観構築に挑戦したジオウだからできることだろう。

平行世界を繋ぐという方法を選んだディケイドでは、ライダーでの戦闘で声を当てることはできても、レジェンドがそのまま出演はかなり制限があった
ディケイド以降の劇場版をメインとした世界観クロスの集大成とも言える。

しかしジオウ側にも設定による弊害もあった。
歴史改変による力と記憶の喪失がレジェンドライダーとの共闘を難しくしている。
作品の垣根を越えてライダーが並び立つというのは重要な要素だ。
ディケイドを経ている視聴者は、当然のようにあると思っていたものがないと肩透かしを食らった人も多い。

中にはレジェンドライダーが登場しても変身しないことは問題視する人もいる。
各所で賛否両論出ているものの、やはり毎週のように過去作のキャラクターが登場するのはすごい。

草加雅人が出てきて乾巧に助けられ生き残るという本編で叶わなかったミラクルも起きている。
まさか本編終わって10年以上経って、首の骨の音が聞こえない雅人が見られるなんて!
と感動した人はたくさんいる。私もその一人だ。
やはり多くのレジェンド出演はジオウが色々と考え成し遂げた偉業の一つであるのは違いない。

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主人公のキャラクター性

何かと衝撃設定の多いディケイドだが、主人公像も平成ライダーではレアケースだった。
根幹は子供向けヒーロー番組であるため、仮面ライダーの主人公は好青年であることが多い。

ひねくれ者で俺様気質の門矢士は平成ライダーの主人公全員集めてもかなりのレアケースである。
天道総司と被っているとの評価もあったが、言い換えれば二十人もいて被りが一人だけという時点でむしろ評価すべきだ。

それに士は俺様気質と共に最初から万能感の強い主人公だった。
世界の破壊者であり最強が約束されたようなディケイドらしいキャラ付けだ。

しかしそういう強気な態度の内には、どこにいても自分の居場所ではないという記憶喪失の不安感や寂しさが見え隠れしていた。
この二面性も門矢士の魅力だろう。

完結編の後は破壊者としての使命を果たしてライダー達を倒したことから「仮面ライダーはしょせん殺し合い」との発言を残しており、これまでとは違った意味での達観を見せるようにもなっている。
このセリフは実に士らしく、説得力もあるので個人的にはかなり気に入っている。

キャラクターとしては物語が完結しているため完成しており、思い入れという面でもジオウよりも優位だ。
それはコメントでの意見でも強く反映されていた。

常盤ソウゴは一見すると良い奴キャラの部類でありとっつきやすい性格だ。
クセの強い士より馴染みやすいから選んだという意見もあった。

ただし主人公としてみればソウゴもかなり特殊ケースだろう。
なんせ物語的には50年後に魔王となることが運命付けられている。
しかも本人も最善の魔王を目指しているのに、どこかコイツなら魔王になりかねないという行動や発言も多い。

好青年なのに年上や目上の相手にも敬語を使わず、普通の市民を俺の民と呼ぶ。
こういう部分も好き嫌いの分かれる要素ではあるだろう。

こんな感じで、二作品の投票結果と作品の差異を考察してみた。
いただいたコメントを見ながら改めて確認すると、やはり現状はディケイドが何かと優位な面が目立つのは事実だ。

しかし、これはあくまで現段階でありジオウはまだまだこれから飛躍する可能性がいくらでもある
また話が進んでいったら二度目の人気投票も行ってみたいなと思う。

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